温室デイズ (角川文庫)

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著者 : 瀬尾まいこ
  • 角川書店(角川グループパブリッシング) (2009年6月25日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (215ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043942015

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温室デイズ (角川文庫)の感想・レビュー・書評

  • このタイトルですから、いつもどおりのふんわりした瀬尾まいこを想定していたのに、いじめをテーマにした意外にヘヴィーな物語でした。

    みんな仲良く遊んでいた小学校低学年。高学年になって思春期に入りかけた頃の女子のいじめはえぐい。誰がそのターゲットになっても不思議はないが、みちるはヤクザの息子で不良中の不良の瞬と幼なじみだったおかげで、同級生からご機嫌を取られる側。美人で賢く正義感にあふれる優子がいじめられる側となり、どれだけいじめられようと正しい行いに徹していた優子だったが、やがて隣の校区へと引っ越す。みちると優子は同じ中学校に進学して再会。しかしふたりは親友になる。中学校は崩壊が進み、校舎の窓ガラスは残らず割られて花壇は踏みつけられ、教師は生徒に殴られる。このまま中学校生活を終わらせてはいけないと、ある日突然立ち上がったみちるは、同級生からうざがられて酷いいじめを受けるように。

    みちると優子、それぞれの目線で交替に語られます。教師の生徒への接し方もさまざまで興味深い。いじめられてもいじめられても学校に行くみちる。来なくてもいいのにという教師に対してみちるが発する台詞に心を貫かれます。「学校に行かなくても大丈夫にするのが先生なの?つらいことがあったら、逃げ場を作ってあげるのが先生たちの仕事なの?そんなんじゃなくて、ちゃんとみんなが普通に教室で過ごせるようにしてよ」。

    優子が心の中で思うことについても考えさせられます。「義務教育というのはすごい。ドロップアウトした人にとことん優しい。学校に行きたくなければ次のものが用意される。教室でまともに戦うみちるには、誰も手を差し伸べないけれど、逃げさえすればどこまでも面倒見てもらえる。教室で戦うのは、ドロップアウトするよりも何倍もつらいのに」。

    思いの外ヘヴィーな話でしたが、最後はちょっぴり救われる、いつもながらの瀬尾まいこなのでした。

  • 実は昔に1回読んだことがあったのだけれど、忘れてまた借りてしまったもの。
    図書館の神様読んでもそうだったけれど、教師になるのも悪くなかったかなって思うくらい、大変だけどきらきらしている学校生活が描かれていて、今はそういう気持ち懐かしいなと思って読むけれど、当時の私だったらどう感じていたんだろう、と思いました。

  • 学校生活の現実がリアルに書かれていて、すごく共感できます!いじめに屈しない主人公を応援したくなるし、自分だったらどうするだろうと考えさせられます

  • 2016.7 市立図書館

    6年前に単行本で読んでだけど、内容忘れてた。

    久々に瀬尾さん読んだ。

    やはり読みやすい。
    重いテーマなのに、サクサク読めて、苦しい感じがしない。

  • ある意味、学校だけでなく会社という組織に属している状態も温室かもしれない。その組織にしか理解されない価値観で行き続けるという意味で。

  • 小学校も中学校も中では少しずつ壊れていった流れでいじめが日常茶飯事になる中、いじめる側といじめられる側両方を体験。学校を変えようと頑張るものの結局は学校自体は変わらず、そのかわり、ほんのちょっと自分たちが変わって、たくましくなっています。

    小学校より中学の方が陰湿で、高校になったらますます酷さは増すばかりかと思いますが、彼女たちなら大丈夫、もしかしたら高校では変えることができちゃうかもなんて期待も持てそうです。

  • 途中で気付いたけど読むの2回目だった。
    斎藤くんが好きだ。

  • イジメにあって辛い状況でも「まだ 私は頑張れる」と思える心境が何だか分かるなぁ〜って思った…状況を知って「もう学校行かなくても良い」って言われると逆に大丈夫!って思えるんだよね…辛いのに何でだろう?

