海の底 (角川文庫)

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著者 : 有川浩
  • 角川グループパブリッシング (2009年4月25日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (522ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043898022

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海の底 (角川文庫)の感想・レビュー・書評

  • 「クジラの彼」を先に読んでしまったから、どうしても冬原さんが気になり、図書館でも500件以上の予約のために購入。
    【余談だが、買った次の日に図書館からの予約到着メールが…(+o+)】

    舞台は、桜祭りでにぎわう横須賀の米軍基地。そして、海自。
    そのようなときに、赤い巨大な甲殻類が襲った! 次々と人が食われる中、潜水艦へ逃げ込んだ自衛官と少年少女の運命は!?

    簡単に言うと、15少年漂流記に似てる?
    地上と潜水艦内で行われる事件。

    とにかく、この作品は面白い。
    地上での警察や軍事マニアの討論や、潜水艦内での少年少女がたくましく生きていく。でも、ヒロインの望が高校生!その年齢設定には驚きましたが、それがまたいい♪

    奮闘する海自の自衛官の青春・恋が素敵ですね。

    ※追記
    この後に、自衛隊三部作「塩の街」「空の中」「海の底」文庫版を一気に購入。
    ・・・後悔などしていません!!だって、面白いし素敵な人ばかりだもの♪


    別れのシーンの夏木さんと望ちゃんが大人過ぎて少し切なかった。

    「私のことは忘れてください。」←(うる覚えです(*_*;)


    有川さんが書く人間ってどのような立場に立たされてもそこで懸命に生きていく姿が本当に好きです。
    だから、はまってしまったのかも・・・。

  • ヤツらが海からやって来た!
    自衛隊3部作の中で一番ヤバい設定だと思いますが、やっぱりそこには“愛”がたっぷり詰まってます。
    兄弟愛、家族愛、師弟愛、そして不器用な恋愛…
    もう、何もかもがナイス!!

  • 嫌いじゃないです、エビ。
    実際強いと思います、エビ。

    キャラクターが若干被るかな。
    お前らが死んじゃえば良かったんだ的な言葉をどかんと子どもに
    ぶつけられちゃう自衛隊もどうかと思いますが、
    艦長は漢でした。
    そして圭介も良い男になると思います。

  •  ゆかり(坂角)の海老マークを見たとき、サガミレガリスを思い浮かべてしまった。
    かなりドキドキした。

     夏木と冬原のコンビが最高。「夏」「冬」と呼び合うのもツボ。
    艦長が亡くなったのがものすごく惜しい。つらい。

     潜水艦に閉じ込められた(避難)子どもたちのゆがみっぷりの描写もすばらしい。

     冬原が早々に結婚して驚いた。
     夏木は避難していたなかにいた高3の女の子とくっつきそうだったのに
    夏木が頑固で逃げた・・・と思ったら5年後に入省して再会なんてステキ!
     その間、冬原とは連絡をとってたというし、心強い味方のいる5年だっただろう。

  • 睡眠時間を奪われた。しばらくエビが食べられなくなった。自衛隊三部作の中では、一番好き。

  • ついに自衛隊三部作のラスト「海の底」を読んでしまった。

    あとがきまで読んで、なるほどねって感心しています。
    三部作の中、有川流トンデモ設定で一番現実的なストーリ-です。

    また有川さんの書く小説の特色である『キャラが立つ!』は本書でも同じ。誰もがシッカリ立ってます。
    潜水艦のコンビが絶妙。有川ファンならお馴染みの図書館戦争のあの二人のようです。

    基本「ネタバレ」しないのが私のレビューなので、書きたくても書けないことばかり。

    強いて書くならば、
    中学生のクソガキ模様がうまく描写され、戦いは基本的に武器なしの肉弾戦で、警察と自衛隊の役割を明確に歯痒く表現しています。潜水艦内の名コンビとは別に、地上で警察を指揮する側にも名コンビが別にいます。

    1作目「塩の街」で陸自、2作目「空の中」で空自、この3作目で海自を見事に使った有川さん。
    これが初期の作品とは信じられません。

    で、「空の中」とこの「海の底」番外編がアレに書かれているらしく、すぐに読む予定です。
    と、平成のガメラ三部作も観ておきたい。

    「空飛ぶ広報室」も我慢できずに読了済み。ほかに有川自衛隊物って無いんだろうか?

