ボクら星屑のダンス (角川文庫 さ 58-1)
- 角川書店(角川グループパブリッシング) (2011年7月23日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (489ページ)
- / ISBN・EAN: 9784043944590
感想・レビュー・書評
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「お前はいい子だよ。天才だとか遺伝子がどうのとか、そんなの関係なく、かわいい、いい子だ。」
星屑のダンスをするシーンがとても印象的で好き。久平とヒカリの関係性がいい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
話しの流れはちょっと無茶な点もあったけど久平、ヒカリの心が通じ合うシーンや、星空や自然のシーンが綺麗だった。
SF系も入ってて好きな話。 -
ストーリーとしてはちょっと強引な感はあるものの、ヒカリと久平の逃亡、クセのある登場人物や身代金受け取りのプロセス、非常に面白く読めました。藤十郎と義男の車での脱走劇はニコニコしながら読めました。もう少し長編でプロセスが細かいともっとよかったです。
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既にドラマ化されて内容は知っていても、十分楽しんで読めました!
ある特別な研究所から逃げ出した少女。彼女は超天才児。彼女自身が誘拐事件を作り出し、まんまと出し抜く発想の面白さ!!面白く楽しいミステリーでした。
誰かが死んだり、ネガティブな空気感が多くなりがちなミステリーに、こういった雰囲気のミステリーはすごくいいと思う。
そしてこの天才児ヒカリが時々語る宇宙論も面白いです。 -
終盤の盛り上がりは最高!!星屑のダンス踊りたくなった。
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借金で自殺に追い込まれたおっさんと、同じく入水自殺をしようとしていた子供。
2人のふれあい、お互いの足りない部分を補うように近付いていく心情の変化がよかったです。
ただ、主人公のおじさんの方は家族がいるので、そのあたりももう少し描かれても良かったかも。
子供とか家族をもっと思い出したり、出したりしないと、いい人っていうなら不自然だし、ここまで不器用なら、天涯孤独みたいな設定のほうがあっていたような気もします。
誘拐ミステリーの肝である身代金の受け渡し方法などは、すごくよく練られていて、ワクワクするというか、面白かった。
もう少しあの部分を広げてもよかったかもしれません。
登場人物はみんないい人っぽかった。一人悪役っぽい人がいて、もっと悪っぽくてもよかったかな。。。という気もしないでもないけど。
ダークな部分、政治やお金をめぐるドロドロ感があまり出ていない。
子供でも読めそうな、性善説をベースにした感じの仕上がりで、でも読後感がほんわかするので、それもいいかなと思います。