GOSICKIII ‐ゴシック・青い薔薇の下で‐ (角川ビーンズ文庫 79-3)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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  • Amazon.co.jp ・本 (287ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044281182

作品紹介・あらすじ

風邪で寝込むヴィクトリカを学園に残し、故郷の姉に頼まれた"青い薔薇"を買うため首都ソヴレムにやってきた一弥は、そこで謎の人間失踪事件に出くわす。食い違う証言。消えた部屋。そして高級デパートに潜む闇の正体とは…!?一方、ひとりぼっちのヴィクトリカは、熱と退屈と、寂しさにうなされていた。「久城、め…ほんとに、出かけたのか…」-離ればなれの二人が事件の真相を紡ぎ出す、極上ミステリー第3巻。

感想・レビュー・書評

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  • 友達に借りて富士見ミステリー文庫版で読んだものを、ビーンズ版を自分で購入し再読。あなすたしあとルイジは好きだったなぁとしみじみ思い出しながら読めた。再読した今でも好きである。今回はヴィクトリカはメインでは動かない。しかし熱に弱らされながらもヴィクトリカの知恵の泉は枯渇を知らず。面白かった。

  • gosick3
    賑やかな首都に立つ高級デパートの舞台裏に潜む闇と連続人間消失事件。
    ヴィクトリアは、寝間着に久城からもらった浴衣を着て腹出して寝たため、風邪ひき中。かわいくないくしゃみが、かわいいんだ。
    久城は首都のデパートにかいものに行き、事件に巻き込まれる。電話でヴィクトリアと連絡をとり、解決に至る。

  • 風邪を引いたヴィクトリカを残し巨大な高級デパートを訪れた久城が遭遇したそこで消える人々の謎。電話だとあっけらかんと口が悪くなる久城と基本的に口の悪いヴィクトリカのコンビが微笑ましい。着物を喜ぶヴィクトリカも可愛い。迷路花壇の奥にあるお菓子の家のような彼女の家がメルヘンで夢に溢れていてうっとりした。

  • 前巻の感想にも書いたけど、ラノベ要素とミステリ要素のバランスが良い。どんでん返しがあるようなトリックではないのに、この世界観とキャラクター達で繰り広げられることで面白さが増している。ヴィクトリカ不在のまま奔走する一弥もなかなか頼もしかった。ちょっと鈍感すぎるけど。
    ブロワ警部の髪型の謎に始まり、シリーズとしての"欠片"も少しずつ明らかになっているから、その辺りの話が語られるのも楽しみに…。ただ今の段階ですでに多くのエピソードが見え隠れしていて、全部覚えていられるか心配、、

  • この辺りから若干うろ覚えだった感じ。
    読み終わってからそう言えばそう言う話だったかとか。
    多分、この次辺りからは見てないような気もするので、
    その辺りも楽しみ。
    でも、その前にGOSICKsが先かな?

  • すれ違いすぎてイライラする。そんなことしてたら、本当にそのうち、お互いを永久に失うよ。
    そうなってからでは遅いのに。いくら嘆いても時はもどらないのに。


    人が死なずに済みました。よかった。
    やっぱりだんだん、だんだんライトノベル的に、マイルドになって行ってる気がします。

  • 険しい山々に囲まれた聖マルグリット学園。その広大な敷地の奥の奥に迷路庭園を潜り抜けた者だけがたどりつく小さな家がある。その童話の世界のような場所で囚われの妖精-少女ヴィクトリカ-は寂しく、想いを巡らしていた。まだ見ぬ書物について。世界のカオスについて。そしてとある少年のことについて。


    GOSICKⅢ
    日本からの留学生久城一弥は風邪をひいたヴィクトリカを置いて、一人ソヴュール王国の首都ソヴレムを訪れる。姉、アヴリル、セシルのお使い-青い薔薇-を手に入れる為に。巨大な高級デパート「ジャンタン」で買い物をする彼は闇の奥に光る人形の瞳を目撃する・・・。


    今回の注目pointは「ヴィクトリカがいないこと」です。ジャンタンに訪れた一弥はこの高級デパートに潜む闇に一人で挑むことになります。電話でヴィクトリカの助言を仰ぐことになりますが、基本その場で起きる出来事には一人で立ち向かいます(ドリルもいますが)。


    また「ヴィクトリカの感情の変化」もpointです。ヴィクトリカは風邪をひいた為に弱気になっているのか一弥に対して素直に感情を示します。これが第3巻までで一番の変化でしょうか。また一弥のヴィクトリカへの変化としては格闘技の本を兄から貰っている点からも推測できます(アブリルにも気を回しなさいw)。


    そして、ソヴレムにおける事件と闇に挑む一弥に関わるキャラクターも印象的。そもそもGOSICKはホラー要素が満載が魅力の一つだと思うんですが、そこに絶妙に関わるアナスタシア、ルイジ、老婆・・・。良いです。またブロワは今回ただの嫌な野郎では無く刑事としての何かを見せてくれます、まあそこには彼なりの意地があるようですが。


    この「青い薔薇の下で」はGOSICK要素抜群な気がします。事件の真相を暴く展開も納得です。


    余談
    しかしセシルは一弥を可愛がっているのに「あの子が犯人」なんて言いますかねw

  • 一弥、やっぱり一言多い。
    マメさも優しさもあるけど、心配も心からなのに、鈍感で一言多い。
    ヴィクトリカが怒っても、黙っても、頭に?浮かべてるし。14歳だから?少年だから?
    ちょっとずつ二人の仲が変わって来たのかなぁ?二つも大冒険をした後だしね。この後もどうなって行くのか楽しみです。

  • いよいよ3巻目。
    ヴィクトリカは今回は安楽椅子に徹するのかな?と思いきや、やっぱり登場。この二人が揃ってこそGOTHICですね。
    キャラの意外な一面も見れたり。
    前回の救出劇の時に負った怪我を、ヴィクトリカが隠すシーンが印象に残ってます。
    一弥に心配かけたくなかったのね。

  • 「その代償に、わたしはこのヘアスタイルを続けることになった」
    「・・・へんだって知ってたんですか?」
    「こんなの、へんに決まっているだろう!でも、約束しちゃったのだ!」
     ブロワ警部は叫んだ。

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著者プロフィール

1971年島根県生まれ。99年、ファミ通エンタテインメント大賞小説部門佳作を受賞しデビュー。2007年『赤朽葉家の伝説』で日本推理作家協会賞、08年『私の男』で直木賞を受賞。著書『少女を埋める』他多数

「2023年 『彼女が言わなかったすべてのこと』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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