そんなはずない (角川文庫 あ 49-1)
- 角川書店(角川グループパブリッシング) (2010年7月24日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
- / ISBN・EAN: 9784043943531
作品紹介・あらすじ
30歳の誕生日を挟んで、ふたつの大災難に見舞われた鳩子。婚約者に逃げられ、勤め先が破綻。変わりものの妹を介して年下の男と知り合った頃から、探偵にもつきまとわれる。果たして依頼人は? 目的は?
感想・レビュー・書評
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「平場の月」がとても良かったので、その後この作者の作品を何冊か読んだ。
どれも「平場の月」ほどの感動を得られるものではなかった。
多くの男と関係してきた鳩子だが、今付き合っている男は妹が心を寄せる男だ。
その妹との確執かと思ったが、そうでもない。
仕事も男も何だか中途半端で、この作品も何が言いたいのか分からない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
分かりそうで分からない…
でも分かる!!あれ、分からない…
と、不思議な感情に包まれた作品だった。
ただ、主人公の妹の言動に「怖い!!」「嫌だー!!」と怯えてしまった…。
でも、『私ならどういう人に薦めるかな』と考えると、ちょっとワクワクしてしまう雰囲気の作品。
姉妹がいる人に薦めて感想を聞いてみたい!!
今村夏子さんが好きな人にどうかな??
男性と女性でも感じ方はガラリと違うかも…
と、そんな事を考えてニヤリとしてしまった。 -
つまらなかった。
男のおっさんの自分には、共感するとか、納得するとか、そういうのが一切なかった。 -
「大丈夫かどうかなんてわからない、っていいね」
ー松村鳩子 -
30歳の誕生日を挟んで、ふたつの大災難に見舞われた松村鳩子。婚約者に逃げられ、勤め先が破綻。失業保険が切れる頃に変わり者の妹・塔子を介し、年下の男、午来と知り合って以来、心ならずも過去の男たちとつぎつぎに会う羽目に。新しい職場である図書館の同僚たちに探偵がつきまとい、鳩子の男関係を嗅ぎまわっている。果たして依頼人は?目的は?
妹の塔子が怖すぎ。そこまでするかって感じ。
頭で考えるんじゃなくて、全身で感じることが大切なのね。 -
裏表紙を見て面白そうと、思ったが・・・失敗。
この人の作品は私には合わないみたい。
そういえば前に読んだ本もイマイチ合わなかったんだ -
以前、単行本で読んだものを再読。
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なんだか、言葉の選び方がとってもツボに来る!とて
わくわくしながら読み進めました。
話が進むにつれて、その言葉の新鮮味はうすれていったのですが…(なじんだ?)
キャラクターも、なんか好きでした。
こういう、ちょっと変わった子が私の周りにもっといればいいのに。
姉妹、変わってますよね。
地味そうでいてそうでもなくて、
目立って変人でもないけどいたら「あっ、おもしろい人だ」って
友だちになりに行っちゃいます。私なら。
家族のあたたかさが後半ちょっとだけじわっとでてきた。
恋愛の話は、八人めの男がなかなか活躍しなくて
ようやく最後結ばれた(性的な意味で)。
でも望んだ結末です。
いまいち先の見通しが立たないような人ばかりが登場するけど、
そんなのが今の気分です。
日本全体もそうなのかしらね。ゆるっと今を生きている、と。
さて、この人の次の作品をサーチしましょ(わくわく)
※解説もまずまずよかった。