図書館危機 図書館戦争シリーズ (3) (角川文庫)

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著者 : 有川浩
制作 : 徒花 スクモ 
  • KADOKAWA/角川書店 (2011年5月25日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (395ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043898077

図書館危機 図書館戦争シリーズ (3) (角川文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 図書館戦争シリーズ3作目。
    笠原郁は長身の活発な女子で、図書隊の防衛員。
    2作目の最後に、憧れの王子様がほかならぬ堂上教官だとやっと気づき‥?

    気づいたことを堂上本人に教えるわけにはいかないが、どんな顔をして会ったらいいかもわからない。
    おくての郁ならではの大混乱を楽しく描きます。
    まっすぐにではないけど、二人の間柄は少ぅしずつ近づいていくのですね。

    高校生の毬江が盗撮され、犯人探しに結集する図書隊。
    感情を表に出すことの少ない小巻の怒りはもちろんのこと。

    図書隊の昇任試験の時期が近づき、筆記が苦手な郁は大慌て。
    だが本当に危ないのは、優等生の手塚のほうだった。
    実技が「子供への読み聞かせ」という課題だったのだ。子供が苦手な手塚は柴崎に相談を持ちかける。
    情報通でクールな美人の柴崎と、真面目すぎるほどの優等生だが兄への葛藤を抱えた手塚が微妙な距離感で付き合うのが面白いですよ。

    「週間新世相」で人気俳優のムック本を出すことになったが、思いも寄らないことで暗礁に乗り上げる。
    差別用語に設定されてしまった言葉を使うと良化隊に狙い撃ちされるという難しさ。
    「床屋」が差別語とはね‥
    玄田隊長の出したアイデアは?

    地方の美術館で賞をとった作品が良化隊に没収されそうな危機に。
    特殊部隊が警護に出向するが、そこは郁の出身地。戦闘職種であることが母親にばれて、ひと騒動。これも課題の一つでしたね。ようやく母親と向き合い、これまで知らなかった事情も知ることに。

    事なかれ主義の図書館長の方針で、防衛隊は無力化されていて、一人だけ女子寮に泊まる郁は嫌がらせに遭う。防衛隊は一番下のカースト扱いだったのだ。
    戦闘もこれまで以上に大規模でリアルに描かれ、こういう理由での闘いが今さらながらショッキング。

    いくつものカップルの微妙な関係を巧みに織り込みながら、面白おかしく展開するストーリー。
    大事なことは誰かがきっぱり言うのが、小気味いい。
    骨のある内容なんですよね。
    それをいろんな味付けでぐいぐい読ませるのには、感心します。

  • いきなり王子様に大外刈りを華麗に決め込む
    郁ちゃんの飛ばしっぷりで始まる第三巻[笑]

    じれったく甘い2人や、お互いをとっても大切にする
    小牧さんと毬江ちゃんに、でれ~っとしながら
    のんびりと読んでると、今まで以上にハードで
    ディープな問題がどんどん山積していく展開に。

    必要以上に過敏な言葉の規制によって
    知らずのうちに1つ1つこっそり刈られていく言葉たち。
    気がついたら一語一語の問題では済まない
    もっと大きな何かが刈られている。

    現実に横たわっているたくさんの問題と重なる
    テーマを含んでいて、とても重くすごく戦っている今作。

    言葉や体裁へのいきすぎた微細で過敏な対応。
    政治やテレビの巧妙な情操作。
    問題を問題として意識を持つ国民の少なさを
    上手く使ってこっそりとルールを成立・改定していく組織。

    間違った歴史・思想は正されていくべきだけれど、
    間違った方向に過敏になりすぎて、結局は
    問題点の立場が逆転しただけにすぎない結果に
    なっていることが多い今の歪みや世相に重なり
    物語に含まれたメッセージの深さ、やり過ごしては
    いけない問題を喚起させつつも、説教臭くならない
    キャラ配置の絶妙さに改めて感嘆。

    巻末の児玉清さんとの対談も、今まで以上に
    深く面白く、児玉さんの思慮深さと知識の深さ、
    人柄の素晴らしさに、図書館での稲嶺指令が
    完全に重なり涙が止まらなくなった。

