愚者のエンドロール (角川文庫)

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著者 : 米澤穂信
制作 : 高野 音彦  清水 厚 
  • 角川書店(角川グループパブリッシング) (2002年7月31日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044271022

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愚者のエンドロール (角川文庫)の感想・レビュー・書評

  • 古典部シリーズ2作目にして、早くもホータロー以外の古典部メンバー影が薄くない?
    がっつり長編なのに。

    1巻後の高1の夏休み。
    2年F組の未完成ビデオ映画の結末を推理するという内容。
    依頼してくる先輩も、推理を披露する先輩たちも個性が際立ってて、この高校どんだけ人材豊富なんでしょ。

    人が死なない日常の謎系のミステリーが、古典的密室殺人仕立てになって、また違った味わいで楽しめました。
    ミステリファンには分かるいろいろ小ネタがあったんだろうなぁ。

    しかし、最終的な結末はちょっと後味悪いものでしたな。
    入須先輩なー、計算高いが悪い人ではないんだろうけど。
    奉太郎が翻弄されてちょっと強くなったかなぁって印象です。

  • 天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らずという。また、天はニ物を与えず、とも。
    これらの警句が妥当だとするなら、天の綱紀は粛正されねばならないだろう。

    とシニカルな独白で登場し、天才の活躍を羨んだり、自分にも何か才能が・・・
    などと思うのは虚しいと、冒頭で言い切る奉太郎が
    その信念を「女帝」入須冬実にいいように揺り動かされた挙句に味わうほろ苦さ!
    まさに米澤穂信ワールドです。

    「データベースは結論を出せないんだ」と、密かに淡い絶望を抱えつつ
    才能を持ちながら省エネを貫く奉太郎を複雑な思いで見守る里志と
    里志の知識の広範さを誰よりも理解し、彼の自己評価の低さに首を捻る奉太郎の
    なにげない会話の中に、才能の浪費や無自覚、人それぞれの器など
    作品のテーマに繋がるエッセンスを散りばめる、熟練の筆致。

    「女帝」入須に奉太郎が抱いた第一印象が、
    マリー・アントワネットをはじめとして娘たちを次々に敵国に花嫁として送り込んで
    冷徹なまでに自国を守った「テレジア」であったことの
    あまりに正鵠を射た運命の皮肉(?!)に、
    思わず奉太郎をよしよししてあげたくなってしまう。。。

    そして、奉太郎には「力」、里志には「魔術師」、
    千反田さんには「愚者」、摩耶花には「正義」のタロットカードを配し
    古典部にはなんの関係もない上級生の映画に纏わる謎で
    4人の輪郭をくっきりと浮かび上がらせてしまった
    米澤穂信さんの筆の冴えに思わず唸ってしまう、古典部シリーズ第2弾。

  • 出来れば良く知らない、けれど能力が高いとわかっている人に、ほとんど瞬間的に能力を認められる。大人になったって強烈に惹かれるシチュエーションだ。

  • 氷菓よりずっと面白かった。謎解きが複雑すぎないのが好き。
    この感じなら推理小説に向かない私のおつむでも参加できる。
    先読みできちゃったりするところがあると嬉しくなるし。
    実は話の起こりの時点で「何故本郷さん本人に訊かない?」と不思議だったり読後に「江波さんの存在意義がよくわからないんだけど副題になるほど重要な立場だったの?」と疑問を持ったりしたけど、私の読み方が甘いのかもしれないし途中が面白かったからまあいいや。(笑)
    主人公の煩悶等繊細な面が描かれてるのが好いです。
    彼と里志の会話はちょっとした冗談のやり取りでももっと重みのあるときでもどこかお洒落で、語彙のある人同士のユーモアを交えた会話ってたまんないなと思う。
    私がこの作品でいちばん好きなのってこれかも。何気ない知的な会話。
    あと今回出てきた入須先輩がすごくいいキャラしてて特にラストにグッときました。
    彼女の性格的特徴は図らずも先日読んだビブリアの栞子さんと近しいものがあるのだけど、自分のその要素を拒絶して注意深く生きてる栞子さんと違って、入須先輩はそんな自分を良しとして完全に受け入れてる人っぽい。
    友達になりたいかと問われれば微妙でも、「貫徹してる人」の魅力って抗い難いものがあるなと感じます。
    確固とした美意識(自信)のある人は美しい。
    もちろん栞子さんの人としてこのラインからは外れたくないって気持ちも大切なものだと思うけれど、そこに現れる個性が、いずれにしても興味深いのよね。
    あと関係ないけど裏表紙の文章、「続きが気になる千反田は仲間の折木奉太郎たちと共に結末探しに乗り出した!」。
    なんで主人公が「仲間」で、本編では他の部員と変わらない活躍をしている千反田さんが主役みたいになってるんだ…?

