GOSICKs IV ゴシックエス・冬のサクリファイス (角川文庫)
- KADOKAWA (2011年5月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784044281199
感想・レビュー・書評
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クリスマス休暇を目前に控えた、聖マルグリット学園では最大のイベント“リビング・チェス大会”が行われました。みんなが賑やかに楽しんでいる中、世界を巻き込む不穏な空気をヴィクトリカは察知してしまいます。嵐が近々来るであろうと杞憂しますが、まだ混沌が足りないこともあってヴィクトリカは胸の内に留めます。でも、今のヴィクトリカなら自分の意志で、みんなが心細くなるようなことを語ることはしないだろうなと思います。
また新学期に会おうねと別れたアブリル、休暇中学園にヴィクトリカと2人で残る一弥。世話を焼いてくるセシル先生に美味しいケーキを作ってくれるゾフィ。最後の平穏な日々が描かれた外伝です。
ヴィクトリカはみんなの笑顔をまた見られるのでしょうか。また楽しい学園生活に戻ることが出来るのでしょうか。もう不安でしょうがないです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
『GOSICKs』Ⅳ 読了。
2度目の嵐が来る前の最後の平穏な日々を描いてる。グレヴィールの初恋からドリルヘアーの真相、ヴィクトリカの出生の秘密から当時起こった出来事まで学園のイベント「リヴィング・チェス」と絡ませながわかっていく
2016.6.3(1回目) -
なかなか可愛らしいお話だった。
今回は、リビングチェスを題材に、全体を通してストーリー性のある一冊になってたかな。ほかの短編と比べて。
やっぱりGOSICKって本当に可愛らしいお話だよね。すごく好き♡
REDとBlue早く読みたいなっ -
「チェックメイトだっ!」、その途端、海に浮かぶ大地が揺らいだというように、駒たちがかすかに震えた。ヴィクトリカはぶつぶつと、「チェスとはじつに手の込んだ知性の浪費法だな」と独り言を言った。ふと耳をすます。遠く、学園の校舎の方からか、生徒たちの喧騒がかすかに聞こえてきた。ヴィクトリカはしばし不思議そうに考え込んだ。やがて、「あぁ」と合点したようにうなずいた。「今日はあれか・・・」
GOSICKsⅣ
GOSICK短編集第四弾はある冬の一日に焦点を当てた物語集。その日はリビング・チェス大会の日。黒と白の剣士や僧侶、戦車、女王になりきった生徒たちが駒になりきって、戦っている。しかしリビング・チェスに参加しているのは生徒だけではない。セシルやゾフィといった大人も混じってまるで子供に戻ったかのように冬の一日を堪能している。そんな和やかなリビング・チェス大会にある人物も参戦する。その人物はジャクリーヌ・ド・シニョレーとまさかまさかのグレヴィール・ド・ブロワ・・・!
まず私のお気に入りポイントはキャラクター。特にこの短編集ではある意味主演であるジャクリーヌはとても良いキャラクターだと思います。警視総監夫人でありながらの天真爛漫さは物語を明るくしてくれていますし、女性としてのかわいらしさも持ち合わせています(ヴィクトリカにも好影響を与え、そしてブロワにも好影響を与えて欲しい人物)。
そしてそんな彼女がある事件の容疑者にされたとき、ヴィクトリカの力を借りながらも潔く条件を飲み、ジャクリーヌを救ったブロワも今回は今までの憎たらしさを減らして、子供のような純粋な戦車になりきりますw。
個人的にブロワのヴィクトリカへの態度は時々憎たらしいけど、最近は会話自体にヴィクトリカへの感情の変化が感じれるような気もしないではないです(実はヴィクトリカを灰色狼として憎み、恐れながらもあのようにじゃれているような文句のたれ合いをしているのならば、相当な実力者になりますが)
個人的なお気に入りは「黒の女戦士は駆け抜ける」です。アブリルとヴィクトリカのまともな絡みは良いですね!またブロワの人形好きの謎についても知れたので、私としては満足です。そしてヴィクトリカとアブリルがより近づいた印象があったことが一番の魅力でしょうか。私は2人には仲良くして欲しいのでw。
そして外せない話が「騎士はちいさな姫にかしずく」です。これには触れませんw、読んでください!この短編集の最大の狙いはおそらく次の嵐の伏線を張ることではと思います。そこは是非読んで確認して欲しいです。
これは好き。 -
ふたりの会話が微笑ましすぎる
もうわたしを待つのは「神々の黄昏」下のみだけど
あぁ、見たくないでも見たい
終わってしまうのが辛い
いつまでもふたりの退屈しのぎという名の冒険たちを見ていたかった
でも、物語は動きはじめて、もう止められない -
どんどん久城が恥ずかしげもなく会いたかったとかなんやら言っちゃいますな。
かわいいぞ久城。
冬のマルグリットもなかなかよい。 -
今作は終わりへ近付く暗雲を冬のさびしさとかけ合わせたかのように進んでいき、各々の関係強化と最後の楽しかった事柄としての演出されてました。
次、上下巻ラストが楽しみです。