失はれる物語 (角川文庫)

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著者 : 乙一
  • 角川書店 (2006年6月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (381ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044253066

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失はれる物語 (角川文庫)の感想・レビュー・書評

  • 乙一の短編集

    Calling you
    ★★★☆☆
    時間軸の違う相手へ電話できるという能力を持った女の子が主人公。
    よくまとまっているのだが、過去を変えたときの現実の振る舞いかどうなるかというSFなら最初にやっておくべき定義がなく混乱した。
    またプロットが甘いため、いくつも無難に危機を回避できる方法があったはずなのに感動を作りだすためにわざわざリスクのある方法をとる人物たち、という見方ができてしまって興醒めしてしまった。

    失はれる物語
    ★★★★☆
    交通事故で視覚を含む体の自由を奪われ、右腕の肘から先の痛覚しかなくなった男の話。
    全編を通してそら寒い恐怖感が支配する。


    ★★★★☆
    手を触れるだけで他人の外傷を自分に移すことができる少年とその親友の物語。
    キリスト教の教えに「愛とは許すこと」とあるが、それがこのお話のテーマになっている。

  • 以前一回読んだのに、ブクログ登録し忘れていて「読んでなかったかな?」と思い読んだら、すでに読んでいた。こんなにすっぱり忘れてしまうとは(笑)やはり記録することは大事。でも読み始めると内容かなり覚えてた。一回目読んだときは面白いなと思ったけど、二回目はあまり。こういうショートショート的要素が強い作品の宿命?それでも、星新一は何回読んでも感動する傑作が多いから、やはり星新一はすごい。

  • はじめての乙一。たしかこれ、中一の春に読んだ。まだ文庫本が出てないときで、ハードカバーを買った。持っている乙一の、唯一のハードカバーだったりする。読んだときの感想は、「このひとやばい!」だった。大好きな本屋さんでこれを見つけて読んだ時は、運命だと思った。おもいっきり表紙に惹かれて買ったんだけども。もうそれから乙一の虜で。あの不思議な文章…、やっぱりこのひとやばい。

  • 知り合いに勧められて、「しあわせは子猫のかたち」だけ読みました。

    霊などその手の設定があまり好きではなかったのですが、本作でイメージが変わりました!
    雪村サキの手紙の内容にとても感動しました。自分も辛いことや悲しいことで絶望してしまっても、この世界の美しい部分に目を向けられるようになりたいなと思いました。生きる希望を与えられたような作品でした。
    読んでよかったです。

  • 2017/1/13読了。
    アンハッピーな結末だらけのような短編集。
    体が動かず、脳みそだけが生きている状態のストーリーは強烈だった。
    人の死は、周りの人々の心から消え去られる事なのかもしれない。
    そして、それはもしかして、今生きているかどうかは関係ないのかもしれない。

  • 消えてなくなってしまいたいと、もうどうしようもなくなっていたときにこの本を読んだ。しあわせは子猫のかたち。これ以外のお話は正直よく覚えていないけれど、このお話の中でシャッターを切る雪村サキの言葉にほんとうに救われた。張り裂けそうだった気持ちが緩んでやっと大きく息を吐けた。なにか優しいものに包まれたような心地がしてすごくあったかいの。

    心が限界に近づくたびにこの本を開く。旅先にも必ず持っていく。この本さえあれば私は大丈夫。

  • 短編集。どれもよいが、表題作の「失はれる物語」と「Calling You」の二編が特によかった。

  • クレちゃんにすすめられて

    報われない話が多いが、心温まる話もあり

  • 短編集だけどそれぞれ良くできた悲しい話だった。表題の「失はれる物語」が特に悲しい、というか怖くて印象的。表紙のデザインが秀逸。

  • 【 #失はれる物語 読了】
    八つの物語が入った短編集。
    どれもこれも面白かった。
    また時間が空いたら読み返したいなと思う物語ばかりでした。
    ただ、ひとつ『マリアの指』って話はちょっと描写がエグいので読むのがしんどい感じはありますが、、、。
    かなり読み易いので、ちょっとした暇つぶしには良い本だと思います♪
    #乙一

  • 確か高専の図書館で読んだ記憶。
    Gothで乙一さんの作品に初めて触れたけど、2作目に触れたこっちのほうが好きかも。
    読んだ後に知ったけど白乙一って言われてるらしい。(Gothは黒乙一)
    短編集になってる。
    白乙一だけあって、全体的に感動系。

    失われる物語が一番好きで、文字のみでここまで読ませるのかと衝撃を受けた記憶。

    * Calling You
    * 失われる物語
    * 手を握る泥棒の物語
    * 幸せは猫の形
    * 僕の賢いパンツくん
    * マリアの指
    * ウソカノ

  • 物語は日常生活の延長上のファンタジー。憧憬。あの頃であれば、登場人物達と同じ様に純な気持ちを持てていたかも知れないと感じさせてくれる。

  • 短編集。読み終わった後の余韻が心地良い

  • ずっと前に買って読み、引越しのタイミングで1度リサイクルショップに売ってしまったが、あまりの読みたさにもう1度買い戻した作品。
    私が大好きな乙一作品の中で、一番好きな短編集です。特に最初の2作品がオススメです。母にも薦めたら読んでくれて、母は一番最後の話が良いと言っていました。

