GOSICKs III ゴシックエス・秋の花の思い出 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044281144

感想・レビュー・書評

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  • 2012.6.25 市立図書館

  • ベルゼブブの頭蓋~仮面舞踏会の夜 後、学園に戻った一弥とヴィクトリカの穏やかな日常を、書物の中の怪異譚に花をモチーフとして詰め込んで描いてる。

    互いの存在、気持ちをしっかり意識し始めた二人…ラスト前の緩やかな物語。

  • ゴシックシリーズの外伝。
    今回はいつものように事件が起きてそれをヴィクトリカが解決するパターンではなく、本の中の謎を解く話。
    日常のヒトコマを描いたのんびり穏やかなストーリーになっている。

    個人的にはいつもヴィクトリカに口では勝てない一弥が結構ボロクソに言っていたのが気に入った。

  • 庭園には群青色をした夜が重たく垂れこめていた。夏の終わりの涼しい風が、湿った夜の匂いに満ちて、庭園の隅にぽつんと立つ、迷路花壇に囲まれた小さなドールハウスに吹きつけていた。「我々は・・・」「我々は、けして、離れまいよ・・・」「久城・・・!」


    GOSICKsⅢ
    GOSICK短編集第三弾。時間軸ではGOSICKⅤ「ベルゼブブの頭蓋」後になるかと思います。軍人一家三男の久城一弥はベルゼブブの頭蓋と呼ばれる修道院からヴィクトリカを助け出して、大陸を横断する豪華列車オールド・マスカレード号に乗り、学園に戻ってきた。しかし疲れのせいか、ヴィクトリカは図書館に通う元気も無い、どうやら風邪を引いたようなヴィクトリカ。そこで久城はヴィクトリカを見舞いに(ヴィクトリカの顔を見たくて)行く、彼女の退屈しのぎになるあるものを携えて・・・。


    この短編集では、風邪で元気の無いヴィクトリカに久城が様々な謎物語を聞かせてあげる形で展開していきます。なので一話完結なので読みやすいと思います。また謎も複雑なトリックというものではなく、普通のある物語のような印象を受けました。いつものGOSICKはそこには無いかもしれません。しかしそれが新鮮でもあります。


    私が一番好きな物語は「純潔」です。また「花びらと梟」も好きです(アブリルの久しぶりの活躍?もあり)。


    そして最後の「エピローグ」は要チェックです。ココ=ローズとは一体?

  • 913.6 サ (3) 登録番号8755

  • 体調不良で迷路花壇内のお家で過ごすヴィクトリカの為に毎日違う本を図書館塔から持ってきては朗読する久城。二人に再び穏やかで静かな時が流れる。でも夏休みのあの暑く気だるい季節はもう過ぎ去り、何かを予感させるような秋の気配を漂わせているんだよね。
    久城が朗読してた物語にヴィクトリカと久城を重ねて彼らの未来を思わず祈ってしまうような、いつまでもこの穏やかな時の中に二人を閉じ込めておいてあげたくなるような巻でした。

  • サイドストーリーのさらに本筋ではない話で、ちょっと、これわ、全然おもしろくなかった。
    基本、本に書かれた自伝のようなものを久城がヴィクトリカに読み聞かせて、裏に隠された真相をいいあてる。んで、久城がそんな話だったのかーって驚くってパターンだけれども、もうゴシック関係ないよね。
    こんなんなら書かなきゃいいのに。。

  • ヴィクトリカへのお見舞に、毎日花と書物とお菓子。花言葉にまつわる物語で綺麗にまとめられたかんじ。次に繋がる5話めとエピローグは、気付かなかったよ…

  • うーん。

    よかったのもあるんだけどなぁ。
    でもなんかなぁ〜。

  • やっぱり下僕だ…

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著者プロフィール

1971年島根県生まれ。99年、ファミ通エンタテインメント大賞小説部門佳作を受賞しデビュー。2007年『赤朽葉家の伝説』で日本推理作家協会賞、08年『私の男』で直木賞を受賞。著書『少女を埋める』他多数

「2023年 『彼女が言わなかったすべてのこと』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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