- Amazon.co.jp ・本 (194ページ)
- / ISBN・EAN: 9784044003173
作品紹介・あらすじ
「誰もやさしくなんかない/だからせめて/汚ないまねはやめようじゃないか」(「やさしさ」)永遠のバンドマン、忌野清志郎が遺した生涯唯一の完全詩集、待望の文庫化。「雨あがりの夜空に」から「スローバラード」まで、みずみずしい感性が弾ける全64篇。音なき言葉は色褪せることなく、読者に静かに寄り添いながら、詩人としての無二の世界を魅せ続ける-。各曲収録オリジナル盤リスト付き。
感想・レビュー・書評
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2009年5月2日 他界。まだ2.3年前の事かと思っていたら8年も経とうとしている。晩年の彼はロードサイクリングを好む愉快なオジサンってイメージが強い。
私が学生の頃から活躍していた。その当時は奇抜な格好で過激に歌うミュージシャンというイメージが。その頃、私はニューミュージックを好んでいた。格好や見た目を気にしない。
ある意味で歌う姿に関しては対極にいたのかもしれない。今になって思えば、伝えようとするモノは共通していたのかもしれない。なんとなく否定しながらもよく聴いていた。
歌詞集です。思った以上に横文字も少なく、日本語で伝えるメッセージが多かった。
もっと、生存している時にリアルで聴いておけば良かったと後悔。やはり、ブルースマンなんだ。 -
角田光代さんの解説もまたすばらしい☆
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忌野清志郎が唯一残した詩集の文庫化。全64篇。読む際に浮かび上がるメロディを敢えて抑えて言葉を追うことで歌詞とは別の詩が浮かび上がる。
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以前、矢野顕子が清志郎の曲をカバーしたアルバムを聴いたときに「この人、すごく日本語な人かも」と感じたことがよみがえってきた。そのアルバムを聴きながら、読んだからかもしれないけど。清志郎の一人称「ぼく」「ぼくら」時に「おいら」がすっと入ってきた。ほとんど筒井康隆の「俺」の境地だなと。懐かしく読みました。