熱情と執着のベクトル (角川ルビー文庫)

  • 角川書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044462123

作品紹介・あらすじ

「私からは逃げられませんよ」大会社の会長の隠し子として、突然笹本家に呼び寄せられた河村享。新しい生活は、どこか馴染めなくはあったが、それなりに楽しいものだった。しかし、後継者の腹心の部下で、同居している謎めいた男・高城直征の視線だけが、冷静なはずの享の感情を落ち着かなくさせる。やがて高城に搦め捕られるように、享は肌を重ねることになってしまうが…。

感想・レビュー・書評

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  • (あらすじ)
    「私からは逃げられませんよ」
    大会社の会長の隠し子として、
    突然笹本けに呼び寄せられた河村亨。
    新しい生活は、どこか馴染めなくはあったが、
    それなりに楽しいものだった。
    しかし、後継者の腹心の部下で、
    同居している謎めいた男・高城直征の視線だけが、
    冷静なはずの亨の感情を落ち着かなくさせる。
    やがて高城にオボレ搦め捕られるように、
    亨は肌を重ねることになってしまうが…。

    (感想)

    高城直征(達郎の部下)×河村亨(笹本家・外の子)


    謎の男・高城のお話だったーっ!!
    それも相手は亨ときたかっ(><)
    作家さんも、亨と将吾どちらにするか迷ってたみたいですが、
    なるほどね~(笑)

    前作にもチラホラ出てた、鬱陶しいそうなキャラ富岡が登場。
    何かにつけて亨の前に現れ、チョッカイかけてくる。
    もともと亨とは仲のよかった富岡。
    実は亨、過去にこの兄に一服盛られ犯られちゃった経験あり。
    それを知った富岡が兄との関係を求めて付けまわすみたいな??
    兄に説明を求めても、酔った勢いみたいにとぼけるし
    (この兄が一番最低なんだけどね・怒)
    亨の方にもしつこく説明を迫るしで、本当ウザイの一言!!
    正直、富岡自身、無意識に亨に気持が…。

    過去の出来事が高城にばれてしまった亨。
    そこから何故か高城「君はね、私が好きなんですよ」
    オイオイどうした高城と思っちゃいましたが(@@;)
    これまでのストーリーを読む限り、苦手感情はあったとしても
    恋愛感情はなかったろうに…
    最初は「売り言葉に買い言葉」みたいな関係で始まっていくのですが、
    結局、亨は高城に惹かれてる自分の気持ちを確信するわけです。
    その途中経過も相変わらずの高城。
    本当に解りずらい男だよ。
    亨じゃなくったって、本気で自分のこと好きでいてくれてる
    なんて思いもしないわ…

    でも裏ではしっかり亨を守ってます。
    亨にはナイショで、富岡の前に兄を連れ出し、
    過去の説明をさせて、二度と亨の前に現れないようにしてた訳。
    それを本当に偶然会った富岡から聞かされ、
    高城の気持ちが余計に解らなくなり、離れていくのですが…

    はい高城そんな事で亨を逃すわけありません(笑)
    お部屋で待ち伏せ告白です。
    が、結局は最後まで高城でした(笑)
    好きな人には独占欲強いし、溺愛するのは
    達郎に負けず劣らずですわ(^^;)

    亨・実は結構天然?!
    和希ほどではないけれど、ほっとけない気持ちが分かるかも。

  • 表面的には、テンション低く見えそうな二人の恋愛。
    冷静で大人っぽい亨のとても初心な心の内がかわいい。
    亨のことは、なんでもお見通しのような高城も、その実は結構必死なのかな?みたいなのも読んでてニヘラッとしてしまいそう。

  • シリーズ全4冊

  • ●あらすじ●</br></br>
    「私からは逃げられませんよ」
    大会社の会長の隠し子として、突然笹本家に呼び寄せられた河村享。新しい生活は、どこか馴染めなくはあったが、それなりに楽しいものだった。しかし、後継者の腹心の部下で、同居している謎めいた男・高城直征の視線だけが、冷静なはずの享の感情を落ち着かなくさせる。やがて高城に搦め捕られるように、享は肌を重ねることになってしまうが・・・。</br></br>

