- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784044281021
感想・レビュー・書評
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キャットファイトは良い♡
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読みやすい一冊。格闘シーンはやや少なめでどちらというと少女たちの心情の変化とかにバランスをおいている思う。自分の本当にしたいことや、望んでいること、本音なんてそう簡単には言えないよね。ミーコの回の時が好きだった。
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読後感がよくてよかった
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「ライトノベル」ってこういうのなのかな?
読みやすさはある。内容も決して重過ぎず、軽過ぎず。
映画化らしいので、それはちょっと気になる。 -
初めは非日常的で、格闘技という全然分からない世界観だったので、少し戸惑った。でも技やらなんやらが分からないのはさておき、話はスラスラ読めた。
それぞれの少女の葛藤と人間性。一見おかしいように思える彼女たちは、実は女性なら誰しも持っている奇妙な心なのかもしれない。
過去のトラウマに縛られ、恐怖と安堵を同士に得てしまう、不安定な真由。
一見強そうに見えて愛を欲しがる、人に尽くす事を喜びとする反面で本当は我が儘に甘えたい衝動を持つミーコ。
異質さや弱さの塊である自分を守る為、必死に拒絶し突っぱねる。本当は自分のありのままの姿を誰かに認めて欲しいのに。そんな想いを抱える皐月。
共感という言葉で片付けるには遠いけれど、女という生き物の、哀しさと虚しさ苦しさと痛みが、全面に見えた作品だった。最後の皐月の話で少し救われた気がした。 -
始まりのシーンの描写があまりにも非日常すぎて心理世界の話かと思えばまさか本当に泥まみれで戦っていて驚いた。まゆ14歳が死亡し檻の中から出てまゆ21歳になることにより、ミーコも皐月も檻から出て前進した。ミーコにとっての檻は他者から見られている自分で皐月にとってのそれは自身の性別だったのだろう。今日も彼女達は非日常な世界で戦い生き続けているのだろうか。まゆにもミーコにも皐月にも、そして千夏にも幸せになってほしい。
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直木賞受賞された桜庭先生の作品です★
三人の女性達の青春?小説。
読みやすくて、彼女達の行く末が気になって
つい最後まで読んでしまいました(=▽=)
短いお話だし、さっと一冊読みたい時にイイかも★ -
オリジナルは2003年に出版された桜庭一樹の初期作品です。表紙が普通の小説っぽくなって驚きました。しかし、この頃の桜庭作品は好きです。本作は六本木の廃小学校で夜な夜な行われる女性だけの非合法格闘技イベント"ガールズ・ブラッド"に出演するまゆ、ミーコ、皐月の3人の物語です。まゆの物語が引き金になって、その後の2人の進む道が変わるので、連作短編という形式なんでしょうか。"檻"と"手錠"という拘束する道具が印象的に使われ、ちょっと現実離れした話ですが、リアルな男子高校生っぽい武志が出てくると作品が和みます。
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闇キャットファイトの世界で生きる女性3人の話。
ですが、それ自体がメインの話ではなく、3人の風変わりな生き方が書かれています。
自分には縁の無い世界の話なので、興味深くて面白いです。