真珠塔,獣人魔島 改訂版 (角川スニーカー文庫 68-4)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (306ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044168049

感想・レビュー・書評

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  • 御子柴進&三津木俊助シリーズ。ジュヴナイルもの。『探偵小僧』の異名を取る御子柴少年が大活躍。
    読んでいる私が、どうしても乱歩の某シリーズとの比較を意識しちゃうのが悩ましい。どこかで見たことあるような猟奇・耽美な雰囲気なのに、出てくる悪人がマジに悪人(平気で人をバンバン殺していきます…)なので、何とも不思議な気分に。ミステリネタ自体は「ええぇ…」と思われる方もいるかもしれませんが、まぁ、エンタメ作品ですから。
    御子柴少年の活躍っぷりは、かなり立派でしっかりしているので、冒険小説として楽しみました。御子柴少年、ちょっとショタ萌え属性心をくすぐりますね。かわいい。

  • 『真珠塔』
    東京の夜に現れる金色の蝙蝠。蝙蝠と共に現れる怪人・金コウモリ。殺害された女優・丹羽百合子。金コウモリの部下として働いていたと思われる百合子の秘密。寝ている間に手首を切り落とされた黒川内晶子。柚木邸で行われたパーティに現れた金コウモリ。真珠塔をねらう金コウモリ。殺害された柚木氏。柚木氏の弟・柚木博士の秘密。地下室に閉じ込められた三津木、御子柴、ニコラ神父。消えたニコラ神父。

    『獣人魔島』
    脱獄した死刑囚・梶原一彦。梶原に判決を言い渡した三芳判事を狙った襲撃。御子柴少年の機転で逃亡した梶原。有名な鬼頭博士の元に逃げ込んだ梶原が消えた。謎の島に消えた博士一行。侵入し捕えられた御子柴少年。島で行われていた謎の実験。博士の助手の協力。三芳邸の周囲に浮かぶアドバルーンの秘密。

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著者プロフィール

1902 年5 月25 日、兵庫県生まれ。本名・正史(まさし)。
1921 年に「恐ろしき四月馬鹿」でデビュー。大阪薬学専門学
校卒業後は実家で薬剤師として働いていたが、江戸川乱歩の
呼びかけに応じて上京、博文館へ入社して編集者となる。32
年より専業作家となり、一時的な休筆期間はあるものの、晩
年まで旺盛な執筆活動を展開した。48 年、金田一耕助探偵譚
の第一作「本陣殺人事件」(46)で第1 回探偵作家クラブ賞長
編賞を受賞。1981 年12 月28 日、結腸ガンのため国立病院医
療センターで死去。

「2022年 『赤屋敷殺人事件』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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