木島日記 (角川文庫)

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著者 : 大塚英志
  • 角川書店 (2003年3月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (333ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044191122

木島日記 (角川文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 何が面白いのかよくわからないけど、奇妙に面白い。話は、折口という男色家の大学の先生が、仮面の骨董屋と知り合いになって以来、えらく感情移入する女の子に好かれ、奇妙な連中(反魂法で2度復活させられようとしてはじけてしまった月とか、人魚とか、記録する水を持ったジプシーのオカマとか、人間コンピューターを作ったユダヤ女性)と交わりながら、奇妙な話が展開する。女の子が「おそばにおいてください。お役にたちます」を口癖にしているのも面白い。

  • 実に興味深く、面白いストーリー。
    でも、文体のリズムが合わずに読み進めるのに時間がかかった。
    キャラクター、ストーリーも好み。
    時代の翳りに湿度の高い物語に飄々としたキャラクター同士の会話部分が浮きそうなのものだが、ものすごく微妙なバランスでしっくりきている奇妙な味わい。
    仕分けされるものの艶っぽく生々しい描写が病み付きになりそう。

  • 民俗学者・折口信夫が仮面は顔を隠す木島に出会ってから、奇妙な人々に出会い、さらに奇妙な出来事に巻き込まれていく。 ロンギヌスの槍や偽天皇など、とにかく好きな人にはたまらないネタが盛りだくさん。

  • 微妙なのに、いい

  • 漫画ばかり読んでいた私が小説を読み始めるようになり、昭和初期に興味を持つきっかけとなった本。この本を読んだあと「舞台が昭和初期ならなんでもいい!」と色々な本に手を出した記憶がある。スカもつかんだがいい作品にもたくさん出会ったなあ。懐かしい。科学とオカルトが入り混じった世界観という点では藤木稟の朱雀十五の事件簿シリーズに似ているが、こちらは薀蓄の量がほどほどなので読みやすく、キャラの変人ぶりも突き抜けているので気にならない。(藤木稟の変人キャラは中途半端な上、変なことをしても周りがあんまり変なことをしたキャラに反応しないので読んでいて混乱する)

  • 個人的に、こういう小説(ライトノベルっていうんですか?)は受け付けないので、読み出した瞬間、あ、しまったと思ったんだけど、仕方ないので最後まで読みました。

  •  妄想と幻想がおりなす不思議なお話。時代背景が昭和初期であることが重要である。江戸川乱歩、横溝正史ばりの奇怪な雰囲気が漂う。

  • じわじわとのめり込む
    読み始めと終わりで登場人物の印象がかなり変わります
    木島があんなに可愛らしい人とは思わなかった

    戦前の昭和、国家、宗教、オカルト
    当然フィクションですが、なんとも言えない奇妙さが蔓延る作品

  • 昭和初期の世相やオカルトに詳しい人が読めば尚更楽しめると思う。自分は昭和史に疎いのでドコまでが事実か気になった。 折口は美蘭の結婚後がオモロイ。確かに美蘭はカワイイから折口の気持ちは理解できる。 京極堂も坂の上でしたっけ?「~堂」って古書店の店主は変わった人が多いなぁ。モデルになった何かが有るんかなぁ?

  • 本棚整頓中に手に取って再読。

    昭和12年の夏、民俗学者の折口信夫は、勤務校のひとつ国学院大学に向かっていた。
    歩き慣れた道を間違え、だらだら坂を引き返しもせず歩いていた折口は、坂の途中で少女「美蘭」と出会う。
    そして坂の上に現れた古書店八坂堂で仮面の男「木島平八郎」と邂逅したそのときから、折口の現世と幽世の境をさまよう日々、「あってはならない」物語が始まる―

    折口信夫を狂言回しに仕立てた、大塚英志の偽史三部作のひとつ。
    昭和初期という舞台設定に民俗・伝奇・オカルトがネタと来れば、個人的嗜好を満たしまくりド真ん中射抜きまくり。
    小説家が本業でないからかちょっと読みづらい部分もあるけど、文句なく5つ星を付けてしまいませう。

    サヴァン症候群の少年たちを用いた人間計算機、キリストの墓と偽天皇、ジプシーの「記憶する水」の秘技とナチス…
    オカルティズムと軍部の接近というものをひとつの軸にしながら描かれる、作中世界の空気感がたまらない1冊。エンターテインメント小説としてオススメ。

    それにしても、大塚英志ほどエンターテインメント作品に堂々と昭和天皇を登場させる作家もいないかもしれない。
    この作品でも天皇その人とは言わないけどその人でしかない形で登場させ、しかも主戦論者であるかのような振る舞いをさせる。大丈夫か。
    まぁ大塚が原作を手がけて絵でズバリ描いてしまった『オクタゴニアン』よりはおとなしめか…

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木島日記 (角川文庫)の作品紹介

昭和初期。オカルト、猟奇事件、ナショナリズムが吹き荒れる東京。歌人にして民俗学者の折口信夫は偶然に、しかし魅入られるように古書店「八坂堂」に迷い込む。奇怪な仮面で素顔を隠した主人は木島平八郎と名乗り、信じられないような自らの素性を語り出した。以来、折口のまわりには奇妙な人、出来事が憑き物のように集まり始める…。ロンギヌスの槍、未来予測計算機、偽天皇、記憶する水、ユダヤ人満州移住計画。-昭和の闇を跋扈するあってはならない物語。民俗学伝奇小説の傑作、登場。

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