- Amazon.co.jp ・本 (308ページ)
- / ISBN・EAN: 9784043939015
感想・レビュー・書評
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タイトルを見た時に、「なんかバカっぽいな・・・」と思いつつ、ずっと気になっていた本。
(確か、”鹿男あをによし”の解説が児玉清さんで、その中でこの本を絶賛していた記憶があり、それも気にかかった一因でした。)
読んだ結果は、
やっぱり、バカっぽい。
でも、ずるずると(?)物語に引き込まれ、あっと言う間に読み終えてしまいました。読後はすごくスカッとしました。
(なんとなく)人に奨めるには躊躇いがあるけれど、でも読んで話を共有したいという気持ちが残る・・・、そんな変な、もとい、不思議な本です。
全然違うはずなのに、何故か本の印象が四畳半神話体系とかぶってしま
いました。
万城目学さんと森見登美彦さんはもしかして同一人物では?と邪推が
払いのけられませんでした・・・。(どうやらお二人は知己らしい・・・)
※「凡ちゃん」、かっこいいです・・・。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
実は私、万城目学さんという作家さんを知りませんでした。
「万城目」をなんとよんでいいのかわからず、「まんしろめ」「まんじょうもく」????などと冗談のようですが本気で悩んだ末、「まきめ」と読むと知って驚いた次第です。
それぐらいこの作家さんのことを知らなかった私が万城目さんを知ったのは有川浩さんがブクログのインタビューで、最近いいなと思った作品に万城目さんの「偉大なる、しゅららぽん」を挙げられていたから。
が!その万城目さんのデビュー作のタイトルが【鴨川ホルモー】と知って、「ホルモー?って何?」と正直、ちょっと引いてしまったのです(笑)
でも、読まないうちに引いてしまうのはルール違反(?)と思い直し、【鴨川ホルモー】ってどうなの?と恐る恐る読み始めることになったのです。
が…、読み始めたら止まらなくなって一気読みしてしまいました。
読み終えた感想を一言でいうと、「なんかようわからん!」です。
そう、「なんかようわからん」けど「おもしろい!」のです。
金原瑞人さんが文庫本の解説で「すっごくおもしろいんだけど、これをおもしろいと思う自分って変?」と書かれていました。
そう、私もほんとにそう思いました。
なんかわけわからんけどおもしろい。このわけのわからんものをおもしろいと思う自分がやっぱり変?と思ってしまいました。
どちらかと言うと、ありえへん設定の小説ってあまり好きではないのですが、それがこの【鴨川ホルモー】に関してはあてはまらないのです。
何がどうなっても、絶対にありえへん設定なんだけど、読んでいると「画」が浮かんでくるのです。
そして、その光景に吹き出したりして…。
すっぽり【鴨川ホルモー】の世界に落ちてしまいました。
これはもう、映画【鴨川ホルモー】も絶対観てやる~!と鼻息が荒くなっています(笑)。 -
万城目ファンである私も早速、読んだ。
感想どころの話ではない作品であった。
書評に書いてあったが・・・
まさしく
不協和音・意味不明・絶対あり得ない!
そんな万城目ワールドにまたまたどっぷり浸かり込んでしまった。
オススメです! -
ホルモーとは一体何なのか、
興味本位で良いので読んでみて欲しい。
個人的に大学の青春をホルモーにかけるのも悪くないなと思う。
簡単に言えば、京都を舞台にした合戦。
主人公の安倍(俺)の成長物語でもある。
兎にも角にもハラハラしつつ、若いゆえの恋の歯痒さなど濃縮された物語だった...
京都って素敵。 -
森見登美彦とかに近い文体、設定。ギャグのバランスとかが良かったがどちらかというとライトノベルっぽくも。
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ホルモンだと思い、「きっとばかばかしいから」と母校が登場するのに、これまで避けていた。しかし、「ホルモー六景」を読み、あわててこちらも買って読んだ。実際ばかばかしかったが、映画のDVDまで注文してしまった。なぜかもう一度読みたくなる。
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4月に舞台を観に行くので、話を知っておこうと借りて読みました。
解説でも書いてたけど、すごい世界観の話だなぁとびっくりしたけど、どうなるんだろうと気になって読み終わりました。
これをどう演じるのかなぁと楽しみです。
鬼たち…どうなるんだ…?
映画もあるみたいですが、それは舞台を観てから観ようかな。 -
ホルモーって…なんだ?
怪しげなサークルにビラをもらうところから始まる物語。究極の鼻フェチである主人公は参加した新歓で出会う女性に一目惚れ。そうして大学対抗、10人対10人で競い合うホルモーという競技に参加することになる。変なものが見えるようになるわ、恋敵は現れるわ、友達はチョンマゲになるわ…そして主人公はとある挑戦をする、その代償とは?
普通の友情努力勝利恋愛で満足できない人におすすめ。 -
京都の話ということしか前情報がなかったのですが、ストーリーがまさかのファンタジーバトルものでびっくり!独特の世界観でとてもおもしろかったです!
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万城目ワールド満載の一作であり、この作品がデビュー作とは思えない。すがすがしいほどの青春作品であり、有限な時間で繰り広げられる不毛な日々を描写していて、読み終えたとき面白さとともに悲しさが広がった。