GOSICK II ゴシック・ その罪は名もなき (角川文庫)
- KADOKAWA (2009年11月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
- / ISBN・EAN: 9784044281076
感想・レビュー・書評
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異端。
異端故迫害されてきたのに、その痛みを良く知っているのに、だからこそ異端を迫害する。
悲しい連鎖。
今回はそんなに痛くなかった。
普通のミステリーとして読める…というか、よりラノベっぽくなってます。
この前読んだ、『黄いろのトマト』では、内に籠った小さな幸せに満足できずに不幸になる人間の性について書きましたけど、今度は逆に、内に籠り過ぎて外を排除してしまうことの怖さを描いたお話しで。
どっちがいいとか悪いとかじゃないんだけど…、難しいなと思います。
外に目を向けなきゃ、いつまでも進歩はなく、外に目を向けすぎると、自分の内にある大事なものを忘れてしまう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
201502 完読
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ヴィクトリカの母親の話
母親の身の潔白を晴らすために奔走するヴィクトリカ、翻弄される一弥
相変わらずのテンポは安心感満載
山の中の名も無き村での祭で起こった事件はミステリーだが、あくまでも今回のメインは母親の話。
閉じられた空間はどこか不思議で、本当にそんな村あったのかという気持ちさえしてくる。
学園と事件現場のギャップにファンタジーを感じてGOSICKごちそうさま
自分で書いてる感想の意味分からんな〜ww -
ある日一弥は、「灰色狼」の末裔に夏至祭の参加を呼びかける新聞広告を発見します。ブロワ警部がヴィクトリカのことを「灰色狼」と呼んでいたことが気になった一弥は、その広告をヴィクトリカに見せますが、それ以降、彼女は考え込んでしまい、いつも以上に一弥のことなど気にも留めないようになってしまいます。
ところがその夜、一弥は学園からこっそり抜け出そうとしているヴィクトリカを発見します。彼女を放っておくわけにはいかないと、一弥もヴィクトリカについて行くことにします。やがて彼女がたどりついたのは、灰色狼たちの住む「名もなき村」でした。
じつはヴィクトリカの母コルデリア・ギャロはこの村の出身で、20年前に前村長のシオドアを殺害した疑いで村から追放されていたのでした。その後彼女はブロワ侯爵の妾となり、ヴィクトリカを産んだのです。ヴィクトリカは、母の冤罪を晴らすため、村の探索を始めます。しかし、彼らとともに村を訪れていた美術大学の学生2人が、夏至祭の最中に、村の中で何者かによって殺害されてしまうという事件が起こります。ヴィクトリカは、現在の事件と20年前の事件の解決に挑むことになります。
「名もなき村」と村長たちの最後のシーンが印象的でした。 -
吸血鬼が出そうなゴシックワールド.出たのは灰色狼.相変わらずのヴィクトリアと一弥のコンビ.楽しみなシリーズです.今回はヴィクトリアの母の謎の一端が溶け,未来がわかる占いの結果で不安材料も出てきました.トリックも面白いけれど一族の歴史的な桜庭ワールドが根幹にあり,次巻が楽しみです.
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おどろおどろしいゴシックミステリーと感じそうなものなのだけれどもそこはやはり桜庭一樹ワールドが溢れる世界で二冊目も一気に読み終わりました。
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灰色狼の末裔、閉ざされた村!
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意外と早かった、お母さんの過去が出てきた。
外出禁止のはずのヴィクトリカはあっさり学園をでてしまった。w
物語の雰囲気はけっこう好きで一巻に続いての二巻目。今度は山奥のミステリアスな村での事件。
一巻よりドキドキは少なかったなぁ。 -
ヴィクトリカが学園で灰色狼と呼ばれる理由が判明。周囲と隔離された”名もなき村”で20年前に起こったヴィクトリカの母コルデリア・ギャロの冤罪。それを暴くために名もなき村へやってきたヴィクトリカと一弥。その村で催される夏至祭の最中に巻き起こる殺人事件。その全ての謎を解決したヴィクトリカ。一弥の上のお兄さんのエピソードもちょっと笑えた。