今昔奇怪録 (角川ホラー文庫 す 3-1)

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  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044094096

感想・レビュー・書評

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  • 表題作は、ジワジワと侵食されていくような感じが
    怖いというか不気味。
    疱瘡婆は、時代小説風で、なんとも哀しいお話。
    釈迦狂いも、出口のない恐怖ってのがツボだったというか
    こういうのが一番怖い(^◇^;)
    「きも」も、そのままじゃないかぁ~とか思いながらも
    その後が気になって気になって・・・
    最後の狂覚が、どうにもこうにも意味不明。
    自分の理解力の無さに凹みました。

    現実逃避するはずだったのに、出来なかったぁ~
    最後の話は理解できなかったとして、他の作品達は
    面白いというか、上手いですねぇ
    やはりホラーは、元気な時に読まないとダメね

  •  表題の『今昔奇怪録』は不思議な話しである。町会館で偶然見つけた2冊の本、地域の奇怪談を綴るこの本を読むと妖怪が目の前に出現するという奇怪な現象が起こる。過去と現在が交じり合う不思議な感覚を覚えた。

  • あっさり、さっぱりした読後感の短編怪談集。

    首ざぶとんが面白かったのでこちらも購入しました。
    すごく感情を揺さぶるというわけではないのだけど
    この作者の書く怪談の雰囲気が好きです。

    一番気に入った話は「きも」。

  • 装画に魅かれて読んでみた。怖いと云うより、むしろ奇妙で不思議な短編集。
    アンドロイドが登場する小編、バイオ系の小編と趣向は様々であるが、何れも何処かおどろおどろしい雰囲気がある。ぼうがんこぞう、三人相撲、忌む屋号…。怪談好きの人間が見たら、思わず飛び付きたくなりそうな単語を創造するのが巧み。残酷なグロ的描写は避けている点も好感が持てる。
    作者の談として、「怪談というジャンルにこだわりを持っている」とあるが、この拘りは今後も持ち続けて欲しいと思う。
    空回りしてしまっている小編もあったが、表題作「今昔奇怪録」と「釋迦狂い」は面白い。

  • 読んでいて結構引き込まれる内容で面白かったです。次回また書籍化されるようなら買い!ですね。
    あと、在学中にサインのひとつもらいたかったです。

著者プロフィール

朱雀門 出 (すざくもん・いづる)
二〇〇九年「今昔奇怪録」で第一六回日本ホラー小説大賞短編賞を受賞。実話怪談では『第七脳釘怪談』をはじめとする「脳釘怪談」シリーズほか。共著に「怪談五色」シリーズ、『京都怪談 神隠し』など。

「2022年 『怪談四十九夜 合掌』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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