美姫の夢 妻は、くノ一 7 (角川文庫 か 53-7)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043931071

作品紹介・あらすじ

夫の彦馬に逢いたい。その想いを抑えられず、お庭番を抜けて逃亡中の織江は、変装して彦馬の家にほど近い妻恋坂を歩いていた。ある日、怪しげな男が落とした奇妙な形のものを拾う。それが新たな追っ手の罠だとは、知るよしもなかった。さらに織江は、彦馬が美しい女性と歩いているところを目撃、次第に心を乱されてゆく。そのころ彦馬は、占いによりある運命を予言されるのだが-。大きな予感に満ちた、シリーズ第7弾。

感想・レビュー・書評

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  • 彦馬と織江の実際の距離にはあまり変化がないものの
    いろんな横槍が交錯してふたりの立ち位置を無理矢理ずらしていく、という趣。
    事は急激に動かないのだが、幽霊船やら占いやら
    今後を暗示する緩やかな仕掛けが見え隠れしている、という意味で
    この巻は重要な位置付けにあるということか。

    今回は2巻に続いて手習いの子供たちが大活躍。
    その謎解きを通して、彼らの成長を見せるところが心憎い。
    そして、初登場の静山の娘の静湖姫は完全なる横槍要員だと思われる。
    彦馬と連れ立って歩く静湖姫を見て動揺する織江が可愛くてきゅんきゅんした(何)。

    川村が差し向けた第2の刺客は呪術師寒三郎。
    織江は呪術師だと判っているのにその呪術にかかってしまうのが恐ろしい。
    そこを救うのがまたしても雁二郎なのだが、
    前巻で明らかになったことよりも更に驚愕の事実が曝される。
    この言い回しが大袈裟ではない辺りが雁二郎の底知れなさなのだろう。

  • 思いの外楽しめた

  • 良い。
    二人がどうなのか、忍者同士の戦いがどうなるのか、先が楽しみ。

  • 今回も雁二郎に持っていかれましたね。もういい加減、彦馬も本題に向き合って欲しい。次巻こそ展開が欲しい。待たせすぎ。

  • 20171120読破

  • この巻も面白かったです。
    呪術師寒三郎に狙われた織江、一時は取り込まれてしまうかと思われましたが、彦馬への愛の力で気力を取り戻し反撃に出ます。一方彦馬はある謎を通して、静山の娘の静湖姫と近付きになります。変わり者と言われる彦馬に惹かれ始めたような静湖姫。織江と彦馬の二人はこれからきちんと再会出来るのか、それはどんな形でやってくるのか、益々続きが楽しみです。そして織江の危機を救った雁二郎はやはり手練れの忍なのかしら。彼の正体も先の楽しみの一つです。

  • 闇の戦いが徐々に表に出てきます。
    それが面白いのかどうなのか。

    海外へ出て行くであろう展開になってきましたね。
    どこに落ちを持ってくるのかが楽しみです。

  • 「妻はくノ一」シリーズと、「姫は三十一」シリーズがこんな風に重なるとは思わず、風野ファンとしてはニンマリ。

  • 雁二郎がおもしろすぎる。

  • 日常の怪異に潜む謎を解決しながら、メインストーリーが進みます。でも、このところの怪異解決のエピソードは凡庸に思えます。本筋が盛り上がってきましたので、こちらを中心に展開した方が勢いがいいのではないでしょうか?シリーズもいよいよ終盤に入ります。

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著者プロフィール

かぜの・まちお
1951年生まれ。’93年「黒牛と妖怪」で第17回歴史文学賞を受賞してデビュー。主な著書には『わるじい慈剣帖』(双葉文庫)、『姫は、三十一』(角川文庫)『大名やくざ』(幻冬舎時代小説文庫)、『占い同心 鬼堂民斎』(祥伝社文庫)などの文庫書下ろしシリーズのほか、単行本に『卜伝飄々』などがある。『妻は、くノ一』は市川染五郎の主演でテレビドラマ化され人気を博した。2015年、『耳袋秘帖』シリーズ(文春文庫)で第4回歴史時代作家クラブシリーズ賞を、『沙羅沙羅越え』(KADOKAWA)で第21回中山義秀文学賞を受賞した。「この時代小説がすごい! 2016年版」(宝島社)では文庫書下ろし部門作家別ランキング1位。絶大な実力と人気の時代小説家。本作は「潜入 味見方同心」シリーズの完結作。



「2023年 『潜入 味見方同心(六) 肉欲もりもり不精進料理』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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