推定少女 (角川文庫)

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著者 : 桜庭一樹
  • 角川グループパブリッシング (2008年10月25日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (315ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044281038

推定少女 (角川文庫)の感想・レビュー・書評

  • とある事情から逃亡者となった“ぼく”こと巣篭カナは、逃げ込んだダストシュートの中で全裸の美少女・白雪を発見する。黒く大きな銃を持ち、記憶喪失を自称する白雪と、疑いつつも彼女に惹かれるカナ。2人は街を抜け出し、東京・秋葉原を目指すが…直木賞作家のブレイク前夜に書かれた、清冽でファニーな成長小説。幻の未公開エンディング2本を同時収録。

  • 謎展開についていけない。結局白雪が何者だったのか曖昧。
    しかし、これが15才の夢見る少女なのだと思う。わたしもそうだったから。

  • ラストシーンが3パターンあるので、何度も読み返して何度も楽しめました。どのエンディングも楽しめます!(クランベリー)

  • おとなになりたくない感じ、わかるなあ。

  • 読み終わった当初、その時の状況にも依存していたのかもしれないけど鬱蒼とした気分になった。
    こういった絶望系の小説に慣れていないせいなのかもしれない。
    人によっては絶望系ではないと言うかもしれないが、雰囲気が始終暗いというのはあると思う。
    終わり方が三種類あって、ゲームのマルチEDのようだが、
    あくまでも自分はどの終わりかたも納得できなかった。

  • ずっと少女でいるために必要だった家出。
    そこで出会った人たちも、そこで起こった出来事も結果的にはカナが大人になるきっかけとなっていく。
    ラストまで大人になりそうでなれない、子供のままでいれそうでいられない、不安定な状態でそこが愛おしく感じる。
    大人になることはつまらない自分を認めること。だから純粋なままの子供でいることを願ってしまう。

  • 学校の裏山にFUOが落ちたとされた夜。

    中学3年、15歳。
    義理の父親の殺害容疑で逃げる少女、巣籠カナ。
    逃げる途中のダストシュートの中で出会った凍った記憶喪失の少女、仮名を白雪。
    二人で逃げた先は東京。
    秋葉原で出会った少年、千晴。

    白雪は出会った時は全裸。髪は赤く目は青味がかっている。
    何故かデザート・イーグルを所持。
    カナと白雪を追ってくる黒服の男達。

    カナが警察に捕まるが、自称評論家によって逃げる事に成功。
    だが、実際は人ではないナニカ。
    そこから助けてくれたのは白雪と千晴。
    黒服の男達は白雪の銃によって撃ち抜かれる。
    流すのは緑色の血と、スライムのような破片を撒き散らす。
    追ってから逃げて、逃げて、逃げて。
    ついに追いつかれて、白雪は忽然と消え。
    カナは落ち込み、千晴は唖然とする。

    エンディング1
     再度、カナの隣に現れた白雪。
     本名を綾小路麗々子(りりこ)は、カナと一緒に犯罪者になろうと、愉快犯になろうと。
     やろう、やろうと軽く返すカナ。

    エンディング2
     千晴と別れて、列車に乗りった。
     途中で現れた白雪は、捕まり自信が宇宙人だと明かす。
     白雪とそれきり。
     家に帰るカナ。姿を消す電脳戦士のお兄ちゃん。

    エンディング3
     千晴と一緒にいるところに再度現れる白雪。
     千晴に促され、家に電話して。白雪と家を目指す。
     家に戻ると白雪は消え、電脳戦士のお兄ちゃんも消えた。
     高校3年の春まで女子空手部のマネジャーを務める。
     短大進学のために東京へ。
     千晴と電話したり、メールしたり、会ったり。


    幻の未公開endingを掲載。
    なので、エピローグが3本。
    未公開が1と3。
    エンディング3は1と2をミックスして、泡立てた感じ。
    同じなのは 父親を射掛けてない事 と、電脳戦士のお兄ちゃんが 入れ替わりでいなくなった事 。
    どこからどこまでが本当で、幻で。
    大人になりたくない15歳の葛藤を描いているのかしら?
    私個人の意見で言えば。
    もっとグチャグチャな内容でいいような。
    これだけやって『夢オチ』的な事は避けて欲しかったけど。
    緑色の血って設定で半分醒めちゃったかかな?
    先が読めちゃったから。
    ま、大人なんで仕方ないかな?
    でも。
    実際、自分が15歳だったとしてもちょいと物足りないかも。