  • 「リップサービス」。
    それを正面から真に受ける人と、発する人。
    でも女帝・入須の場合は敢えて<故意に>発したものだから、サービスどころじゃないよな。悪意にさえ思える。腹黒コワイヨー。

    何のためか。
    奉太郎は何の証拠もないためあくまでも「想像」の域で推論しているが、入須は【奉太郎を踊らせるためだけ】に才能を持ち上げた。それに対して、彼女は直接的な表現で返していないのでコレはもぅ色々と解釈できる。
    この作品は大体において登場人物が「1+1=?」と聞いても、「1.5+0.5」「4/2」みたいに直接的な対話表現をしないので幅広い解釈が出来て面白い(笑)


    中でも一番気になる場面は、入須と供恵お姉さんが最後にチャットで会話しているところ。ここで、お姉さんは具体的な証拠なくズバッと
     「脚本の子を守るためじゃなく、脚本の出来のために、そしてその子を傷つけることなくオタメゴカシやってみたんでしょ」
    と指摘しているが、それに対する入須の返事からは

    ①思わず核心突かれて言い訳(暗に肯定)
    ②心からそうじゃない、違う、反論せねば(全否定)
    ③本当はそうだけど、見栄とプライドから反駁(肯定・否定半々)

    と様々に解釈出来て妄想広がる。アニメでは核心突かれて勢い任せにタイピングしてたので③寄りだったかな?
    言い訳を聞く前に、お姉さんのログアウトで入須の話が封じられたのは絶妙なタイミング。
    奉太郎は弄ばれる結果となって主人公側としては最後が苦いまま終わったが、この供恵お姉さんの論拠なく核心に近い指摘したことで多少報われた感じがした。
    入須とお姉さんの間にどんな付き合いがあったのかは謎だけれど、

    「(奉太郎に申し訳ないことをしたと)本当にそう思ってる?」

    と文章挟んだだけでお姉さんの入須に対する人物評価が窺える。それを本人に話すあたりが流石です、お姉さま。
    そもそもこの古典部シリーズでは、お姉さんの慧眼が随所に光る。それらが作者側で無条件にすべて正しいとイメージしたものなら、今回の入須の人物評価や動機もすべて本質に近いんだろうな、と思った。

    人を乗せるだけ乗せて、手駒にされ、そのうえ凡人という自己評価を再認識させられた気分は苦いよなぁ。
    でも自己評価と他人の評価は必ずしもイコールじゃない部分がある、そして他人も自分も知らない本質があるもんだよ、自分の可能性をもう少し信じてみようよーと奉太郎に声かけたい。


    第5章の題名が『味でしょう』とagitation(煽る・煽動する)の語呂合わせ。
    このセンスがツボ!!
    『愚者のエンドロール』というタイトルが意味する『愚者』に何が込められているんだろう。どんな意味があるんだろう。

    ①タロットの愚者がシンボル・千反田のオチで締めた最後
    ②入須に良いように扱われた被害者・奉太郎の作品
    ③2-Fの作品を見破れなかった者たちに贈る言葉
    ④本来の目的は果たしたが思わぬところで本意を暴かれた詰めが甘い女帝・入須

    わたし気になります!
    妄想広がる作品で面白かった。

  • 「氷菓」より続けて。文化祭の前夜祭的位置付けの物語になっていると思います(実際は夏休み中のお話ですが)。今回は、とある事情から未完成になってしまった、文化祭出展の自主制作映画の結末探し。ミステリとしては面白かったと思います。自分も奉太郎と同じ予想だったのでなおさらでした(推理はしてない、只の勘で・笑)。
    「結末探し」ということで、結末が決まれば勿論映画は「完成」するわけですが、その「完成」がどの程度の事を指すのかが重要でした。「オチがつけばいい」のか「作品の出来として完成度が高い」ならよいのか、それとも「作り上げた実感があればいい」のか。「完成」というのは人それぞれ。読み間違えれば自分も他人も欺く事になる、というお話です。
    今回は奉太郎が「彼なりの完成」を求めた上での敗北のように見えましたが、入須もまた「彼女なりの完成」で敗北を見ています。また奉太郎にとっては「自己の完成」の意味合いも含んでいたりして、「完成」を夢見るのは十代の通過儀礼のようなもので(笑)仕方ないことなのかもしれませんが、そんな彼らの「不完全さ」が読んでいて愛しくなったりしました。

  • 古典部シリーズ第二弾!

