初恋ソムリエ (角川文庫)

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著者 : 初野晴
  • 角川書店(角川グループパブリッシング) (2011年7月23日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043944552

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初恋ソムリエ (角川文庫)の感想・レビュー・書評

  • 吹奏楽部を舞台にした、青春系日常ミステリー、第2弾。
    2年生になったハルとチカ、“三角関係”も相変わらず。

    で、なんとも濃い面子が集まるのも、相変わらず。
    なんとなく『らんま1/2』を思い出すような、出さないような。

    今回は全てで4編、個人的に印象に残ったのは「初恋ソムリエ」、
    なるほどな、そういうアプローチできましたか、と。

    確かに記憶は“五感”と結びついている方が、
    より鮮明に残っているのかもしれません、、なんて。

    前回はベトナム戦争、今回は左翼の内ゲバといった、
    微妙に“社会派”的なエッセンスが入っているのも、面白く。

    この先、硬軟のギャップはどうなっていきますか、なんて。

  • ハルチカシリーズの第2弾。今回はスムーズに初めからお話に入り込めた。文章に慣れてきたのかしら。個性的な面々がどんどん増えてきて賑やかな吹奏楽部になってきた。私的には地学部のヘルメット美少女麻生美里ちゃんがすき。鉱物の話やエスペラント語など個人的に興味ある分野が出てきたのでおお!っとなった。お話はやっぱり『退出ゲーム』のときから思ってたけど、現代社会の隙間や生きにくさ、苦い過去など考えさせられる出来事が謎のきっかけとなっている。でもラストは高校生らしく希望に満ちているので、安心して読み終えることが出来た。

  • 『退出ゲーム』の続編となる高校二年生に進級したハルチカコンビの活躍を描く連作短編ミステリ。

     最近の学園ミステリやライトミステリ、もしくは日常の謎にちょっと飽きてきたかも、という人にこそぜひとも読んでもしい作品です。(登場人物のキャラや立ち位置をつかむために前作『退出ゲーム』から読むことをおススメします)

     変人だらけの登場人物やハルチカコンビの掛け合いの面白さは折り紙つき。それだけでは他のライト・学園ミステリとどこが違うの、という話になりそうですが、
    この小説の真骨頂は、ライトな日常の謎が真相が明らかになるにしたがってシリアスで、時に社会性の強い背景があることが明らかになっていくところです。

     そうした意外性はデビュー作以降、ファンタジーとミステリー、そして社会派を越境するような作品を書いてきた初野さんだからこそ書けるものだと思います。

     特に表題作「初恋ソムリエ」は40年前の初恋の様子がファンタジックに語られ、謎が解けるにしたがい思わぬ方向に話が転がっていく、初野さんにしか書きえない作品だと思います。

     前作『退出ゲーム』の解説でミステリ評論家の千街晶之さんが『初野晴がついに本気を出した』と評されていたのですが、それが素人の自分にもわかる、「この作家さん何かつかんだのかも」というのが読んでいてなんとなく分かる作品でした。

  • 学園探偵ものの王道という側面がある一方で、謎を解き明かす過程で披露される蘊蓄が大人でも読める作品に仕立て上げている。
    解説にも書かれていますが、高校生たちの知恵で全て解決せず、世の中の難しさを知っていく成長譚であるとこともいいですね。
    1作目よりも本書の方がキャラクターがこなれてきて、かつ内容の深さも増しており、面白くなってきていると思います。

  • 楽しかった!
    ハルタが純粋な男の子だったらなぁ・・・。

  • ハルチカシリーズ第二作。再読。
    清水南高校は変人揃いだ。前作に登場した発明部の兄弟然り、演劇部の赤ふんどし部長然り、今作の地学研究会の赤ヘル爆走娘に初恋研究会の初恋ソムリエ。
    だがいずれも比類なき発想力、思考力、行動力、技術力を備え実績を挙げたのだから驚く。残念ながら分かりやすい大会のような実績ではないが。
    もしかしたら清水南高校は天才揃いかも知れない。
    この作品でも事件の謎解きを機に新しいメンバーが加わり、少しずつ楽器も増えてきた。これから楽しみなのはクラリネットが加わるかどうか。
    相変わらず昭和のコミックのような掛け合いに周囲の反応で楽しい。
    だが謎の真相はシリアスなものもある。解説を読んでなるほどと思った。高校生に解決できることなどたかが知れている。それでも大人が手助けし、自分の仲間の悩みや苦しみを理解して、仲間が戻ってくるのを待ってあげたり(時には突撃もアリだが)、共に過ごす時間を持つことだけでも充分な手助けになるかも知れない。
    次も再読してみる。