  • 有川浩自衛隊3部作、海
    自衛隊3部作のなかで唯一のあたり作品
    現実がうまく描かれていた。
    きりしおに閉じ込められた自衛官二人は正義だ。
    しかし「―どれだけ聞き分けのいい良い子でも、あの子自身に何の罪もなくても、 ……そんでも、あの子が死んで艦長が助かったらよかったって思う俺は、ひどいか。」(本文より)
    というように完璧な正義など存在しない、という不条理感が良かった。
    初代ガンダム級の衝撃を覚えた。(わかんない方、お父さんに聞けばきっとわかります)

  •  有川浩発、通称自衛隊三部作の中の完結作であり、大人ライトノベル第二弾という『海の底』は、『塩の街』や『空の中』とは作品の空気感が全く違い、ほっこりシーンの少ない緊迫したパニックもの、という印象。
    そして巨大人食いザリガニ襲来、というリアルにはありえなさそうな設定以外は全て、とてもリアルに思えた。

     横須賀に住む身としては、描かれる場所の全てがほぼリアルに想像できるし、そこに作中の惨劇をプラスしていくと、もう怖ろしくて、小説の中に入り込みすぎて疲れたくらい。初っ端の、艦長の殉職という衝撃的な出来事は、夏木や冬原だけではなく、読み手にもかなりショッキングなシーンであり、その衝撃を引きずったまま緊迫した世界に引き込まれていくことになる。
    「掴み」は完璧。そして、途中で私も「何故、最初から出さないッ!」と叫びそうになった。

     滅茶苦茶な状況に立ち向かう人々がまたそれぞれに魅力的で、有川さんはキャラの作りこみが本当に上手いなぁ、と思う。平時では異端視される、ちょっとクセのあるキャラが大活躍するところには、何とも言えない爽快感がー。生意気でどこまでも子供っぽい問題児の落としどころも、ニクい展開。

     その後の夏木と冬原の恋愛模様が『クジラの彼』で楽しめるのだけれど、私は我慢できずに先に好物のラブコメパートを読んでしまっていたので、夏木と望のなれ初めとか、冬原のキャラ等を後追いで知る形になってしまい・・・でも、緊迫感のある本編からのラブコメ、が順番としてはやっぱりいいように思えた。なので、もう一度『クジラの彼』を読み返そうと思う。

     『海の底』は、海上自衛隊の隊員がメインのお話。自衛隊三部作の中でも、とりわけストーリーは硬派な感じがするのだけれど、陸・海・空、それぞれの自衛隊のイメージを思い浮かべた時に、伝統墨守、昔気質的な海自のイメージに、硬質な空気が漂う本作はとてもマッチしている気がする。

  • 捕食されるシーンはイタタタすぎて目をぎゅっと閉じてしまう場面も多かった。
    夏木と冬原はレガリス退治に活躍すると思っていたのだが、潜水艦に閉じこもって子守?をしているだけなのに、読み応えがあった。いいキャラクターだ。
    レガリス退治に奔走する明石と烏丸もいいコンビ。
    「忘れてください」が伏線になっていて爽やかな結末だった。

  • 巨大エビなんてシュールな設定だけど、警察や自衛隊の側をビシッと書かれるとなんとなく現実味を帯びてくるから不思議な感じがした。
    甘さも程よくて、楽しく読めた。
    2014/5/22

  • やっぱり良いな、有川浩。
    登場人物がまるで目の前にいるようにすごくイキイキしている。

    夏木と冬原、明石と烏丸。
    人間的にクセがありながらも魅力的な彼らのかっこよさったらないね。
    なんていうか、“分かっている”者同士の阿吽の呼吸や、駆け引きや掛け合いがすごく良かった。

    本作品は架空の進化生物が出てきて、基本的には全編フィクションなんだけど、
    その圧倒的リアリティ溢れた筆致は、冒頭からときどき鳥肌が立つほど。
    解説にもあるように、『図書館戦争』シリーズに通じる社会的なメッセージ性も読み取れてとても良い。


    しっかし圭介の野郎(あえて野郎と言わせて欲しい!)にはホントに戦慄かされた。
    最終的には彼も彼なりの成長を遂げてくれ、一応の溜飲は下がったものの、
    途中、「こいつ!やってられるか!」と、思わず本を投げ飛ばしたくなった(笑)。

  • 自衛隊三部作の海上自衛隊編。
    人を襲う巨大な甲殻類から逃げて海上自衛隊の潜水艦で籠城した子供たちと、彼らと共に過ごすことになったふたりの若い自衛隊員の密室での生活が、あぁー子供がたくさんいたらこんなこと起きるんだろうなぁ、というほほえましさと腹立たしさがとてもリアルに描かれていた。夏木と冬原の名コンビは、さすが艦長が見込んだだけのことはあって問題児でありながら危機的状況では素晴らしい対応を見せ、とても魅力的。
    密室での(しかも子供をたくさん含んだ)人間模様の描き方がとても素晴らしかったのだけれど、なにせ人をも食べてしまう巨大エビ?ザリガニ?の描写がグロテスクでしばらく食事ができなかったので、その分だけ星をひとつ減らしてみました。ラストシーンはとても好き。

  • 面白い。

    順番は前後したけど,「塩の街」読むかぁ~♪

  • 自衛隊三部作のひとつ。
    潜水艦「きりしお」や横須賀が巨大生命体に襲われる。だが、矢面に立たされるのは、武器を持たない機動隊だった――。そして、潜水艦の中には十数名の子供と二人の自衛官が残されていた。
    6日程度の出来事。地上では機動隊と巨大甲殻類との争い、潜水艦の中では、地上の狭い団地での諍いを持ち込んでの争い――。
    日本でいつも決まらないものが決まっていく嬉しさ、そして子供たちの成長していく過程がもどかしくも頼もしい。
    夏木冬原のコンビなどは有川浩の図書館戦争にも引き継がれる熱血漢とcoolなコンビとなっていて掛け合いが楽しい。

  • これも何度読んでるかわからない

    潜水艦、現場、司令塔?の3箇所に分かれて話が進んでいるけど、どこにいる人たちも魅力的(^◇^)
    やはり潜水艦の中が一番ドキドキするのだけど、たった一週間弱の中で子供たちの成長や、気待ちの変化が見逃せない。夏木さんは本当にいいキャラしてる!