    ここで私の結構好きな入須先輩が出てきます。

    ホータローの怒るとこ、珍しかったな(あれって怒ってた…よな)。

    入須先輩の性格は育った環境のせいなのか、元からなのか、わたし、気になります!!

  • 古典部シリーズ2作目。
    駆け出しが淡々としていて、かなり進まなかった。だけど、後半の推理は一気にスピード感が出る。全編通してのホータローの語り口は、2作目になるとなかなか心地よい。
    結末は…あれでいいの!?ちょっともやっと。

    今回の英語題「Why she doesn't ask Eba?」をどう解釈する?気になるんだよねぇ…

  • 著者のデビュー作でもある前作が、正直、文章にはそこそこ不満を持ちつつ、それを差し置いて空気感やキャラクターを気に入ったので続編である本作を読んでみましたが、本作の言葉、文章はしっくりと入ってきました。

    この、言葉のテンポが合う感覚はなんだろう。単にこの作品が「読みやすい」ってだけの理由では恐らく無くて、感覚的に、文章のリズムがワシの読書ベースと結構しっかりはまった作品でした。

    そして、ミステリーとしてのこの角度からの切り口は、ワシが余り知らない故かもしれませんが面白い。「古典部シリーズ」が人の死なないミステリーなのは周知ですが、こういう劇中劇の扱い方もあるんだなぁ、と感心します。先輩ミステリー作家へのオマージュ的な小ネタも嫌いじゃ無い(綾辻行人氏へのそれとか)。

    ただ……と、逆接で言うことでも無いかもしれませんが、本作はより青春小説になってます。どちらかと言えば、青春小説の要素にミステリー的なものを織り交ぜたかのような、主題は高校生たちの成長物語なのかな、と感じます。無論、悪いことでは無いですが。

    ミステリー側のカタルシスはまぁなんとなく推理っぽいものは出来たのですが、青春小説側のそれは(残りのページ量から何か来るだろうとは思ってましたが)ちょっと面白みがありました。そここそ本作が青春小説たる部分ですが、さておき、この「トリックを用いないカタルシス」の作り方は仕掛けてみたいものです。(広義では叙述トリックかもしれませんが)

    と、全体的に不満の無い作品でしたが、とはいえ内容的にすごい感銘も受けなかったので、ワシのレビューで相対化すると★3ちょいくらい、そこに言葉のテンポが合ったので(極めて感覚的ですが)★4つ、といったところでしょうか。

  • 氷菓よりもミステリー色が濃かったですね。千反田さんが大人しかった気もしますが。

    ミステリーの続きを探偵役に作らせるのも面白かったです。映像に映されていない箇所での矛盾はあったけど、他の探偵役の説を覆すものでしたしね。

    それにしても、九命題ねー。

    あとお姉ちゃん……。

  •  前作『氷菓』に続く、古典部シリーズの第2弾。高校生の日常に現れた謎を解き明かす青春ミステリー。

     今回は、文化祭に出展するクラス制作の自主映画を巡る物語。2年F組がクラス制作で発表するはずだったミステリー映画。廃屋で、鍵がかかった密室で少年が腕を切り落とされて死んでいた―ところでビデオは終わっている。この続きを書くはずだった脚本担当の本郷が体調を壊してしまい、続きを書くどころか、結末すら聞き出せない状態に。このままだと2年F組のクラス制作映画は未完のまま終わってしまう。
     そこで、折木奉太郎の推理の才を聞きつけた「女帝」が、彼ら古典部の4人に、このミステリー映画の結末を探らせることになった。

     未完のビデオと小道具、そして本郷の残した『シャーロックホームズ』の文庫本など、わずかな手がかりから本郷が思い描いていた結末を推理する。ミステリーに覚えのある2年F組の面々が次々と4人に自分の考える「真相」と「結末」を話したりして、本郷が書こうとしていた結末はどんどん藪の中に。
     こういうタイプのミステリーは読んだことがないだけに、純粋に面白かった。…気づいたら、手元にシリーズの次巻が!(笑)