  • 2016/1-3月 ハルチカ
    アニメ話数
    6話「スプリングラフィ」ナオ 進級 新入部員 片桐部長 プロ 確執
    7話「周波数は77.4MHz」寺 カイユ 老人 不登校 幼馴染み 石 不法侵入
    8話「初恋ソムリエ」姪と伯母 安保 殺人犯 新幹線 おにぎり
    9話「アスモデウスの視線」堺先生 ゴリラ 私立強豪校 自宅謹慎 盗撮

  • 吹奏楽部のハルタ(一応探偵役)とチカちゃん(元気)が学校の変人達と謎を解く学園モノ。殺人とかはない。
    ザ・恋愛!ザ・ミステリー!を求めてる人には物足りないだろな。普通に面白いよ

  • 今回もチカちゃんもハルタも違う方面でキレッキレに才能を発揮してます!笑

    今回一番素敵だなぁ~って思ったのは、『周波数は77.4MHz』の中にある部分(引用あり)


    見た方さえ変えれば、必要としてくれる人がいるし、
    自分が必要とされていることもわかる。

    でも悩んでる時って閉じこもってしまうから
    大事な時にそれを忘れてしまう。

    それを思い出させてくれたり、
    自分をふっと抜け出してくれたりするのは
    身近な人たちだけじゃない。赤の他人ってこともある。

    それを知って、本当にすごく心配していた身近な人は
    悲しむかもしれない。

    だって、救いたい/助けてあげたいって
    あんなに思ってたのに、赤の他人のおかげで
    その人は元気になってしまったから。

    でも本当にあなたにとって身近な人は
    その現実を受け止めて、
    元気になったあなたを支え続けてくれる。



    う~ん…文章力の無さのおかげで 笑
    なんだか意味不明な感想文になってしまいましたが

    とにかくいいお話でした!

  • 前作「退出ゲーム」も面白かったが、こちらの方が読みやすい上に想像力を掻き立てられるため、読んでいて気持ちが良い。音楽を主題材としながら、光や匂いなど五感に訴えかけてくる描写が巧いからだろうか。現実と空想の融合がとても綺麗にはまっていて、すぐに惹きこまれる。相変わらずリアルな問題を取り上げていて、ここでは病気+夢の挫折からの回復、自宅警備員+老人介護、盗撮+過去の汚点解消、全共闘/連合赤軍など60-70年代の話題から。こう見ると、「回復」が一貫したテーマになっていることに気づく。今回も最後の表題作でハルタくんが高校生離れしすぎてしまっていて、少し現実に引き戻された。先の3作品はギリギリ本当の高校2年生にいそうなラインを攻めていて、そこが良いキャラクターを作っていると思う。空想オルガンが楽しみである。

  • ハルチカシリーズ第二弾。

    ▼収録作品
    「スプリングラフィ」
    「周波数は77.4MHz」
    「アスモデウスの視線」
    「初恋ソムリエ」

  • 廃部寸前の弱小吹奏楽部を立て直し、普門館を目指す高校2年生の穂村チカと上条ハルタ。吹奏楽経験者たちに起きた謎を解決し入部させることに成功していた2人だったが、音楽エリートの芹澤直子には断られ続けていた。ある時、芹澤の伯母が高校にやって来た。「初恋研究会」なる部に招待されたのだという。やがて伯母の初恋に秘められた、40年前のある事件が浮かび上がり…(表題作より)。『退出ゲーム』に続く“ハルチカ”シリーズ第2弾。

  •  死体の出ない学園ミステリー、ハルチカ・シリーズ第2弾。

     1巻を読んだ時ほどには……。重い背景と謎解きのバランスが少し悪い印象である。まああくまでも個人的な印象でしかないのだが…。
     ただ、本作の目指すミステリー像が、短編(連作短編)であることと相俟って、極めて危ういバランスで成立している。そういう意味で難しい方法論ということは十分感得できたところである。

  • 状況がよく分からないところが何度もあった。
    私の読解力が足りないのかしら。

    ガチガチのミステリじゃないことは分かっていますが、
    腑に落ちない部分もチラホラあったり。

    キャラにもついていけてなくて
    もやもやした読書になりました。

  • ハルチカシリーズの第2巻。アニメでも放映された話が計4話収録されている。

  • 吹奏楽よりはミステリー要素が多くて、よくこんなトリック思い浮かぶなーと思った!

