サイレント・ブラッド (角川文庫 き 32-2)

著者 :
  • 角川書店
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本棚登録 : 565
感想 : 71
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  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043944583

作品紹介・あらすじ

失踪した父の車が、長野県大町市で見つかった。その発見現場で息子の一成は深雪という地元女性と出会う。ある理由で一緒に父親の足取りを追う2人だったが、何者かにより妨害される。父にはこの地に秘密があったのだ。手がかりは「タケル」という名前と「カクネ里」という地名のみ。果たして、父は何者だったのか?早世後刊行された、大ヒットデビュー作『ファントム・ピークス』の著者が遺した、珠玉のサスペンス・ミステリ。

感想・レビュー・書評

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  • ミステリーにオカルト要素(超能力かな?)が入ってる感じ。それに山が入ってる。前作も山が舞台やった。
    確かに、山って大自然の神秘を感じるんで、超自然現象が起こってもおかしくない気がするわ。大自然が牙をむく的な。っとインドア派の私が言うか…^^;
    突然、父親が失踪し、しばらくして、山でクルマが見つかる。
    そこから父親を探していくうちに、父親の過去、更に祖父までの謎があきらかになっていく。クライマックスは、キャ〜〜!
    結構、ハラハラドキドキ読めた。神秘な力は出てくるけど、その怖さより、人間の方が怖い(>_<)

    よく考えたら、自分の父親の若い頃とか、この主人公のように、そんなに興味もなく聞いてもなかった…まぁ、こんな大層な話がある訳ではないけど。

  • 先が気になって、一気読み。
    ミステリーとホラーと山の過酷さ。
    主人公が礼儀正しくて、だんだんたくましくなっていくのがよかったです。

  • ミステリーだけどオカルト的な要素もあり、ホラーのようなゾクッとする部分もあり。。。
    後半の謎解きの展開がすごかった!
    前半はちょっとダレる部分もあるけど、半分過ぎたらあっという間な感じ。

    森というか自然の持つ凄さみたいなのも感じたし、他の作品も読んでみよっと。

  • 前作のファントム・ピークスが面白かったので、こちらも気になって読んでみた。前作同様、文章がスッキリしていて読みやすく、前作よりも自然の厳しさや神秘さが強調されていて、迂闊に踏み入れてはならない場所もあるのだなと勉強になった。
    ただ、物語が進むにつれてオカルト色が強くなってきて、前作程には物語に入り込む事が出来なかった。

  • 2018.2.23読了

  • 面白かった!!
    ほぼほぼ一気読みと言ってもいいくらいの勢いで読みきりましたw
    突然失踪した父の行方を探し、自ら真相を突き詰めていくサスペンス-ミステリー。
    ミステリーとしての展開や伏線の張り方など、文句の付け所は(自分の視点では)ありませんでした。

    時代は繰り返す
    因果応報など、
    かっこいい言い方はいくらでも出来そうですw

    また、主人公の一成がいろんな人と接し、父の過去を知り、様々な考え方やモノの見方を経験することで、人としても成長していく。
    大学生という大人と子供の狭間で、自らの意志とも葛藤している姿は読んでいて応援したくなるような、それでいてどんどん頼もしくなっていく彼に魅了されていきました。

    唯一、気になったのは、やはり翠の件かな。
    非現実的な(妖怪とか超能力とか)設定は好きで、それ自体はよく読むけど、こういった殺人事件を推理するミステリー系では、ちょっとどうかなーと思ってしまう感じでした。

    でも、ストーリーはそれを含めて「完成形」なんですがwww.

  • 好きになれなかった

  • 110916

  • 今回はカクネ里住人の末裔が、特殊な能力で、下界の人を誘ったり事件を起こしたりするかと勝手に読み進めたが。
    前回同様山や森の描写は、目に浮かぶよう。 只、自然の山が厳しすぎて疲れる。

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著者プロフィール

長野県生まれ。映画の宣伝プロデューサーを経て、執筆活動に入る。第12回松本清張賞の最終選考に残るも、癌を発症。惜しまれつつ他界。本作は前作「ファントム・ピークス」(角川文庫)に続く、最期の作品。

「2011年 『サイレント・ブラッド』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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