春秋左氏伝 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典 (角川ソフィア文庫)
- 角川学芸出版 (2012年2月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784044072261
作品紹介・あらすじ
古代魯国の通史である『春秋』。「左氏伝」はその注釈書ながら、巧みな文章と描写力で人々を魅了し続けてきた。生き方の指南本として、「力のみで人を治めることはできない」「一旦発せられた言葉に責任を持つ」「人間関係の基本となる親子、夫婦、家族とは何か」などの人生訓が読み取れるほか、食指・贈賄・流血ほか数々の言葉の語源としての顔も持つ。名注釈を、わかりやすい解説で読む。
感想・レビュー・書評
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春秋左氏伝
初めて知ったことばかり。乱世時代の儒教は 国家秩序と結びついて、国家主義や権威主義が見られる
春秋左氏伝 が 春秋と左氏伝の二部構成であることを初めて知った
*春秋=孔子?が記した魯の歴史書
*左氏伝=春秋の解釈書
春秋は 孔子が書いたことにして、儒教の経書にしてしまった本であることを初めて知った。すごい発想
国家秩序のためには親子関係など私的な感情を捨てるべきとする「大義 親を滅す」が 儒教に組み込まれていることを初めて知った
孔子の乱世時代の処世が「政道が乱れていて自己の身に危険が及ぶ時は 才能を隠しておく」ことを初めて知った
軍事力の基礎に徳義を置き、軍事力行使を国家運営と同等に位置づけ「徳・刑・詳・義・礼・信は 戦いの器なり」
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昔の人、中国の人たちの考えや生き様がしるされてあり色々なことを学びました。この本に書いてあることを現代とくらべるのも楽しかったです。おすすめの理由は、昔の人々の考え方を知ることで、自分の思考や発する言葉などを考え直すことができたりするからです。
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今の自分にはとても難解な本だけど、振り仮名と読みやすく訳文のおかげで、一般でも読むことは出来る。非常に感銘を受ける内容があり、良い勉強させて頂いた一冊です。
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なんとか原文を書き下し文で味わってみたいと思い読んでみたが、原文は省略が多く、やはり日本語の注釈がないととても読めないとあらためて思った。
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ビギナーと書いてるとおり、本当に導入部分をさらりと紹介している本です。とても解りやすく、左氏の空気がわかると思います。上級者にはお勧めできませんが、左氏って何?って私みたいな人にとってはとても勉強になると思います。