少年陰陽師 願いの証に思い成せ (角川ビーンズ文庫 16-42)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
4.03
  • (38)
  • (30)
  • (29)
  • (3)
  • (0)
本棚登録 : 466
感想 : 20
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044416492

作品紹介・あらすじ

時は平安。安倍晴明の父が神祓衆と定めた、小野螢と昌浩の結婚。その約定を解消するため、昌浩は播磨の郷に行くことを決意する。白い髪に赤い双眸を持つ神祓衆の影を担う男、氷知の案内で郷へ向かうが、そこで明かされたのは、螢の凄絶な過去だった。一方都では人心を乱す黄泉からの風が吹き荒れ、呪詛が解けないまま、皇后定子の命の灯火が消えようとしていた-全ての事件が動き出す"篭目編"第四巻。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 籠目編④

  • 【図書館本】シリーズ35冊目、籠目編4/5。
    読書にも内容にもなかなか集中出来ずに読み進まなかった。細切れに読んだせいか、何が何だか……。背景がハッキリせずモヤモヤ。籠目編ではみんながバラバラなのでちょっと寂しい。早く平和な日々が戻ってみんなが笑顔で過ごせますように……。

  • 前の籠目編第3巻から少し間が空いてしまったけれど、友人が貸してくれたので読んだ。
    とにかく切ないし、哀しい。
    もう誰もが幸せになって欲しいと思うけれど、身分や立場がそれを阻んでしまう。昌浩や彰子もお互いに成長して以前どおりではいられなくなっていて、螢と夕霧もまだ何もかもが明かされているわけではないけれど互いの想いが辛すぎる。
    何よりも辛かったのは、自らよりも子を想う定子だった。自分の命の刻限も、そして帝がどれほど自分を愛しているかを知りながら、己の命を賭して姫宮を産み落とす彼女には涙が止まらなかった。そして、辞世の句として残した詠んだ和歌も切なくて仕方がない。
    次巻はついに籠目編が完結。一体どんな展開になるのか楽しみでもあるけれど、同時にこの先に何があるのかと少し読み進めるのが辛いという感情もある。
    私のわがままかもしれないけれど、やっぱりできれば誰もが幸せになって欲しいと思ってしまった。

  • 蛍もきになるし、彰子もきになる。みんな幸せになれればいいのに。なんでだめなのかしら。
    社会的な動物だけど、そればかりにとらわれるのが大人になるということではないと信じたい。

  • 都や伊勢や播磨で、それぞれの闘いがありそれぞれの過去や想いが交差しながら解き明かされていく謎、次巻が待ち遠しい。

  • 時間軸が分かりにくいです。
    むしろそれが狙いなんでしょうか?
    身分という壁が彼ら、彼女らを阻む。
    藤花という名前。キーになりそうです。

  • 色々と思わされる展開ですね…。。
    ラスト、どうなる!

  • 籠目編第4巻

    都の天皇を取り巻くあれやこれやが動いた。
    もう章子ちゃんが可哀想で…。
    帝が落ち着きを取り戻してくれて本当によかった…。

    伊勢の方も動いてますね。
    分かっていたことではありますが、
    脩子姫が可哀想でなりません。

  • まだまだ展開重いわ… 彰子が姫宮を思って言った言葉の招いた結果。言霊を軽んじてはいけない。情に流され過ぎてはならない。陰陽師でさえ、見失いかけることもあるのに。/昌浩もこどもではいられなくなっているのを自分の成長とともに実感している。大人になるって、何かを手放すこと。そして、何かを得ること。早く籠目編完結巻読まなくちゃ。

  • やっとの思いでついた場所で、やっと少し謎が解決される。
    白い髪の人物の事、彼女の体調の事。
    ようやく休まる場所で体調を崩してしまったその事
    都ではついに、どうしようもない定めが動いてしまう。
    そのために、気休めとはいえ紡がれた言葉。
    ようやく真実をつかんだ兄。
    やっと…現実を見始めた帝。

    とにかく痛い。
    こんな所で終わってしまうのか!? と叫びたいほど
    痛くて苦しくて、どうしようもない所で終了。
    責任が持てる事だけを言葉にしなければいけない。
    それは今でも大事な事で、さらにこの時はもっとも大事な事。

    誰もが後悔をして、誰もが泣きそうに辛い時。
    その手を放さなければ、と思った昔。
    どれほど、誰が泣く事になるのか…。
    この編、とにかく精神にきつすぎます!!

全20件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

東京都在住。2000年9月『篁破幻草子 あだし野に眠るもの』で作家デビュー。02年1月に発売された『少年陰陽師 異邦の影を探しだせ』より「少年陰陽師」シリーズがスタート。累計550万部を超える大ヒット作となる。その他に『陰陽師・安倍晴明』シリーズ、『吉祥寺よろず怪事請負処』シリーズ(いずれもKADOKAWAより刊行)など。

「2022年 『シャーロック・ホームズを読んだことのない俺、目が覚めたらコナン・ドイルでした』 で使われていた紹介文から引用しています。」

結城光流の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×