ぼくの手はきみのために (角川文庫 い 68-1)

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  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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  • Amazon.co.jp ・本 (313ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043943128

感想・レビュー・書評

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  • 全部で3作品を集めた1冊。
    どれも相変わらず「社会で生きていくにはやさしすぎる」男性が登場人物。

    タイトル作は幼馴染の「ぼくの手」だけが彼女の特殊な病気の発作を止められるという話だったけれど、直に肩甲骨付近の肌に触れないとダメ(したがって胸が見える)とか変にあざといエロ要素が生理的にダメだった。

    『透明は軌道』は、父親と性的関係にあった女性が今度はその息子のヨメになるお話で、きれいに書いてあるけれど実際そんな女性には共感できないし、

    『黄昏の谷』も同じようなパターンで、最後に時空が特殊な谷で再会というのが突然だし、なんだか新興宗教のようで受け入れがたい。

    全体的に文章はキレイなのに内容が妙に性的で、それが中学男子の妄想のようなあざとさがあって嫌悪感を感じてしまう。

    繊細な心を持つ男性と病気を持つ女性がとても狭い世界で愛し合うパターンばかり。
    たいていがハタチ前後で妊娠など、世間となじめないのか、そもそもなじむ気がないのかわからない話でした。

  • 切なくて美しい純愛ストーリー短編集。「愛って、生きて欲しいと強く願うこと」(「透明な軌道」より)、この言葉が一番印象に残って、市川さんの作品全てに反映されているんじゃないかなあと思ったりしました。特にお気に入りは「黄昏の谷」。大勢の人に見守られている二人が幸せであることは間違いないでしょう。

  • 優しい優しい物語
    善良で思いやりの深い人達
    穏やかに進んでいく中で 登場したカップルの傍若無人さが鼻についた。

  • 父さんが亡くなった時に この本を読み返して一人で泣いた。
    ぼくも、お父さんにとってただ一つの手で在れただろうか

  • どのお話も切ない
    みんな生きにくいのに・・・
    自分だって・・・
    なのに相手を思い過ぎて・・・
    どれも好きです

  • 最初の表題作をもう少し長く読みたかった。
    後の2篇はよく分かりません。少なくとも自分には合わなかった。

  • そんなにこなかった

  • いつもの市川拓司さんの優しいラブストーリー短編3編
    最後の話だけ、最後ファンタジーになってしまって残念です。

  • 単行本で読了済の再読です。

  • 「2013年 POPコンテスト」

    所蔵なし

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著者プロフィール

1962年東京都生まれ。獨協大学卒業。'97年からインターネット上で小説を発表。2002年1月、「Separation」で出版デビュー、いきなり同作がTVドラマ化される。次作「いま、会いにゆきます」は映画化され、100万部を超えるベストセラーに。他の著書に「恋愛寫眞――もうひとつの物語」「そのときは彼によろしく」「弘海――息子が海に還る朝」「世界中が雨だったら」がある。

「2009年 『きみはぼくの』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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