六蠱の躯 死相学探偵3 (角川ホラー文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 504
感想 : 45
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043902033

作品紹介・あらすじ

志津香はマスコミに勤めるOL。顔立ちは普通だが「美乳」の持ち主だ。最近会社からの帰宅途中に、薄気味悪い視線を感じるようになった。振り向いても、怪しい人は誰もいない。折しも東京で猟奇殺人事件が立て続けにおきる。被害者はどちらも女性だった。帰り道で不安に駆られる志津香が見たものとは…?死相学探偵弦矢俊一郎は、曲矢刑事からの依頼を受け、事件の裏にひそむ謎に迫る。注目の人気シリーズ第3弾。

感想・レビュー・書評

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  • 死相学探偵シリーズ第三作目。「六蠱の軀」という儀式をめぐる猟奇連続殺人の謎に弦矢俊一郎が挑む。恐怖描写は少なく、サイコサスペンス的な本格ミステリ。意外な犯人にも驚愕。

  • 女性の身体ばかり連続殺人犯。彼の目的は果たして。
    悪くはないのだけれど、今ひとつ衝撃が薄い。テンポよくサクサクと進むのはいいけれど、衝撃が今ひとつ薄い。確かにトリックは「おっ」と思わせてはくれるものの、そこまで響かなかった。

  • 今回も一気読み。死相学探偵シリーズの第三弾。
    今回、犯人はミスリードされてしまったぜ。
    死相がミステリーの謎解きに効果的に所与条件として使われている。
    そしてシリーズ全体を通して出てきそうな人物もすこし登場する。
    あとは、俊一郎が苦労しながら少しずつ成長していく感じが、なんだか良い。

  • 俊一郎が成長してる!(笑)相変わらずばあちゃんのキャラが濃くて好き。

  •  「死相」をヒントに事件を解決していく「死相学探偵」シリーズ3巻目。
     理想の女性を作り出す呪術「六蠱の躯」という呪術のために、体の一部分以外を生きたまま焼くという残忍な連続殺人事件が発生する。
     犯人は「理想の女」を追い求める男性(もしくは女性愛者)と見せかけて、「理想の身体」のみを求めている女性であるというミスリーディングと、死相の変化を上手く絡ませている。
     尚、被害者の動きを止めるのに薬草などが使われているものの、呪術要素は被害者を殺した後「理想の身体」を作るために使われるので、あくまで被害者は犯人が物理的に殺している。そのため、比較的ホラー(オカルト)要素は少なめなように思える。

  • 身体の一部を狙って女性が襲われる事件が多発。これはある呪詛が目的ではないかということになり……。今までの話からは一転、警察捜査に手を貸すことになります。これはこれで、刑事と死相学探偵の漫才が面白くてよかった。きっと、祖母との漫才で鍛えられているからだろう。続編出ますように。

  • 有り

  • 視線を感じ、友達に相談したり一緒に帰ってもらうくらいの人なのに、あまりにも不用心。危機感にかけるなと思った。

    読んでから日にちがたっているので、登場人物の名前が忘れてるけども、あの美術教師はどこを狙われたんだろうか?頭はあの子でしょ?ほかどこだっけ?

    シリーズ化にはどうしても避けきれないけど、毎度毎度の探偵さんカラミの説明は短くならないかな?

  • 死相学探偵シリーズ第3弾。今回は複数の女性から、それぞれ好みのパーツを集め、理想の女性を完成させる呪術・六蠱の軀。
    1作目、2作目に比べるとオカルト色は薄めで、どちらかと言うと現実的な恐さ。
    有力な手掛かりが出ないままで、次巻に続くのかなと思ってたら、ラスト30ページで怒涛の謎解きショー。段々それらしくなってる俊一郎の探偵ぶりに、子どもを見守ってる親のような気持ちになってしまった。
    1作目から名前だけの存在だった黒術師が徐々に実体を伴ってきて、身近に迫ってきてる感じ。さて、次作ではどんな形で出てくるか。

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著者プロフィール

三津田信三
奈良県出身。編集者をへて、二〇〇一年『ホラー作家の棲む家』でデビュー。ホラーとミステリを融合させた独特の作風で人気を得る。『水魑の如き沈むもの』で第十回本格ミステリ大賞を受賞。主な作品に『厭魅の如き憑くもの』にはじまる「刀城言耶」シリーズ、『十三の呪』にはじまる「死相学探偵」シリーズ、映画化された『のぞきめ』、戦後まもない北九州の炭鉱を舞台にした『黒面の狐』、これまでにない幽霊屋敷怪談を描く『どこの家にも怖いものはいる』『わざと忌み家を建てて棲む』がある。

「2023年 『そこに無い家に呼ばれる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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