    児玉さんの著書も何度も何度も読んでみよう。

  • どの巻でも違和感を感じていたことがなんとなく分かった。
    図書隊は実銃を所持していて、良化部隊との戦闘もあり、弱装弾とはいえその戦闘で死者が出る可能性もある、という立派な軍隊なのに、上官との関係は、学校の部活動の先輩・後輩レベル。
    軍隊と言えば、上下関係がハッキリしており、全てにおいて厳しく律するイメージが自分にはあるので、お友達の延長みたいな話し方などが違和感の元か?そんなこと言っていたら、郁と堂上の関係がまったく進まず、お話にならないんですけどね。

    ちなみに、その部活イメージで戦闘シーンに進むので、戦闘もスポーツというかサバゲというか、命懸けというのがイマイチ感じられない。

    そんな違和感を感じつつも、堂上と郁、手塚と柴崎の関係が今後どうなっていくのかは非常に気になり、結局は読まされているんですが(笑)

    【独り言】
    ・映画のキャストには納得できん。岡田准一はいいが榮倉奈々は納得できん。
    ・アニメの1巻、2巻を見たが、絵がチープな上に、話を端折りすぎ。やはり小説の映像化って難しいのね。特に良化隊員の制服デザインはひどいと思う。
    ・でも映画も観るし、アニメも全巻借りてきて観るけどね(笑)

  • このシリーズで泣く日が来るとは思わなかった。守りたいものを守るために戦い、血を流し、自らの手を汚す。図書隊をつくり上げた稲嶺司令や、初めて敵を撃ったときの郁の苦悩を思うとやり切れない。正義とは何なのか。物語の中だけの問題ではありませんね。
    一方、ニヤニヤポイントもぐっと増えて人前で読むのはちょっと危険。堂上教官と郁のシーンを読んでるときの私はきっと、かなり怪しい人になってたと思う(笑)

  • 毬江ちゃんの再登場に嬉しくもあり、同じ女性として犯人に憤りを感じたり。自分の本心を考えて悩む郁を応援したり、キュンとしたり、表現規制問題を考えたり。
    両親の確執問題に共感したり、1巻を彷彿させる武器抗争、稲嶺司令の勇退への流れに涙したり…。
    自分の頭がオーバーヒートしてもおかしくないぐらい、怒涛の展開で大満足★5つです!
    キャラクター的には、真面目ロボットだった手塚に人間味が出てきたなぁ…と、可愛いさを覚えました。柴崎様々ですね(笑)

  • 内乱からかなり間が開いてしまって郁の王子様が堂上だと発覚してどうする郁!?って所で止まってたので一気に話が進んで楽しかったですw
    カモミールの別名がカミツレでその花言葉から徽章の由来が語られたり、それにかこつけて郁と堂上がデートしたり、相変わらずのベタ甘ストーリーが展開されたりとにまにましてしまいますが、司令の勇退というこうするしかなかった哀しい落とし所もありました。

    映画ではどの部分が描かれるんでしょうねぇ。
    個人的に、岡田・榮倉奈々・栗山千明はベストキャスティングだと思います!

  • 郁と堂上がどうなるのか気になる~~~

  • シリーズ第3作。物語はより政治的になってきました。
    郁の故郷茨城を舞台に繰り広げられる特務機関との闘争、図書館内部での権力闘争、かなり深刻です。
    そんな中で、郁と堂上の関係や玄田と折口の関係、微妙に変化する柴崎と手塚の関係など、ほっとできる要素もあります。
    女子寮でのいじめのエピソードは、女性でしか描けないなと唸りました。

  • 1,2と続いての3巻!

    王子様卒業ってのが、
    とっても印象深かった巻でした。
    ばれちゃったところとか特に面白かったです*

    あと、もう1つお気に入りが昇級試験!
    郁の発想がおもしろかった!

    それにあわせて、全体も動いてて、
    続きが気になります*

  • 一気読み・・・寝不足の原因はコレだ。でも、ほんと中身も面白いけど、巻末のあとがき・対談とショートストーリーがいいんだな。初めての有川浩さんなので、対談が著者解説になっていて、ふむふむ、と読めるのです

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図書館危機 図書館戦争シリーズ (3) (角川文庫)の作品紹介

思いもよらぬ形で憧れの"王子様"の正体を知ってしまった郁は完全にぎこちない態度。そんな中、ある人気俳優のインタビューが、図書隊そして世間を巻き込む大問題に発展。加えて、地方の美術展で最優秀作品となった"自由"をテーマにした絵画が検閲・没収の危機に。郁の所属する特殊部隊も警護作戦に参加することになったが!?表現の自由をめぐる攻防がますますヒートアップ、ついでも恋も…!?危機また危機のシリーズ第3弾。

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