  • 古典部シリーズ第2弾。これはタイトル買いしてしましました。(笑)
    コージーミステリーだが、一応、「殺人事件」の謎解きがメインです。
    登場人物はお馴染みのメンバーで、新たにクセのある「女帝」が加わります。もう少しキャラだちしていても良かったかな。(笑)
    「女帝」の振る舞いと脚本家がずっと登場しなかったので、まあ先が読める部分もありましたが、推理合戦の様相がお気軽に楽しめる作品だったと思います。舞台設定が大掛かりな割にはお手軽な感じだったので、もう少し雰囲気を出しても良かったかもしれない。構成はがっちり型にはまったようでもありキレイだが、キレイ過ぎるところで安心感があり今一つ盛り上がらなかった感じ。解答のひねり具合が少し難しい。

  • 前作より、随分と面白い。繰り返される小さな疑問に対して、きっちり伏線入れられててよかった。日常ミステリならではの楽しみ方が出来たと思う。とりあえず、毒入りチョコレート事件読まなきゃならん。

  • 2作目もとても面白かった。最初なんの始まりかと思いきやそういうサイトなんですね。多少時代を感じます。軽いけど学園で起こるミステリーとまでもいかない、謎解き。1作目より後味の良い読後でした。登場人物のキャラはそれぞれ濃いけど、私はどうも千反田さんが苦手。入須さんは好きなキャラでした。それにしても、下手なディナーより高価なお茶ってどんなん。それを持てる財力の高校生ってのもすごい。

  • 古典部シリーズ、第2弾。
    この作品自体、「人の死なないミステリ」ですよね。

    文化祭に出展する予定の、2年生の作品の試写会に招待される、古典部の面々。
    それは、脚本担当の事情で未完成だった。
    在るべき結末を予測して欲しい、と『女帝』に頼まれる奉太郎。

    前作の『氷菓』事件を解決したことで、奉太郎の推理能力が周囲に「評価」されつつあった。
    彼も、それを認めるにやぶさかではな…くなってきたのかな?

    「アバンタイトル」と「エンドロール」も含め、とんだ入子細工なつくり。
    女に御されるホータロー、お疲れ様です。

    しかし、なんというか、ここにも姉の影が?
    …私の思いすごしでしょうか?
    『氷菓』のような悲惨なお話ではないところが、安心して青春を楽しめました。

  • 大袈裟な茶番に付き合わされている気分で読んでいましたが、それは古典部にとっても同じこと。2年F組の(いやその大ボスの)謀った茶番です。実際主人公が関わるミステリーの方が好みなので、こういう論理だけを追求するような展開には少々退屈しました。謎解きに付き合うだけなら面白いのかもしれません。里志と伊原の「館ものか!」「館ものなの?」には笑いました。そして表題になっているLとほうたる(笑)のチャットも面白かったです。このシリーズは途中はイマイチに感じるのに、ラストでしっかり締めてくるのが良い。

  •  ミステリーの多重性、多義性をメタファーした、なかなか面白いプロットに彩られる作品である。

     正直、登場人物の言動・態度は余り好きではない。また、好奇心の乏しい省エネタイプの人物が探偵役というのも、ストーリー進行上、かなりの無理を感じる。
     その意味では、ミステリーという単なる謎解きを超える部分、その構成に魅かれるところだ。

     また、タロットカードの「力」に準え、あるいは暗喩された主人公奉太郎の背景事情は、人物造形として気にかかる点だ。もっとも、えるや入須先輩を対手とする理由・必然は、物語りないでも未だ不明であり、納得できる描写は乏しい(逆に、説明文章が不自然に感じられるほど多い)。
     姉の存在が関わるのだろうか?…。

     さらに言えば、奉太郎とその姉は別儀として、古典部の他の登場人物はゲームキャラのような見え見えの配置にしか見えず、神(つまり著者)の御手が見え過ぎである。この点は、やや興ざめでマイナス要素。

  • 「誰でも自分を自覚すべきだ」という言葉が印象的だった。

    自分には特別な何かがあるんじゃないか。と思ったり、
    自分には特別な何かなんてなくて凡人なんだ。と思ったりしたことは大抵の人が経験することなんじゃないだろうか。

    失敗することは挑戦している証拠だし、失敗しないで成功した人を僕は知らない。
    つまり失敗するのは良い傾向だと思う。

    本自体はとても読みやすい。
    小ネタが散りばめられていた。
    (あとがきのフェルマー)