  • ハルチカシリーズ2作目、2年に進級した主人公達は校内外に起こった謎をひらめきとキレの良い推理力を駆使して解決に導く。「スプリングラフィ」では、コンクールを目指すために部員集めに奔走する姿は青春さを感じ、クラリネットを始めたきっかけを紐解く謎解きの面もあり、楽しめる。「初恋ソムリエ」は、エスペラント語の会話は面白く、コンクールを目指し、練習に励む姿、少人数であるがゆえの大人数とは違う苦悩、いくつもの楽器を担当する大変さ、お弁当の場面は青春真っ盛りだと感じる。謎の部分は悲しさあり、楽しさ有りで良かった。

  • 図書館で。ハルチカ二冊目。
    ギリギリうっとおしくない女子高生とイケメン過ぎない男子高生のバランスが良いなあ。この二人が幼馴染で仲良しってのが良い感じなんだと思う。

    というわけでずんずん部員を獲得している吹奏楽部。今回ゲットするお仲間は…という感じですがちょっと切ない話も多いですね。セクトとか時代を感じるなぁ…。
    ツンデレ少女の芹澤さん(だったかな)が良い感じです。
    次も楽しみ。

  • ものすごく個人的な話なんですけどカイユと芹沢さんがすごく面白いキャラクターだなと思った巻。ここの2人大好きです。ハルチカシリーズはいつも安心して読める。えっ、と思っても、悲しくなっても、必ず拾い上げてくれるような。元気がないときに読みたくなる作品です。

    今後のハルタの葛藤の行く末が気になる。知らなくていいこと、公に明かすことが全て正しいのか?正義なのか?若い彼らにはいっぱい悩んで青春してほしいものです。

  • ハルチカ2作目。
    またも趣向を凝らした伏線だらけで楽しめた。
    草壁先生が今回はほとんど活躍しない。
    そして着実にメンバーが増える。
    ホロッとさせる話がある分、退出ゲームの方が好きだった。

  • 人の一言で人生が変わるそれを実感できる物語でした

  • ハルチカシリーズの2作目。青春ミステリなのに背後には社会問題なども描かれていて、読み終わった後なんとなく考えてしまう感じがしました。

  • わたしたちは、つながっている。過去と未来と、誰かと。

    ハルチカシリーズ第二弾。ちょっとずつメンバーが増えてくる。元バレーボール少女・穂村千夏と幼馴染の美少年・上条春太のハルチカコンビは二年生になった。

    「周波数は77.4MHz」が一番好きな話。ヘルメットの美少女・麻生美里が率いる地学研究会が見つけた秘密とは。並行して語られる自動検知では合わせられないローカルラジオの人生相談番組とパーソナリティの正体。

    チカちゃんは体育会系が根付いているのか、へこたれても諦めず、いつも前を向いている。チカが発するパワーが色々な事情を抱えた仲間を支え、引っ張って、まとめていく。そのパワーの源は、片思いの草壁先生なのだ。まさに青春。

  • 2016/3/19
    若いなぁ。おばはんにはまぶしい。でも恥ずかしくなるほどではない。
    続きも読むよ~

  • 芹澤さんがチカちゃんになんやかんや優しいの最高に好き。

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初恋ソムリエ (角川文庫)の作品紹介

廃部寸前の弱小吹奏楽部を立て直し、普門館を目指す高校2年生の穂村チカと上条ハルタ。吹奏楽経験者たちに起きた謎を解決し入部させることに成功していた2人だったが、音楽エリートの芹澤直子には断られ続けていた。ある時、芹澤の伯母が高校にやって来た。「初恋研究会」なる部に招待されたのだという。やがて伯母の初恋に秘められた、40年前のある事件が浮かび上がり…(表題作より)。『退出ゲーム』に続く"ハルチカ"シリーズ第2弾。

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