世界一わかりすぎる源氏物語
『源氏物語大辞典』編集委員会編
角川学芸出版
2011年9月25日発行
受験勉強でごくごく一部しか目を通さなかった源氏物語。全体としてどんな話なのか、これを1~2時間で読めば分かってしまう。ただし、全54巻をコンパクトにまとめて説明しているので、あまり流し読みすると理解できない。1巻あたり大体2ページほどで紹介。用語の説明もつき、その巻に登場する人の系図がついているので理解しやすい。年を取ると、こういう系図が頭に残らないので、本来ならメモ書きして整理して読まないといけないところだし、巻頭に紹介されているだけだと、本文と行ったり来たりしながら読まないといけない。
ろくに勉強せず、殆ど読まなかった源氏物語。
とりあえず、全体像が理解できた。しっかり受験勉強した人よりも、全体像は頭に入っているかもしれない(^o^)。
ただし、今だけ。ちょっとしたらすぐに忘れてしまう悲しさよ。
誰かの現代語訳を読破してみようかなー、という気になる本ではある。この気持ち、今だけに終わらないようにしたい。
◎安倍首相の「首相」って、「主席首席宰相」の省略だということ、割と最近知りました。この本を読んで、後鳥羽上皇とかの「上皇」って、「太上天皇(だいじょうてんのう)」の略だということを初めて知りました。お恥ずかしい。