うちの執事は策略家!? (角川ルビー文庫 82-16)

著者 :
  • 角川グループパブリッシング
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  • Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044466169

作品紹介・あらすじ

甘根愁輔はぽやぽやお坊ちゃまな大学生。未だにひとりで電車にも乗れない…なんて超箱入りになってしまった原因は、24時間べったりな美形のお世話係・成田彰史のせい。だけど最近、彰史に結婚話があることを知り愁輔はショックを受ける。悩んだあげく友人に相談した愁輔は、彰史とずっと一緒にいるために、彼を誘惑することを思いつくけれど…?「一度味わったら、もう私の歯止めはききませんよ?」実は腹黒(!!)お世話係×天然主人の独占欲満載な主従ラブ。

感想・レビュー・書評

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  •  愁輔はかなりぽやぽやなお坊っちゃま大学生。
     電車に乗れば、人並みに押されて倒れそうになるは、ぼーっとしすぎて電車を乗り過ごすは……で、未だにひとりで満足に電車にも乗れない。
     なんて、超箱入りになってしまった原因は、24時間べったりなお世話係・成田彰史のせい。

     愁輔が物心ついてから、ずっと側にいる彰史が愁輔から離れたり、愁輔以外の人間を優先するなんて、愁輔が考えられないくらいずっと一緒にいた。
     けれど、そんな彰史に愁輔の姉との結婚話があると知り、愁輔はショックを受ける。
     悩んだ挙げ句、愁輔は「彰史と一緒に居るには彼を誘惑するしかない!」と思い込むけれど……

     という話。

     なんていうか、とにかく愁輔がぼーっとしていて、ファンタジーを妄想する少女……並みのぼーっと感。
     でも嫌みな感じではまったく書かれてなくて、「いらっとする」とかそういうのはまったくないです。
     けどきっと愁輔の目には世界は綺麗なものにしか見えないんだろうな……という。

     対する彰史は、そんなぼーっとする愁輔に対しては完全なる保護者で、完全なる紳士。
     けど、時折、愁輔の前にも関わらず毒舌を吐いたりするんですが、愁輔がぼーっとしてるので、それには気付かない。

     なので、完全にその役目を彰史が果たしていたんですが、愁輔に誘惑されて、彰史の理性が崩れる。
     で、まぁ、そこでケダモノになっちゃえばそれはそれでよくあるBLだと思うんですが、彰史はあくまでも真摯で。
     そんな煽り方をされたらそれだけで済まないだろう! って思うんですが、そこはそれでちゃんと止める。

     おかげで、最後は二人の気持ちはきちんと通じ合ったんですが。
     愁輔がちゃんとそれを自覚してるのかわからない、「ほわわわわー」とした感じのまま終わります。

     個人的には愁輔が、彰史に愛されるってどういうことなのか、思い知る……というかちゃんと自覚するところまで読みたいなー……と思うので、そこで終わらずに、もう一日分のエピソードとかも入れて欲しかったなー……というのが、正直なところです。

     ちょっと物足りないので続きがほしくなりました。

  • 唇をなでるところが楽しい、くらい。

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