バチカン奇跡調査官 千年王国のしらべ (角川ホラー文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 1609
感想 : 155
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044498054

作品紹介・あらすじ

奇跡調査官・平賀とロベルトのもとに、バルカン半島のルノア共和国から調査依頼が舞いこむ。聖人の生まれ変わりと噂される若き司祭・アントニウスが、多くの重病人を奇跡の力で治癒したうえ、みずからも死亡した3日後、蘇ったというのだ!いくら調べても疑いの余地が見当たらない、完璧な奇跡。そんな中、悪魔崇拝グループに拉致された平賀が、毒物により心停止状態に陥った-!?天才神父コンビの事件簿、驚愕の第4弾。

感想・レビュー・書評

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  • 毎回毎回、とんでもない奇跡のトリックを考えるものだ。頭が下がるよ。アイデアも面白いし、登場人物たちのやり取りもなかなかいい。主人公のロベルトと平賀の友情というか信頼関係もいい。今回は、イエス・キリストのように病気を癒し、さらに暗殺されたのちに甦り、水の上も歩くという神父の奇跡を調査する。なんと、誘拐され毒ガスを吸わされて死んでしまう平賀をこのアントニウス神父は蘇らせてしまう。これは本当の奇跡なのかと思わされるが、驚愕の真相が待っているのだ。最後の方で、神や神の子というのは後世の人によって作られた迷信(ファンタジー)だという問いかけがなされるが、この物語の真相からすると、いかにも鋭いものに思えてくるのだ。

  • 催眠KOEEEEEEEEEEEEE

    ゲヘナの炎や催眠、それでいいの?っていうオチ。

  • 3巻がなかったので予約しつつ飛ばして4巻をお先に。

    彼らが異変に気がついてから真実にたどる道はかなりぶっ飛んだ設定だったし、最後もかなりケムに巻かれた感じだったけどこのシリーズだとこういう感じもすんなり受け止められる。

    2023.2.12
    25

  • ターゲットは聖人の生まれ変わり。
    水の上を歩き、病を癒やす、その正体は?!

    すっきり終わらないパターンもあるんだなあ、という…。

  • 今度こそ本物の奇跡かとわくわくしてたら…まさかのあの人物がって感じでした。アントニウス司祭は根っからの誠実な人であるのに結末がかわいそうだと思いました。

  • このシリーズには胸のすく結末のある話はあるんだろうか?
    もうしばらくはええや。

    このシリーズは私には合いませんでした。

  • 他の方も言っている通りこれだと何でもありになってしまうので今回だけにして頂きたいです。何より一生懸命調査してるその時のふたりがかわいそう。しかしとても面白かった。初めての失敗談というか、敵が最強すぎます。
    平賀がからくりに気づいた時の台詞が可愛らしかったです。
    ラストの会話はこの出来事のあとだと何だか切なく非常に愛しく感じました。

  • このシリーズは奇跡とされていることを解明するのがメインなので、本当に奇跡としか判断できないことになったら物語そのものが終わってしまうんだろうと思うのです。
    なので、今回も奇跡といわれる事象には何らかの理由や人為的な何かがなければいけないのはわかりますが……。
    まさかの、集団催眠ですか。

    宗教的な集団催眠ではなく、村一つという規模もすごいけれど、すべての村民が同じような催眠にかけられるのではなく、アントニウスはじめ、特定の人には個別の催眠をかける。それを一人の老婦人がやってのける。……無茶苦茶すぎやしませんか。
    そんな事が本当にできるなら、それこそがもう奇跡の人ではないか、とか思いますが。

    何やら肩書もすごい老婦人でしたが、今後も出てくるのでしょうね。主人公二人はどう決着をつけるのか、気になるところです。

    腐女子向けなのか、主人公二人がどうにもBLくさいとずっと思ってたのですが、今回、平賀の濡れたままになっている服を当然のようにロベルトが洗濯したのを見て、「あれ、オカン的な存在だったっけ」と考えを改めたところです(笑)

  • いや、途中まですごくワクワクして読んでいたんです。
    銃で頭を打ち抜かれた人が、数日後に復活したとか、水の上を歩いたとか、一体どんなトリックを使ったんだろうと思っていたら・・・。
    そうか。まぁ、そうですよね。という結果に。
    壮大なマジックほどトリックは至ってシンプルという、なんか、そんな感じ。
    うーん、、、、次に期待。

  • まさかのラストに「うええええええ!?」となってしまった。
    夢落ちと並んで、随分と歯切れの悪いオチだった。個人的に。

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著者プロフィール

大阪府出身。1998年『陀吉尼の紡ぐ糸』でデビュー。ミステリーや伝奇など、多岐にわたるジャンルで活躍する。「バチカン奇跡調査官」シリーズは累計140万部を突破するヒットとなり、アニメ化もされた。他の著書に「朱雀十五」シリーズ、「陰陽師 鬼一法眼」シリーズ、『太古の血脈』など多数。

「2022年 『バチカン奇跡調査官 秘密の花園』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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