図書館戦争 図書館戦争シリーズ (1) (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
4.15
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感想 : 2409
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  • Amazon.co.jp ・本 (404ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043898053

感想・レビュー・書評

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  • ひゃあああああああああああ!!(すいません騒いで)
    有川浩さん面白い! 面白すぎます!! どの作品も間違いなく心に突き刺さってくる。なんだろう。キャラがいいのよね。本当に人間が描けてるというか。
    あ、上から目線ですみません。人間がとてつもなく描けておられます。ほんと、尊敬の念しかありません。

    高校生の頃とか、このタイトル見て「なんかの比喩かな」程度にしか思わなかった自分。恥ずかしい。いやでもだって! 図書館で戦争ですよ!? かけ離れすぎててイメージつかなかったんです。図書館といえば、最も静寂な場所ってイメージあるし、、ちょっと話してるだけで「出てってください」って言われかねない場所だし。そこで戦争とか正気か!? ってなるのは普通の心情なはず。。だって誰もパチンコ屋で宿題しないでしょ…?

    まあ、そんな非常に捻じ曲がった偏見を持っていた高校生の俺、今すぐ有川浩に謝るんだ! 仕方がないよ。確かに俺は有川浩さんを、恋愛小説のトップだと捉えていたんだから、まさかこんな重度の自衛隊オタクで、とんでもないSF作家だなんて思ってなかったんだから。いや、無知って怖い。

    まあ、そんな偏見をぶち壊してくれた友人と、自衛隊三部作やその他諸々の神作品を生み出してくれた有川浩さんに感謝。そんな出会いがあったので、本日もまた神作品に触れることが出来ました。

    と言うことで、図書館戦争のレビューに入らせていただきます。いや、もう読まれに読まれた作品だと思うので、こんな若造が何か書いたところで誰の目にも届かないことは分かっているんですけど、書かなきゃこの舞い上がった気持ちは収まらないということで。(普段はこんなに饒舌じゃないんです。すみませんほんと)

    まあ、流石に長くなっちゃったので簡潔に。

    最高です。まず、こういう「ありえねーー」「ひっでぇーーー」な世界をこうもリアルに描けるとは。今こうやって、どんな作品でも読めること、もっといえばYoutubeとかで大抵の動画が見れること、それって何だか当たり前じゃないんだなぁって思っちゃいました。だって、そんなの当たり前だし、フィクションの話をなんで現実に持ち込む? って思っちゃうかもしれないけど、それくらい、それくらいこの小説に出てくる登場人物の悩みにはリアリティーがあった。
    間違いなく、小説を読んでいる間は自分もその世界に転生したかのような気持ちになって、この「図書」をめぐる悲しき戦いを読み進めていったと思う。
    やっぱり、この有川浩さんの詰めるべきところをほんとーーーーに細かく詰めれるのはすごいと思います。
    そして、同時並行で描かれる恋愛やら人間関係の巧さといったら。もう一緒になって「堂上のチビ!」って思ったり「堂上さん!!!!かっこえええ!!!」ってなったり「手塚ぶっ飛ばすぞ」って思ったり、「柴崎むかつくけどすごい奴やな」って思ったり。もうほんと、実際にいるような気がしてならないくらいここにもリアリティーが溢れてました。有川浩さんの描く、人間らしい、小説っぽくない会話に脱帽しています。ほんと、僕もいつかこんな小説描きたいな。。なんて、精進せねばなりません。ぐだぐだと書いてしまいましたが、この年になってやっと名作「図書館戦争」を読めたことが嬉しいです。急いで続きを手に入れなくては!! と思っています!

    とっても素敵な読書タイムでした。感謝。

  • やっぱり有川浩さんの設定は面白い!
    子供のために〇〇を禁止する 的なやつは大概子供のためではなく、それを言っているヤツのため
    「考える会」をやっつけたくだりはスカッとした。
    設定も緻密で、登場人物にも無駄がなく、それぞれの個性が物語を豊かにしています。
    何よりエンタメとしてストーリーがしっかりしているので、アニメ化映画化されるのも頷けます。
    映画に興味があったのですが、大体英語は尺の関係で原作より面白みが激減するので、原作を読むまで我慢していました。
    このあと映画を見てみたいと思います。

  • 公序良俗を乱し、人権を侵害する表現を取り締まる法律「メディア良化法」の名の下に、書籍などを検閲して取り締まるメディア良化委員会。それに対抗する形で「図書館の自由法」を提唱し、検閲を退けて市民にあらゆるメディア作品を提供する図書隊。両者の戦いの物語。

