GOSICKV-ゴシック・ベルゼブブの頭蓋- (角川文庫)
- KADOKAWA (2010年7月24日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784044281113
作品紹介・あらすじ
"君は、わたしを捜せないかね…?"あの日の囁きが予告であったかのように、突然学園から消えたヴィクトリカ。遠くリトアニアの修道院"ベルゼブブの頭蓋"に幽閉され、ゆっくりと弱ってゆく彼女を救うため、一弥はひとり旅立った。豪華列車で出会った奇妙な客たち、遠い戦争の記憶。謎の夜会"ファンタスマゴリア"の血塗られたショー。かつてこの地で何が起こったのか。そして、一弥とヴィクトリカの運命は-。
感想・レビュー・書評
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全体のストーリーは可もなく不可もなくなんですが、ヴィクトリカのお母さんがでてきたり、舞台が学園から変わったり、何より一弥のヴィクトリカに対する生きる意味の答えが素敵すぎて、それだけで価値がある一冊です。
一人の女の子のために、
一人の男の子のために、
世界のために生きるのもいいけど、
誰かのために生きるのも悪くないはず、
とこの時代に言い切れる一弥が素敵なんです。
それにしてもこれを飛ばして6を読まなくて良かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ヴィクトリカはやっぱり顔に出さないが、一弥とお互いに信頼し合えている事がわかる作品で心が温まった。何故「形見箱」で国の大きなふたつの組織が動いているのか、またそれをコルデリアはなぜ両方に渡したくないのかがとても気になった。会えないけれど親と子がそれぞれを思っている愛情を感じられてほっこりした。
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謎解きは相変わらず平易だけど、一弥くんが今まで以上に「熱い」。眩しいぐらいだわ。最後に起こったらしい事件も気になるし、早く続きを読みたい。
...ただ、オビの宣伝文句は駄文だと思う。 -
「ゴシック」と名乗るくらいだから、これは登場させなきゃね、というモチーフと言えるでしょう、ということで、ファンタスマゴリア(幻灯機)が登場。
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感想はまとめて最終巻へ!
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物語の一つが終わり、始まる。
なので、謎が残っているので評価しにくい。
二人のやり取りは定形化している。もう少しハネてもいいかも。 -
今回も面白かったです。前作から少し間を空けてしまったのが、残念でならない。過去と現在が絡み合い一気に物語が進んでいるので、すぐにでもシリーズ制覇してしまいたい気持ちと、読み終えてしまうことへのさみしさが入り乱れる…。
やっぱり、一弥とヴィクトリカのコンビは最強。気を抜いてしまうと、顔がにやけてしまう。保護者的な立場から2人の成長を楽しんでしまう。今回でかなり2人の絆が深まったと思うので、今後の展開も楽しみだ! -
アニメを先に視聴済みだけど、やはり面白かったな。
今回は事件よりも久城とヴィクトリカの未来に関わる話が中心だった。しかし、世界的な情勢は危うい雰囲気のようで、再び世界大戦が始まろうとしているんだろうな…
さて、小説版では2人の未来はどうなるのかな?
[more]
現代の価値観ではかる事が間違っている事は理解しているが、やはり久城の長兄が語る男らしさが『国の為に働く』である事には違和感を感じてしまうな。まあ、当時の日本はそういう時代だったという事なだけだよね。
久城が父兄の教えから脱却し、ヴィクトリカを守って行くと決意した事は大きな前進だ。
今後はヴィクトリカと2人で大きな嵐を乗り越えられといいんだけどな。
そして、帰りの汽車での事件は次巻に持ち越しみたいだね。残念 -
2010-07-00
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『GOSICK』Ⅴ、読了。
ある人をおびき寄せるために修道院に送られてしまったヴィクトリカを迎えに行く久城くん。修道院でも殺人とか起こる中、どんどん二人の仲の距離が縮まってきてるからかわいい。
しかし本当に続きが気になる…!
