退出ゲーム (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 3697
感想 : 403
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043943715

感想・レビュー・書評

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  • こういった人が死なない日常的ミステリーは大好物です。短編集でありながら、毎度のキャラクター、プロット紹介が工夫されていて、くどくないのも良い。
    本書は4つのストーリーから成るが、それぞれLGBTQ+、いじめ(死)、人種差別(養子縁組)、戦争という昔から社会的に問題視されがちなテーマを根底に置いている。その幅が広すぎて少し節操ないような気もする。ただひとくくりにしてみると、「居場所探し」だろうか。
    あまり深く考えず純粋に謎解きを楽しみたい時に読むのはオススメしないが、良書です。次作にも期待。

  • 漫画以外で久しぶりに高校生主人公のお話を読みました(^^♪

    映画の予告を見た印象と本を読んだ印象が変わりました!映画予告の印象『✨☆THE☆青春☆✨』

    本『謎解き…?次が気になるんですけどー!!!』


    吹奏楽部のメンバー集めに奔走するが主軸ですが
    それ以外の要素が結構いいスパイス効いてて、面白かったです(´艸`*)

    続きも読んでみたいと思いまぁーす☆

  • ハルチカシリーズ第一弾。

    ▼収録作品
    「結晶泥棒」
    「クロスキューブ」
    「退出ゲーム」
    「エレファンツ・ブレス」

  • 最初は、なんだ期待したほどじゃないな、と、思ったけど、クロスキューブは最後涙目になってしまった。
    さらに、ドタバタ劇的な退出ゲームか、最後こうくるか!と、腑に落ちる。
    エレファントブレスは、最後つらいけど、きっと乗り越えられる予感を感じさせるラストですね。
    不満なのは、もっと、吹部の活動を描いてほしかった。フルート初心者同志?チカちゃんを応援するわ。

  • 前読めなくて積んでたけど移動時間に読むにはちょうどいい量だった。

  • 「わたしはこんな三角関係をぜったいに認めない」―穂村チカ、廃部寸前の弱小吹奏楽部のフルート奏者。上条ハルタ、チカの幼なじみのホルン奏者。音楽教師・草壁先生の指導のもと、吹奏楽の“甲子園”普門館を夢見る2人に、難題がふりかかる。化学部から盗まれた劇薬の行方、六面全部が白いルービックキューブの謎、演劇部との即興劇対決…。2人の推理が冴える、青春ミステリの決定版、“ハルチカ”シリーズ第1弾。

  •  描述・表現、また解明すべき謎はライトだが、背景事情に苦みのある現実を包含した学園ミステリー短編連作。今のところ吹奏楽はおまけのよう。

     現実を認知し苦みを自覚する。これができることが成長の第一歩であり、全編、かような視点で貫かれている。

     先天性の疾病を抱え、早くに逝ってしまった弟への愛惜と悔恨を持って生きてきた姉。
     或いは、中国の一人っ子政策の隘路で誕生させられてしまったとの自意識に加え、育ての親と血縁との相克に悩む少年。
     たとえ目的に正当性があっても、劇薬の無断盗用は許容されるはずはない。
     そして「ベトナム」の暗雲は現代の家族にも影を落とす。

     かような人生の苦味・痛みを自覚する。その過程を謎解きとリンクさせながら描く様は類似作とは一味違う特徴と評し得るだろう。
     なかでも、地に足のついた痛みの克服に、ミステリーとしての伏線張りが上手くマッチングした「クロスキューブ」を推したい。

  • 一話目は今ひとつだったけど、それ以外は新鮮な設定もあり楽しめた。

  • こんな三角関係も認めようじゃないか
     アニメに引き続き実写映画化も決定した話題の青春小説。チカやハルタらのコミカルなやり取りにまず目がいくだけに、サブキャラクターに渦巻くシリアスな境遇にハッとさせられます。よく分かりませんが壇上に上げられ、部の威厳をかけた演劇対決が始まる表題作。「青春してるな」というのが素直な感想ですが、ハルタの即興劇がそのままラストへ繋がるところに拍手です。
     吹奏楽部についてはあまり話に絡んでいませんが、今は仲間集めの段階ということでしょうか?全体的にアップテンポなストーリー展開で、私にはついていくのがやっとでした。

  • 面白さがわからない

    買った本は
    どんなにつまらなくても
    最後まで読むことにしているのだけど
    これはとうとう途中で読むのを諦めた

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著者プロフィール

1973年静岡県生まれ。法政大学卒業。2002年『水の時計』で第22回横溝正史ミステリ大賞を受賞しデビュー。著書に『1/2の騎士』『退出ゲーム』がある。

「2017年 『ハルチカ 初恋ソムリエ 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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