  • すごいリアルな話だと思う
    実際、公立の中学ってこんな感じだよ

    今いろいろいじめとか問題になってるけど
    これ教師に読んでほしいと思うね

  • 最後まで事態はほとんど変わる事はないんだけど、それが意外とリアルだと思う。登場人物たちの過渡期を見る本。

  • 気持ちの安らぐ本を読もうと思って、久しぶりに小説を手にした。
    中学校を舞台にしたイジメがテーマだった。
    でも、結末に希望を感じた。

  • あっさり読める。

    温室というぬくい言葉とは裏腹に、内容は激しいいじめや学校崩壊が描かれている。ちょっとした理由でいじめられていた優子をかばったことでいじめの対象になったみちる。彼女はそれでも学校へ通いつづけた。

    印象的なのが、辛いのなら学校を休めばよいという人たちにこう訴えるみちるの言葉。
    「どうしてみんなそんな風に言うの?優子も先生も、教室行かなくたっていいって。学校なんて休めばいいって。どうして?だって、私何も悪いことしてないんだよ。病気にもなってない。なのに、どうして教室にいくの、放棄しなくちゃいけないの?どうして普通に教室に行けないの?」

    また、教師は逃げ場所を作るのではなく、学校にふつうに通える場所にすることが大事であると訴える。これにはガツンとやられた気がした。学校の代わりになるフリースクールなどの逃げ場としての存在をどう考えるのか。安易に考えてはならない問題だと感じた。教師という視点でも、また、親という視点でも。

  • 一気に読んでしまった〜。中学生たちが学校生活を送る物語。ただ普通の学校ではなくて、不良が暴れ、いじめが横行する生活。はっきりと学校の雰囲気が変わったわけではないけど、変えよう、変わろうと努力した人たちの周りは確かに良い方向へと変わったはず。これも一つの青春の形。

  • こんな時代もあったな…と中学時代を思い返す。
    こどもって残酷な一面を持ってる。
    そして事なかれな大人もいる。
    集団心理、集団ならではの怖さもある。
    なんかいろいろリアル。
    いじめの話だけれど、淡い光がさすラストにホッ。
    中学生に読んで欲しいと思う1冊。

  • 中学1年のとき、すごいささいなことがきっかけでイジメられていたことがある。

    先生も頼りにならず、本当に辛かったあの日々が思い出されて少し辛かった。

    みちるほど強くなかったけど、ちゃんと自分を見てくれるひとがいるそれだけで、嬉しかった。
    そして、1日も休まず学校へ通えた。

    子供しかわからない世界
    あるんだよねーー。

  • 瀬尾まいこさんだからほっこりしたものだと思って読んだら大違いだった
    題名も「温室」だし
    中学の崩壊、いじめ
    重いなあ
    大人ってなにもできないのかなあ
    これはスーパーマンが一人も登場しない
    日が流れていく
    《 大嵐 大人は言うよ 温室と 》

  • いじめられているみちる、不登校になった優子、不良の瞬、みんな激変したハッピーエンドでは到底ないけれど、みんなほんの少し何かが変わっている。
    きっと人の変化ってそんなものなんじゃないかな、と。
    中学校が舞台で、もちろんタイトル通りに温室のような要素もあるのだろうけれども、それぞれの立場や苦しみを抱えて、正解がわからないままあがく中学生たちは、決して社会人よりぬるいとは言い切れないだろう。
    そのくらい深さを感じる物語であると感じた。

  • 中学校でのいじめ、学級崩壊がテーマとなっている。

  • どんよりしていたって、それさえ懐かしく思う日っていうのは、100%来る、ってことだ。きっとそうなんだ。

  • いつも通り、ほっこりする話かと思いきや、救いようがないほどに寂しくて、悔しくて、辛い話だった。
    でも、きっと、みちるのように、あんな思いをして学校に通ってる中学生たちはいるのだと思う。

    みちるたちにとって一体誰が味方なんだろー。
    高校生活を楽しんでくれてたらいーな。

  • 読みやすかった。
    多感な年ごろの中途半端な年代の悩みや苦悩やいろいろ。

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