バチカン奇跡調査官 千年王国のしらべ (角川ホラー文庫)
- KADOKAWA (2011年7月23日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
- / ISBN・EAN: 9784044498054
作品紹介・あらすじ
奇跡調査官・平賀とロベルトのもとに、バルカン半島のルノア共和国から調査依頼が舞いこむ。聖人の生まれ変わりと噂される若き司祭・アントニウスが、多くの重病人を奇跡の力で治癒したうえ、みずからも死亡した3日後、蘇ったというのだ!いくら調べても疑いの余地が見当たらない、完璧な奇跡。そんな中、悪魔崇拝グループに拉致された平賀が、毒物により心停止状態に陥った-!?天才神父コンビの事件簿、驚愕の第4弾。
感想・レビュー・書評
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毎回毎回、とんでもない奇跡のトリックを考えるものだ。頭が下がるよ。アイデアも面白いし、登場人物たちのやり取りもなかなかいい。主人公のロベルトと平賀の友情というか信頼関係もいい。今回は、イエス・キリストのように病気を癒し、さらに暗殺されたのちに甦り、水の上も歩くという神父の奇跡を調査する。なんと、誘拐され毒ガスを吸わされて死んでしまう平賀をこのアントニウス神父は蘇らせてしまう。これは本当の奇跡なのかと思わされるが、驚愕の真相が待っているのだ。最後の方で、神や神の子というのは後世の人によって作られた迷信(ファンタジー)だという問いかけがなされるが、この物語の真相からすると、いかにも鋭いものに思えてくるのだ。
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3巻がなかったので予約しつつ飛ばして4巻をお先に。
彼らが異変に気がついてから真実にたどる道はかなりぶっ飛んだ設定だったし、最後もかなりケムに巻かれた感じだったけどこのシリーズだとこういう感じもすんなり受け止められる。
2023.2.12
25 -
ターゲットは聖人の生まれ変わり。
水の上を歩き、病を癒やす、その正体は?!
すっきり終わらないパターンもあるんだなあ、という…。 -
いや、途中まですごくワクワクして読んでいたんです。
銃で頭を打ち抜かれた人が、数日後に復活したとか、水の上を歩いたとか、一体どんなトリックを使ったんだろうと思っていたら・・・。
そうか。まぁ、そうですよね。という結果に。
壮大なマジックほどトリックは至ってシンプルという、なんか、そんな感じ。
うーん、、、、次に期待。