    収録されている全ての話で何かが「失はれ」ていく、故にとても切なく泣きそうになるお話ばかりです。
    その悲しい状況や情景が、淡々と言葉に文章にされているのも、読者をさらに切なくさせるのかもしれません。
    悲しいハッピーエンドほど切ないものはないと思う一冊。

  • 短編集でどれも良作。
    中でも大好きな作品は、表題になっている「失はれる物語」、独立短編となった「Calling you」
    の2作。

    後者は、独立のレビューを書いたのでそちらに譲るとして。


    前者は、胸が裂けそうになる位に辛く苦しく悲しい物語。



    交通事故で全身麻痺になった主人公に残された感覚は
    右腕の皮膚神経のみ。

    そして、僅かに上下させることのできる指。

    ピアニストの妻が腕で奏でること、腕に文字を描くことでコミュニケーションを図る二人。

    そんな小さな幸せを感じている間にも、妻の疲労を感じ取る主人公。
    そして、妻がまだ若いこと・先があること・自分が開放すれば
    第二の人生を歩める可能性を十分に持っていることに気が付く。

    だから、主人公は反応を止めた。

    もう無意味なんだ、そう感じてもらえるように。
    次のステップに踏み出す勇気を持ってもらえるように。
    彼女の幸せだけを願って。

    3年続いた毎日の病院通いも段々間隔が空いていき、
    遂には訪れなくなった。

    最後まで読んだ後に、本を閉じ
    表示を眺めたときに譜面の音符が若干まだらになっているのが
    ちょうど妻の毎日の病院通いを象徴していた表紙だなと思い
    こみ上げるものがあった。


    私が主人公の立場だったら欲張ってしまわないだろうか。
    毎日来てくれる愛する人をついつい縛りつけてしまわないだろうか。

    逆に妻の立場だったらどうするだろうか。
    夫の優しい嘘に気付くだろうか。

    この物語の登場人物は少ないけれど、出てくる人に悪者は誰一人おらず
    なのに悲しいエンディングになってしまうことが苦しい。

  • すごい!

    最高やった。
    これはほんまになかなかないレベル

    ちょっとダークなんだけど、人間の弱さというか、思春期の不安みたいな感じが全編通してあり、なんかドキドキがとまらない!

  • どこか綺麗で切なくて壊れそうなお話ばかり。
    何回も読んでみたくなる短編集。
    不思議なお話が多いので、合う合わないはあるかも。
    初回は、失われる物語とマリアの指 がいまいち合わなかった。
    2回目以降は、だんだん好きになった。
    特にマリアの指。この短いページ数でもなかなか読み応えのある話。

    何度読んでも好きなのは、
    calling you、子猫、泥棒 の3作。


    全てにおいて、悲しい中にも悲しさだけで終わらない作品!

  • むー。いい話なのか?悪い話なのか?どっちつかずの印象。「嘔吐感がした」とか、表現の感覚があわない。普通に「吐き気がした」でよくない?みたいな。書き下ろしのウソカレだけがスッと読めた。

  • 小学生の頃読んで、強烈に頭に残った作品です。成人した今でも内容を細かく覚えています。どのお話も現実と想像がほどよく混ざり合っていて心地良いです。
    夏、蝉の声をききながら読むことを、個人的にはお勧めしたいところです。

  • しまった。面白い・・・。表題のとおり、なにかを失う(っている)物語の切ない短編集なんだけど、感覚的に受け入れてしまう。

  • 短編です。
    どの話しも切ないです。

  • 切ない。
    切ない作品が多い、短編集ですね。

    特に最初の2つ。
    どちらもハッピーエンドじゃない。
    ハッピーエンドじゃない作品ってなんだか苦手。

    子猫のくだりは好き。
    傷については感動。

  • ちょっと切ない短編集

    目覚めると、私は闇の中にいた。交通事故により全身不随のうえ音も視覚も、五感の全てを奪われていたのだ。残ったのは右腕の皮膚感覚のみ。ピアニストの妻はその腕を鍵盤に見立てて、日々の想いを演奏で伝えることを思いつく。それは、永劫の囚人となった私の唯一の救いとなるが……。表題作のほか、「Calling You」「傷」など計8作を収録した短編集です。その中でも特に「傷」という作品は考えさせられるお話です。(A・M)

  • 切ないお話しが多く、とくに親との心の距離があるお話しが多かったので心が苦しかった。それぞれのお話しの登場人物に自分を重ねてしまうこともあった。心に抱えた暗いものの描写がわかりやすかった。最後には希望があるお話しもあったのでよかった。「傷」「手を握る泥棒の物語」「しあわせは子猫のかたち」が好き。「傷」には泣かされた。

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失はれる物語 (角川文庫)の作品紹介

目覚めると、私は闇の中にいた。交通事故により全身不随のうえ音も視覚も、五感の全てを奪われていたのだ。残ったのは右腕の皮膚感覚のみ。ピアニストの妻はその腕を鍵盤に見立て、日日の想いを演奏で伝えることを思いつく。それは、永劫の囚人となった私の唯一の救いとなるが…。表題作のほか、「Calling You」「傷」など傑作短篇5作とリリカルな怪作「ボクの賢いパンツくん」、書き下ろし最新作「ウソカノ」の2作を初収録。

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