動物と向きあって生きる 旭山動物園獣医・坂東元 (角川ソフィア文庫 M 106-1)

著者 :
  • 角川学芸出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (277ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044088026

感想・レビュー・書評

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  • ◯好きなフレーズ
    野生動物たちは生を淡々と受け入れ、死をも淡々と受け入れて死んでいきます。死は病気ではありません。それは見事、というほかありません。
    「生きているから生きている」そういう生き方です。

    オオカミ、キミってすごいね!

    中学生からの話→死は自分がつまらないとかそういことじゃない。生きることを否定して死ぬじゃないんだなと勇気づけられた。

  • 私自身獣医師だけど、著者氏の「命を扱うプロ」としての姿勢は大変、心に響きます。

  • 内容の全てに納得。
    内容のほとんどに感銘。
    内容の半分位、反省。

    ※以下、引用


    「いのちを伝える」旭山動物園

    『僕達は、毎日、いのちをいただいて生きている。生かされている。』

    『どうして人間は全て自分たちが基準だと思っちゃうのでしょう。4000種いれば4000通りの営みがあるんですけどね。』

    『地球は人間のためだけにあるのではない!』

  • 読みやすく描かれているが、内容はとても重く深い。
    ドイツの柵のないオリ、アメリカでの増えすぎた野生のパイソンの保護。日本ではあり得ないんだろうな。

  • 仕事で必要になり、旭山動物園関係の本を一気読みしました。
    立ち上がるレッサーパンダに対して非難を浴びた経験もある坂東さん。
    僕は坂東さんの動物に対する考えには共感できる。

  • 動物園のコンセプトがしっかりしています。
    野生動物は、ペットや家畜と異なることを力説しています。
    人間に合わせるのでなく野生動物に合った施設を創ろうという発想です。
    活き活きしている動物を見てもらうことによりお客さんは喜ぶわけです。
    寝ているか、立っているだけの動物をみてもそれほど感動はありません。

    http://ameblo.jp/nancli/entry-12007033774.html

  • 私はこれを読んで
    動物への価値観が180°変わりました。
    旭山動物園を訪れる前に是非読んでほしいです。

  • 人気動物園の獣医(副園長)が書いたこの本、


    こどもに向けているためか

    簡単に分かり易く書いてあり

    あっという間に読了。




    旭山動物園に行ったことのない私は

    行ってみたい!!と思ってしまう。




    野生動物・ペット・家畜

    といった違う立場の動物達と

    どのように付き合っていくべきなのか

    ということを、著者のこども時代の体験や

    仕事を通して培ってきた話を織り混ぜて書いてある。




    なるほどー、と驚いてしまう動物の習性や

    人との付き合い方にも通ずるものがあるんだと

    関心させられることもある。




    著者が何度も言っていることは、

    一筋縄では行かないのではないかと思ってしまう。

    “野生動物を可愛いと思ってはいけない”




     しかし、著者の言っていることはどれも正論。




    動物と直に触れ合う機会が減っていくという流れの中で、

    テレビなどで見る動物の姿を見て感じてしまう

    “KAWAII”という感情。。。

    現に私も感じてしまっているし、

    テレビ番組は視聴者にそう感じてもらえるよう

    動物達のしぐさを引き出している。




    その感情プラス動物を尊重する気持ちや

    人が変えることは出来ない動物界のつながり、

    動物を支配することは出来ないということを

    こどもだけでなく、おとなにもきちんと伝えていくのには

    相当の努力と技量がいるのではないかと、途方にくれてしまう。。。




    旭山動物園に行けば、感じることができるのだろうか。。。




    行ったことのある母は、

    チンパンジーやユキヒョウの元気が無く心配だ、と言っている。

  • 『夢の動物園 旭山動物園の明日』と、内容はすごく似通ってます。でもそれって伝えたいことがぶれてないってことでもあるよね。旭山動物園に、行きたくなった。これまでとはちがうものの見方をできるようになりたいと強く思った一冊です。

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著者プロフィール

旭山動物園園長・獣医。著書に『動物と向きあって生きる』(角川学芸出版)など。

「2022年 『どっちが強い!? ピットブルvsオオヤマネコ 豪華客船でイヌネコ対決』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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