  • 「氷菓」から始まる、古典部シリーズの2冊目。

    前作に比べかなりレベルアップしている、との評価をちらほら耳にしておりましたが…うん、なるほど。

    2重3重にも張り巡らせた仕掛けは、実にお見事。一見ほんのり微笑ましい学園物と思いきや、地味に、実に地味にえぐってくるのです。いやはや、ビターです。アニメ版を先に観ているのでそちらに印象を引きずられる事は否定できませんが、予断無しに読んだとしてもやはり相当に自分好みだったと思います。

    ちなみに、沢木口説が結構お気に入り。見る角度によって、なるほどこうも変わるのか。ミステリーって何だろう。

  • 「氷菓」に続く古典部シリーズ。

    前作が短編集ともいうべき謎が連なる作品だったのに対し、
    この作品は長編、というほど長くはないが、
    最初から最後まで一つの話でまとまっていたせいか、
    より面白く感じた。

    二段底になっていた謎解きも面白かったし、
    前作との接点をさらりと流すあたりも良かったし、
    相変わらずお姉さんの手の中で飛び回る孫悟空なのも良かった。

    が、どうも恋愛関係が進まないのがもどかしい。

  • 冒頭からなにやら怪しい企みが!!
    と思ったら案外重くなく終わったので少し拍子抜け。もう少し陰謀みたいな暗く重ーいものがあってもおもしろかったかな、っておもったので星はよっつ。でもあえてそこで重くしないのが氷菓なのかな、って思った。わたがしだしね。かるくかるく。
    そして愚者のエンドロールか。
    タイトルのセンスがいいですね、すごく。
    読み始めるときはなんにも気にしてなかったただの文字だったけど、読み終わったらスッキリ。作者の意図が見えて唸りました。
    今回はホームズなどがでてきて、推理小説をメインとしていてわたしはあまり推理小説を読まないので新鮮でした。年代によって推理小説の王道って異なるのかな、それぞれの王道の無意識のズレ。ふくちゃんに指摘されるまで気づかないよね、それは。すごいなぁ、ふくちゃん。
    色々なことに気づけて、学べた2巻でした!
    ほーたろーのオチはやっぱり好き。
    ああ、ほーたろーだなって思いました。
    そのままでいてほしいと思います。

  • ライトのベルって言うやつなのでしょうか。さくっと読めるのは良いし、謎解きみたいのものいい。ミステリー好きにはちょいとそそられる小ネタもあるしね。
    でも、なんか物足りないのは自分の年齢のせいか?個人的にはもうちっと本格的にやってほしいかな。

  • 「古典部」シリーズ第2弾。

    前巻の事件で、奉太郎が「氷菓」にまつわる謎を解き明かしたという噂を知った2年F組の入巣冬実(いりす・ふゆみ)が、古典部に依頼を持ち込んできます。それは、神山高校の文化祭で彼女のクラスが発表することになる映画の試写会に足を運んでほしいというものでした。

    その映画は密室殺人を扱ったものでした。しかし、脚本を担当していた女子生徒が倒れてしまったため、途中までしか撮影されていませんでした。そこで、その続きを奉太郎たちに推理してほしいというのが、冬実の依頼だったのです。奉太郎は、冬実の期待を十分に満足させるような推理を展開し、映画は見事な結末を得ることになります。

    しかし、そんな奉太郎の推理に、古典部のほかのメンバーたちは疑義を差し挟みます。ここに至ってようやく奉太郎も、彼に推理を依頼した冬実の真の狙いに気づくことになります。

    ミステリ史的な背景を踏まえた結末が、ライトノベルらしい軽妙な薀蓄にくるまれており、きれいなストーリーになっています。

  • ミステリーというよりも学園探偵もの。
    数々の謎を解いた前作とは打って変わり、今回は一つの謎かけに取り組む話。
    古典部 vs 二年生ではなく、ホータロー vs その他の構図が引っ掛かった。
    個人的には作者の巻末挨拶が一番面白い。

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愚者のエンドロール (角川文庫)の作品紹介

「折木さん、わたしとても気になります」文化祭に出展するクラス製作の自主映画を観て千反田えるが呟いた。その映画のラストでは、廃屋の鍵のかかった密室で少年が腕を切り落とされ死んでいた。誰が彼を殺したのか?その方法は?だが、全てが明かされぬまま映画は尻切れとんぼで終わっていた。続きが気になる千反田は、仲間の折木奉太郎たちと共に結末探しに乗り出した!さわやかで、ちょっぴりほろ苦い青春ミステリの傑作。

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