医者が泣くということ 小児がん専門医のいのちをめぐる日記 (角川文庫 ほ 16-1)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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  • Amazon.co.jp ・本 (249ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043944439

作品紹介・あらすじ

小児がんの子どもたちと向き合って40年。聖路加国際病院小児科部長の著者は、朝暗いうちに車を走らせ病院へ。会議、診察、外来、患者家族とのミーティング、「がんの子供を守る会」他、様々な仕事が目白押し。でも、そんな超多忙の合間を縫って、俳句、スキー、お遍路の旅を愉しむことも-。初心を忘れず、かつ気負わず、医師として見事に生きる日々の記録、いのちをめぐる日記。

感想・レビュー・書評

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  • うん、日記だ。比較的淡々と進む日記であるが、忙しい中でも難病と闘う子ども達のケアにどれほど心を砕いているかがよくわかる。ただ、専門が小児がん(肉腫)であるだけに、時折登場する亡くなった児の存在が痛ましい。

  • 【本の内容】
    小児がんの子どもたちと向き合って40年。

    聖路加国際病院小児科部長の著者は、朝暗いうちに車を走らせ病院へ。

    会議、診察、外来、患者家族とのミーティング、「がんの子供を守る会」他、様々な仕事が目白押し。

    でも、そんな超多忙の合間を縫って、俳句、スキー、お遍路の旅を愉しむことも―。

    初心を忘れず、かつ気負わず、医師として見事に生きる日々の記録、いのちをめぐる日記。

    [ 目次 ]
    文化の日
    凭られても
    聖樹据ゑて
    ふるさとの
    ひとつの雲
    子らが描く
    ずり落ちさうに
    もとどほり
    どつさり浅蜊
    生キ死ニのはなし
    飯饐える
    二百十日
    芋煮の火
    桂郎忌

    [ POP ]
    小児がんの専門医の日記。

    たとえば、久しぶりに茶道教室へ行った日は<二ヶ月ぶりの静かな時間>と小さく充足し、また久しぶりに高校の同級生と飲んだ日は<私が一番アクセク働いているようだ。

    恥ずかしく思う>と小さく戒める。

    決して大きく喜んだり悲しんだりはしないのだが、読後、不思議な浄化作用がある。

    [ おすすめ度 ]

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    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

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著者プロフィール

1948年山形県生まれ。72年東北大学医学部卒業。聖路加国際病院小児科の小児科部長、副院長を経て現在同病院顧問。専門は一般小児科の他、小児がん、小児のターミナルケア、育児学

「2020年 『いつもいいことさがし』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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