    こんな世の中になったら嫌だなーと思う内容。図書の自由な権利を脅かす法律は、本好きとしては見過ごせない。たまにある恋愛要素も微笑ましくて良かった。

  • 主人公は笠原なので、図書隊という自衛隊みたいな組織から目線のストーリー。図書館のことや政治のことやら意外に難しい話が出てくる。けどコミカルなので読みやすかった。

  • すっごいきゅんきゅんしました!!
    やっと全部揃ったから読み始めたのですが、
    もーうとにかくときめく!!
    堂上教官と笠原のやりとりににやにや。
    王子様の話題が出る度ににやにや。
    先を予想してしまって、1人盛り上がって
    先が読めなくなってしまったり...。
    でもまた先が気になって、恐る恐る手を伸ばす...
    その繰り返しでした。

    ジュエルボックスも素敵です。
    郁の寝言が堂上教官の心を揺さぶる...。
    堂上教官目線なので、いつもは予想するしかできない堂上教官の心情がよくわかって、胸がきゅっと締め付けられる感じがしました。

    早く続きも読みたいです!
    映画を観た方にも是非本を。
    観てない方にも是非本で読むことを
    おすすめしたいと思います。

  • 初めて読んだ有川浩作品。
    本好きにはたまらないです。

    まず図書館の自由に関する宣言、が
    すてき。かっこいい。

    「王子様」に憧れて図書隊に入った
    郁の無鉄砲さが読んでて笑ってしまう。笑
    誰よりも本を守りたいって気持ちは強いのに空回りばかりで、
    それをサポートする堂上や小牧、柴崎、手塚…みんな個性的で面白い。
    バカで空回りばかりだけど郁はかっこいいです。

    本が狩られる、なんて想像がつかないけどそんな国にならない、なんて保障はどこにもないわけで。
    自由に本が読める、というのは簡単なことじゃないんだなと思いました。

  • このシリーズ、別冊も含めてすべて読みました。
    激しい戦闘や策略の間に見え隠れする、登場人物の強さや可愛らしさがほんとうに素敵!
    そして、かっこいい!
    登場人物の言葉ひとつひとつが、自分の甘ったれていた部分に喝をいれてくれます。
    たまに法律とか軍事系の難しい表現もでてきますが、会話のテンポがよく、人物の気持ちも細かく描いてあるので、ストーリーにばっちり入り込めます。
    映画化になるのがけっこうショックなくらい(笑)、わたしはこの本の中の世界観が好き。

    ちなみに各シリーズの巻末にある、有川浩×児玉清さんの対談も、おもしろくて見ごたえアリです♪

    元気を出したいときには必ず手に取ってしまうこの本。
    おすすめです♪

  • SFとホラー中心のマイ本棚で一際異彩を放つ有川シリーズ。大好きです。著者全体に総じて言えることですが、大人のライトノベルと言ったところでしょうか。
    このシリーズでは、本がその内容如何で規制の対象になる世界で、読書の自由を守る人たちの活躍を描いています。
    しかし、設定があざとい。本好きでこのテーマに賛同しない方は少ないのではないでしょうか。読む本を規制される世の中なんざ考えるだけで嫌になります。その中で主人公が七転び八起きで頑張る姿は応援せざるを得ないでしょう。早速続きの4冊を買いに走ってしまいました。
    ちなみに、レビュー起草時点では、紀伊国屋書店様で特別編を収録した特装版が出ております。この特別編の破壊力たるや、油断して電車内で読んでいたらニヤニヤを抑える為に歯ァ食縛って読む羽目になりました。破壊力高めです。期間限定とのことなので、この機会に是非♪

  • キャラクター同士の掛け合いが楽しく、人気作と言われるのも納得の作品。舞台設定には正直、色々言いたいことがあったんですが、巻末の後書きに「気にせず笑い飛ばしてください」とあったので、余り深く考えず、キャラ同士の掛け合いを楽しむことが正解なのかもしれません。程よいミリタリ(もしくはSF)設定に触れながら、ライトに読書を楽しみたい方にはピッタリの一冊ではないでしょうか。

  • 2024.1.4

    小学校の時から気になっていたがようやく読めた。
    タイトルの図書館戦争は比喩だと想像していたが、文字通り図書館での戦争に関するストーリーで、設定が面白かった。
    あとライトノベル風の文体で読みやすいものの、図書館とメディア良化委員会との政治的なリアルなやりとりもあり、会社勤めの身からしたらこういうことあるよなと共感する部分も多かった。

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著者プロフィール

高知県生まれ。2004年『塩の街』で「電撃小説大賞」大賞を受賞し、デビュー。同作と『空の中』『海の底』の「自衛隊』3部作、その他、「図書館戦争」シリーズをはじめ、『阪急電車』『旅猫リポート』『明日の子供たち』『アンマーとぼくら』等がある。

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