大政事家 大久保利通 近代日本の設計者 (角川ソフィア文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川学芸出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044092191

作品紹介・あらすじ

王政復古のクーデター、廃藩置県の断行、征韓論での西郷隆盛との確執……。劇的な明治維新期をたどりつつ、「意志の政治家」と呼ばれた、明治政府最高の政治家が体を張って描いた国家構想を捉え直す。

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  • 講談社選書メチエ
    勝田政治 「 政事家 大久保利通 」



    大政奉還・王政復古を実現させて、封建制国家を破壊させ、廃藩置県・征韓論の先送り・民力養成により 中央集権国家を建設した 大久保利通の政治活動史の本。


    急進的な二項対立のどちらにつくことなく、段階的に国家建設を進めたことが 傑出した功績につながっている。島津久光、西郷隆盛、木戸孝允との決別 は 目的実現のために犠牲は厭わずという感じ


    薩長同盟でなく、薩長盟約と言っている。武力倒幕を目指す軍事同盟ではなく、薩摩藩が長州藩の政治的復権に向けて約束したものとのこと。初めて知った


    中央集権化のステップ
    1.版籍奉還(土地と人民を天皇に奉還)
    2.諸藩を統制できる中央政府
    3.廃藩置県〜主君久光との決別


    西郷隆盛の朝鮮遣使論は、征韓論(開戦のための方策)であり、時勢を無視したものとして、西郷を辞職させた〜西郷隆盛との決別


    欧米視察から打ち出された目的
    *国政を整備し、民力を厚くする
    *国権回復(条約改正)

















  • 信念を持って、それを手段に落とし込む。
    それを貫いた人生。凄まじいエネルギーをもった偉人だった。

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著者プロフィール

1952年生まれ、国士舘大学文学部教授

「2010年 『小野梓と自由民権』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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