  • 2回ほど積ん読になってしまったけど、後半をいっき読みしたら、なんだかよかった。あのころの私が、いるなあ、と思った。いつか大人になったら、「あの頃はなんにも考えてなかったわ」とか言っちゃうんだろうか、っていう不安。大人に対する羨望のような軽蔑。家出。大人の女性に対する嫌悪感。そういうもの全部、自分に対する絶望だってこと。わかってくれている本があってよかった。

  • 誰にも定義されないで。

    桜庭一樹らしい小説。マルチエンディングなのも面白い。ラノベ寄りだなぁ、と思っていたら、最初はファミ通文庫だったそうです。なるほど。

    巣籠カナは義父を「撃ってしまい」逃走を図る。そこで出会った記憶喪失の美少女、もしかして宇宙人かもしれない「白雪」と秋葉原を目指して逃げ続ける。「電脳戦士」のお兄ちゃんと別れ、アキバの『ブラック・パイレーツ』で出会った「火器戦士」千晴に助けられながら、補導員や警察、評論家からも逃げて、カナはどこへ行くのか。

    説明できないいろいろなこと。大人から言わせれば、悩むにも値しないくだらないこと。荒唐無稽、夢のような、非現実的な話。でも、中学三年生には重要なのだ。あの頃を思い出すと、全然違う自分が「ぐるぐるして、馬鹿みたいで、ホント何考えてたんだろう」と冷静に言ってきます。わたしも宇宙人にさらわれて別人になったのかもしれない。白雪が誰かなんて、もはやどうでもいい、そんな大人に。

    エンディングはボニー&クライド的な「Ending I 放浪」が一番しっくりきますが、「Ending III 安全装置」が、角川文庫としては落ち着きの良いところなのかと。

  • 『砂糖菓子~』を連想させるような、独特な内容でした。終わりも三種類あり、読み終えて、とても不思議な感じがしました。

  • 桜庭一樹の極初期の長編。奇想天外な展開ながら、面白く、ワクワクしながら読みました。
    子供の成長物語としても面白かったです。

  • SF要素が含まれているのですが、ちょっと桜庭作品には合わない感じがしました。

  • 好きな椅子に沈み込んで何時間でも本を読んでいられたらいいのに

  • SF的とはいってもハードSFの類ではない。『砂糖菓子』と同様、大人になるまでの中途半端な位置にいる少女の苦悩が如実に描かれている。子供を馬鹿にして物事を自分たちに都合よく判断しようとしかしない大人や、反対に子供の自分を捨てきれずにぐずる大人、子供の気分をわかったつもりでいる大人への目線がリアル。こちらはミステリアスな雰囲気が強く、より物語にのめり込めた。百合好きな人は絶対に読むべき。

  • 逃げなきゃいけない事情を抱えた二人の少女。
    二人でなら逃げられるよ、なんて。
    どこまでも追いかけてくるナニカ。
    ともに逃げる綺麗で正体不明な少女。
    逃げている。
    分からないまま、逃げる。
    どこへ。いつまで。
    大人になることからは逃げられない。
    分からない。
    分からない。

  • この終わり方は反則と思ったけど、あとがきを読んで事の経緯を知って大人は大変だなと思ったりする。

  • 少女は読者に
    問いかけているように思える。
    大人とは何なのか、と。

    主人公のカナはきっと、
    「つまらない大人」というものに
    辟易しながらも、その心の中では
    自分もいずれそうなるのだという
    悲観(不安?)があったのだ、と思う。

    20歳、法律的には大人になって、
    この本を読んでみたけれど、

    読了後に残ったのは
    強く、そしてどこか悲しい余韻。

    自分は、少女達の言う
    「大人」になりたいのか、
    「子供」でいたいのか、

    どっちなのだろう。

  • 家出少女の「ぼく」と、ダストシュートの中から出てきた「白雪」の話。
    途中から、女の子みたいにきれいな少年「千晴」も加わり、
    身勝手な大人たちと宇宙人に翻弄されるお話。

    大人になるっていうのは、どうも気持ち悪いものだ。

  • 桜庭ワールド炸裂。2人の女の子が凄くかわいい。

  • 桜庭さん初読み。十代のヒリヒリした空気を描かれるのかなと思っていたんですがちょっと違いました。思いっきりファンタ ジーでたまに置いてかれた。。 登場人物のキャラクターははっきりと浮かびあがってきて面白かったです。中学生で千晴みたいな子はなかなかいないよなぁ。ラストが選べるスタイルは個人的に苦手かなぁと思いました。

  • 読み終わって思うのは、不思議なお話だったというのとSFだったのかという思いでした。
    不思議なお話だったんですけど、中学生の頃に感じるなんともいえない感情を思い出す物語でした。

  • 市図書館にて。

  • 死にたいような、生きていたいような、そんな曖昧な夜にぴったりの一冊。

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