瑠璃の風に花は流れる 虹の奏者 (角川ビーンズ文庫 50-12)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044471156

作品紹介・あらすじ

「-お前の笑顔は、俺だけのものにしたい」亡国の王女・緋奈と、攻め入った新興国の王太子・芦琉。二人が互いに離れがたい存在になるまでを奏でる、6つの物語-。緋奈の守り役でありながら、彼女を手に入れるため敵国に渡り、芦琉の恋敵となった深波の胸の内は…!?(「光の夢 影の想い」)他、シリーズ屈指の謎に迫る、特別書き下ろしも収録。大人気エイジアン・ラブ・ファンタジー、ファン待望の短編集。

感想・レビュー・書評

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  • 短編集。
    伏線らしき物もちらほら。
    次巻本編から大きく動いて欲しい。

  • 短編集です。
    芦琉誕生から、芦琉がリュウに激突されたあと目覚めたところまで、割合古い順に話が並んでいて、ここまで一気読みしてる私としては、ああ、あの話のところねって、楽しめました。
    久しぶりにこれだけ読むと、ちょっと分からないかも。

    最初は芦琉誕生で、初めて芦琉のお母さんが出て来ました。
    黒嶺王も若いです。
    芦琉に「しるし」があることが分かりましたが、それとは別に、若い六騎将の方々が、芦琉の笑顔を見るために、ベッドに張り付いているところを想像すると、ちょっとおかしかったです。

    <誓いの日>
    光夜と塊斗の若かりし頃のお話で、芦琉が暗殺者に狙われたことで、絶対に守るって誓った日のお話です。

    それにしても、塊斗は昔は無表情だったんですねぇ。しかもこの頃から女性には笑ってはいけないって、父の加檀将軍に言われていたって・・・、父は息子の未来が見えてたんでしょうか。

    <烈風前夜>
    1巻で朱根に攻め入る前に起こった、黒嶺王暗殺未遂事件から本編でたまに出て来ていた、6年前に芦琉と緋奈が出会ったときのお話と朱根に攻め入る前日のお話です。

    芦琉が緋奈に会ったとき、芦琉の方も自分の運命を知って、もんもんとしていたんですね。でも、緋奈が自分の立場を理解し、逃げないと言ったことで、芦琉も自分に向き合うことができ、だから、あれだけずっと緋奈のことを思っていたんですね。納得。

    ただ、本編の記述では、それほど遊んでないのかと思っていたら、意外としっかり遊んでいたようで、それなのに、再会したときに全くきっぱり忘れ去られていたら、そりゃ芦琉も荒れますよね。

    <光の夢 影の想い>
    こちらも1巻で、黒嶺が攻めて来て、黒嶺に連れて来られたちょっと後のお話で、朱根王を暗殺する直前です。深波の心情がメインです。深波が最初に緋奈にあったときの話もありますけど、最初は嫌っていたという設定には驚きました。

    緋奈と瀬里がお菓子を焼いているんですが、そのお菓子について、緋奈が芦琉に向けた好意に深波が気付いたことで、早く緋奈を芦琉から離さないとって思ったんでしょうか。ちょっと考えがストーカーちっくって思うのは、私が深波を好意的に思ってないからかもしれません。。。

    <恋文>
    緋奈と瀬里が図書館で恋文を見つけて、その差出人と宛先を探すお話。相手を書いてない恋文に書かれた内容を、緋奈は芦琉、瀬里は塊斗を思い浮かべて、お互いに凹んでいるのはかわいいです。

    その恋文を芦琉に見つかり、途中までは緋奈が自分に対して恋文を書いたと思っていたのが、途中に「身分違い」とあることで、誰かが緋奈に恋文を書いたと勘違いする芦琉。お約束ですが、芦琉らしいです。

    最終的には光夜の姉が差出人だったみたいですが、このお姉様、本編では全く出て来てなかったんで、もしかして、これから出てくる人なんですかね?

    <海上のゆりかご>
    4巻と5巻の間のお話だと思います。
    栄江の船で紫洞を脱出し、朱根に立ち寄る前の船上での話です。

    いつものように緋奈と芦琉がやきもち焼いた上でケンカしますが、仲直りを考えた緋奈に澪良を思う颯琉が厩舎に閉じ込めます。その厩舎には、すでに芦琉がいたので、1晩芦琉の腕枕で寝ちゃった緋奈ですけど、確かに芦琉にとっては、ヘビの生殺し状態?だったかもしれないですね。
    翌朝のみなの反応がなかなか楽しいです。

    <はざまの光>
    8巻でリュウに激突された芦琉が目覚めたあとの戦場でのお話。
    戦場で周りは戦っている中、芦琉と濃厚なキスをしてた緋奈が、思い出してもだえている姿と、それをこっそり見ていた光夜に笑えます。あと、勇浬と塊斗が海の神様からもらった刀を持つシーンも、本人達だけは必死なんですよね。なんたって岩ですから。

    このあと、またとんでもないことが起こりますが、そのはざまの息抜きみたいなお話でした。


    で、最後は芦琉誕生の一報が入った朱根のお話で、こっちも緋奈の母が初登場です。
    本編では、すでに亡くなっている方ですからね。
    この話を読むと、朱根王と黒嶺王は確かに夫婦揃って親交があったみたいで、なんで、暗殺なんてしようと思ったんだろうという疑問が出て来ます。

    まだまだ本編でも朱根、黒嶺、暁槻の秘密が解明されていませんが、次は紫洞がどうなったのか気になる10巻目ですね。楽しみ。

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