2016.5.14(1回目) -
この人殺されそうって思った人がやっぱり殺されて、なんだかいつもより盛り上がりに欠けるような、物足りなさを感じた。でもそれも、壮大な陰謀の始まりだと思えば納得かな。これからが物語の本番なのかも。続きを読むのが楽しみになった。この先どんなことがあっても、一弥とヴィクトリカのコミカルな会話だけは、無くならないで欲しいなぁ。
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“君は、わたしを捜せないかね…?”あの日の囁きが予告であったかのように、突然学園から消えたヴィクトリカ。遠くリトアニアの修道院“ベルゼブブの頭蓋”に幽閉され、ゆっくりと弱ってゆく彼女を救うため、一弥はひとり旅立った。豪華列車で出会った奇妙な客たち、遠い戦争の記憶。謎の夜会“ファンタスマゴリア”の血塗られたショー。かつてこの地で何が起こったのか。そして、一弥とヴィクトリカの運命は―。
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2016.2.21 読了
ヴィクトリカの母、コルデリアやっと登場。
”ぼくのヴィクトリカ”って名言が飛び出したのと同様、《ただ1人の男と出会うために生まれてきたということじゃだめなのかな》的な言葉にどーーんとやられてしまった。
一弥くん天然なのかなんなのか、無意識に出る言葉がすごい。
絆を感じれた巻だった。
ほんと、この巻で物語が深く迫っていくのでこれから先、読み進めるのが楽しみであり、不安でもあり。。 -
ブロワ侯爵によって、リトアニアにある修道院「ベルゼブブの頭蓋」に連れて行かれたヴィクトリカを追って、一弥は汽車でリトアニアに向かい、ヴィクトリカとの再会を果たします。
このベルゼブブの頭蓋は、1914年にソヴュールの科学アカデミーの主催者ジュピター・ロジェが、幻灯機を使ってドイツ空軍を破った「滂沱の聖母マリア作戦」がおこなわれた場所だったのです。そして「名もなき村」から「形見箱」と呼ばれる小箱を持ち出した奇術師のブライアン・ロスコーが、この地に形見箱を隠したのでした。
そしてこの日の夜、ベルゼブブの頭蓋で「ファンタスマゴリアの夜会」が開催されます。ところが、幻灯機を使った奇術の最中に、死者が出てしまいます。夜会は中止されますが、さらに2人目の犠牲者が出てしまいます。この2つの事件は、ソヴュール王国のオカルト省と科学アカデミーの対立が絡んでいたことが、やがて明らかになります。
その夜、一弥はヴィクトリカと同じ長い金髪の女性に出会います。彼女は、ブライアン・ロスコーが隠した形見箱を回収に来た、ヴィクトリカの母コルデリア・ギャロでした。彼女は一弥に、「母は変わらず、小さな娘を愛している」という伝言を残して去っていきます。
ヴィクトリカをめぐるオカルト・サイドと科学サイドとの抗争地図がかなり明らかにされる巻で、シリーズの中では重要なエピソードになるのですが、この巻のストーリー自体は他の巻と比べると少し退屈に感じました。明確なクライマックスが張られていないので、今一つ盛り上がりに欠ける印象です。 -
いよいよ動き始めたストーリー。4巻目まではミステリー中編の面影でしたが、この本から大きく話が動き始めました。
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再2015/5/7(木曜日)
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ヴィクトリカが遠い修道院に幽閉され、それを迎えに行く久城一弥という大まかな流れ。
今回は、話の流れ以上にトリックの伏線がばら撒かれ、
「推測して読む」というのが比較的やりやすかったな。
とはいえ、シリーズ全体としての話の展開はまだ掴めないけれど。
ヴィクトリカと一弥の絆が深まった用で、
この幼き2人の成長と発展に期待。 -
今回のヴィクトリカが、突然ベルゼブブの頭蓋に幽閉されてしまうというお話です。
科学アカデミーやオカルト省という組織なども動き始め、物語自体にも動きを感じる一冊でした。 -
シリーズ五作目は、移送されたヴィクトリカが居る修道院での事件である。
今回はシリーズ全体に対するネタ撒きが中心で、シリーズがここに至っては大変興味深い巻である。しかし一方で、ミステリーとしてはあまりに簡略化しすぎている感も否めない。
次の巻に物語は続いていくようだし、これは次の巻とあわせて一つの流れとして楽しむべきなのかもしれない。六巻に期待したいところだ。