    あと個人的に好きな場面は、レガリオスから呼吸器が入ったハンドバッグを取り返して帰ってきた場面。人々の優しさが感じられると思います。


    海の底を読んだ人は必ず、『鯨の彼』とその中に入っている『有能な彼女』を合わせて読んで欲しい!

  • 時系列にそって政治、警察、自衛隊、艦内などから視点を変えて書かれていた。一つのあり得ない出来事が起こるとどうなるだろうか。というのが他の事をすごく現実的にリアルに描かれていて、ファンタジーが読めない自分でも楽しめた。最後のまとめかたがやっぱりうまくて読みやすかった。
    自衛隊三部作制覇!

  • あらすじを見る限り幼稚園の頃観ていたゴジラのイメージでした。人に進められた本ですが、本当に面白いの?と半信半疑。しかし見事に裏切られ、先日横須賀のフレンドシップデーにまで足を運んでしまいました。登場人物一人一人がいちいちカッコイイのです。
    ある意味ちょっとした冒険ものに近い気もするので、この時期に読んで良かったー。私にとっての夏のバイブルに加わりました。
    最後に、著者が女性ってのにも驚きです。

  • パニックが苦手なため、一気に読んでしまいました。
    甲殻類こわい。

    前半を越えれば各キャラクターに焦点を当てたストーリー展開で落ち着いて読めました。それでも私は残念ながら「甲殻類こわい」という印象が強く残ってしまいました。

  • 自衛隊3部作、初読破。スピンオフのクジラの彼を先に読んでいて、夏木より冬原派だったのですが、本編であるこの本を読んで、夏木の良さがわかりました。有事において(自衛隊員としての能力ということだけでなく)如何に対処できるかが男の力量だ・・と思いました。

  • 「クジラの彼」を読んだ後だったので、恋愛メインなんだろうなーと思ったら、恋愛要素は本筋にテイストを加える程度で、基本的には警察または自衛隊vs敵の攻防で、私にとってはうれしい誤算でした。

    読み始めた時には、「敵」があまりにも意外でギャグかと思いましたが、読み進めていくうちに、この「敵」も十分潜水艦の敵になりうるんだなーと思い直しました。
    適度な軽さも読みやすかったですし、単純に面白かったです。

    ただ軽くて甘いだけの有川作品なら遠慮、という人にオススメです。

  • 「塩の街」よりリアリティがあるし(巨大エビ来襲!はぶっ飛んでるけど、海洋生物は謎が多いのであり得るかもと思える)、起承転結のバランスも良く、とても面白かった。
    「図書館戦争」の堂上教官好きには夏木のキャラクターはツボですね、きっと。
    有川浩さんの書く「大人ライトノベル」、大好きです!

  • 横須賀に巨大甲殻類来襲。食われる市民を救助するため機動隊が横須賀を駆ける。孤立した潜水艦『きりしお』に逃げ込んだ少年少女の運命は!?海の底から来た『奴ら』から、横須賀を守れるか―。
    「BOOK」データベース より

    エビ!こんな学習能力が高いエビがいたらこわいな~(> <)
    閉じ込められた艦内での子どもたちの心境の変化がとてもよく描かれている.特異な状況ではあるが、子どもの視点が自己中心的なものから拡がっていく感じは、成長する過程の日常のどこかで経験するべきものだろう.
    そして、ちょっぴりきゅんきゅんは健在.カッコイイ大人がたくさん.

  • ようやく三部作読了。読み応えあった。己の信念に基づいてハメを外す大人がかっこいい。『クジラの彼』を先に読んじゃったので再読しなきゃ。

  • 夏木さんが好きすぎて好きすぎて...←
    番外編ふくめて、自衛隊三部作のなかで一冊1番すき♪

    はじめは思わぬグロ展開だったけど←
    読後感がとってもよかったです( ^ω^ )

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海の底 (角川文庫)の作品紹介

4月。桜祭りで開放された米軍横須賀基地。停泊中の海上自衛隊潜水艦『きりしお』の隊員が見た時、喧噪は悲鳴に変わっていた。巨大な赤い甲殻類の大群が基地を闊歩し、次々に人を「食べている!」自衛官は救出した子供たちと潜水艦へ立てこもるが、彼らはなぜか「歪んでいた」。一方、警察と自衛隊、米軍の駆け引きの中、機動隊は凄絶な戦いを強いられていく-ジャンルの垣根を飛び越えたスーパーエンタテインメント。

海の底 (角川文庫)の単行本

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