    ●感想●</br></br>
    <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/redirect?path=ASIN/4044462119&link_code=as2&camp=247&tag=makishome09-22&creative=1211">衝動のベクトル</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=makishome09-22&l=as2&o=9&a=4044462119" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />で登場していた二人のお話。読み始めたものの、前の話が全く思い出せず・・・。結局、もう一度読み返しましたとさ。ボケ始めたかなぁ〜。あんまり高城が和希を馬鹿馬鹿言うから、そんなだったっけかな〜と思って。でも結構苛めて(からかって?)ましたね・・・。
    <blockquote>
    「外からは見えませんよ。他に高い建物はありませんからね。明るいのも、すぐ気にならなくなりますよ」</br>
    「・・・こういうこと、慣れてるんですか?」</br>
    「何がです?セックスが?それとも、明るい時間にすることが?」</br>
    相変わらず揶揄するような口調ながら、残った服を脱がそうという手つきはむしろ壊れものを扱うかのようだった。もし享が会話に気を取られていなかったら、すぐにそれに気づいたことだろう。</br>
    「成り行きでセックスすることが、です」</br>
    「それほど暇ではないですよ」</br>
    漠然としたその答えは、どうやら否定だったらしい。では今こうしているのは、珍しい気まぐれというものなのか、それとも高城を動かす何かが自分にあったということなのか。
    後者であればいいと思った。
    「さて、訊きたいことがもうないなら、続きをしましょうか。怖がることはありませんよ。私は寝る相手には、とりあえず優しいですし」</br>
    「とりあえず・・・・・・?」</br>
    「礼儀としてね。楽しみたいですから」</blockquote>
    そこに愛はあるのか、高城〜。ここまで読めないヤツは初めてかも・・・。勝手に「君はねね私のこと好きなんですよ」とか決めつけてるしなぁ〜。ただ享を壊れ物を扱うように抱いた・・・というとこがせめてもの救いか。</br>
    享もなんだか流されてるしなぁ〜。高城に言われて自分の気持ちに気付いたみたいな、でもそれって暗示っぽいぞと思ったのね。
    <blockquote>
    「享さんのため・・・と言ったらおこがましいですね。つまりは自分のためなんですよ。ああいう男が君に付きまとっているのが不愉快だったんです」</br>
    「どうして高城さんが・・・?」</br>
    欲しい言葉を言わせようとしている自分は、ずるいのだろうと思う。だがおそらく高城のほうが、もっとずるいはずだ。</br>
    すべてわかっていて、高城はひっそりと笑った。</br>
    「欲しいと思った相手のことなんですから、当然でしょう?好きだとか愛してるだとか、言葉はいろいろあるんでしょうが、一番正しいのは、『欲しい』ですかね。自分のものにしたくて仕方ないんです」</br>
    相変わらず淡々とした高城の口調は、熱烈な愛の告白とはほど遠かったが、それは酷く彼らしかった。</br>
    「つまり、私と君は相思相愛ということです。まだ信じられませんか?」</br>
    「・・・正直言って」</br>
    不興を買うかもしれないと思いながらも、享は素直な胸の内を明かした。</blockquote>
    高城の口から愛の告白が聞けるとは思いませんが、『欲しい』というのは分かる気がする。手に入れて自分だけのものにしたかったんだなぁ、と。だから、享が気を許してる義理の弟の将吾は邪魔者扱いなんですよね、きっと。結構、独占用が強そうだと思いません?享を手に入れた後の高城を読んでみたい気がする・・・釣った魚にえさをやるのかやらないのか。享が主導権を握ることや高城を振り回すことができるのかとか興味あるなぁ〜。</br>
    将吾もイマイチ享に対して、兄弟愛なのか本気なのか微妙です。ただ、あれだけ高城に嫌われているところを見ると本気の色が濃いのかなとも思いますね。高城VS将吾も面白くて良いのですけど。将吾もいい男なんで幸せになって欲しいもんです。</br></br>

    ●シリーズ刊●</br></br>
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