彩雲国物語   紫闇の玉座(上)   (角川ビーンズ文庫 46-21)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
4.23
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044499211

作品紹介・あらすじ

彩雲国を脅かす蝗害の回避策を求め、官吏として奔走する秀麗は、ついに異能の一族・縹家の全面的な支援を取り付ける。一方国王・劉輝は、全権を門下省長官の旺季に委任し、未だ沈黙を守っていた。飛蝗の大群が迫る紅州へ馬を飛ばす旺季。そして瑠花と珠翠に後押しされ縹家を出た秀麗も、僅かに残されたおのれの命の刻限を自覚しながら、同じく紅州へと向かうが-。シリーズ第17弾、緊迫の最終巻「紫闇の玉座」(上)、ついに登場。

感想・レビュー・書評

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  • 蝗害対策で、実権も信頼も獲得していく旺季と、存在感を無くしていく紫劉輝。
    一方紅秀麗は、王の官吏として、全力で物事にあたっていく。

    シリーズ最終巻。

    上巻は秀麗、下巻は劉輝がメイン。
    ボリュームのある上下巻で、読み応えがある。

    停滞していたものごとが、一気に動きだし、読む手が止まらなかった。

    シリーズの魅力のひとつだった、テンポが良くてコミカルなやり取りも、ふんだんにあって、楽しい。
    原点回帰した感じ。

    それぞれの葛藤と選択。

    ノンストップで最後まで駆け抜けていく最終巻。

    いろいろ回収し、いいラストだった。

  • 瑠花さん素敵すぎます!あと一冊で謎が全て解決できるのか…。楽しみです!彩雲国に出てくる人の生き様っていろいろでみんなかっこいいと思います。

  • 彩雲国物語最終巻(上)秀麗編。

    自分の全てを賭して、国のため、民のための「官吏」として生きる秀麗の姿が胸をうつ。
    と同時に、自分や家族を優先してしまう自分を省みてちょっと自己嫌悪。
    何事かあったとき、私は民のために生きられるだろうか。

    これまでの謎が次々に解き明かされる緊迫の展開。
    落ち逝く人々にどこかしら救いがあるのも彩雲国ならではか。
    ノリは相変わらず現代風。

    大長編の最終巻として一気に伏線を回収しているが、たまにあれはどうなったの?とか、これは誰の話?と思うところも…。
    しかし、これだけの話を(しかも少女向きラノベレーベルで)ちゃんと完結させるのはやはりすごい。

    下巻が気になり、翌日には書店に買いに走ってしまった。

  • 相変わらず泣けます。1ヶ月後が待ち遠しい。

  • 2023/04/04

    後半羽羽が出てくるたびに泣いてた。最期の命を使って駆け抜ける秀麗と秀麗を守る燕青。秀麗はどこか遠くで燕青と(くっつかずに)幸せになってほしいけど、秀麗は絶対にそんなことはしないと思う。

  • 瑠花様。。。

  • #読了

    ついに最終シリーズ!!
    秀麗の命が本当に残り僅かになってる…し、後書き通り王様ほんと出てこなかったけど!!笑笑

    最後まで楽しんで読めますように。

  • 最終巻の、秀麗編。
    ようやくいつもの秀麗が戻った。
    この猪突猛進ちゃんじゃないと
    読んでて元気が出ないぜ。

    とはいえ、蝗害が収束したのは
    決して秀麗たちの働きだけではない。
    どんどん反劉輝の波が押し寄せてきて
    どうなってしまうのかしら。

  • いよいよ完結。
    20巻を超えたが、こんなに長続きで読んだ小説は初めてかもしれない。
    たくさんの登場人物、たくさんのサブストーリー、
    そしてたくさんの伏線もこの最後に向かっているのだなぁと、
    ページをくるごとに感じられる。
    って、ヘタれたままの劉輝が最終巻である下巻で
    どのように名君に変わるのか、、、上巻では全然わからない。
    それもすごいことだ。

  • ここまできても大団円が見えてこない!
    そして、なんか色々複雑でついてくのが大変だったけど

    あと1冊!

    207.8.12

  • シリーズ最終巻の上巻。秀麗の命がいつ尽きるかハラハラしながら読んでいた。シリアスな展開が続く中、蝗害を止めるため鹿鳴山に攻め込もうとする旺季を止めるために白旗(男の人のふんどしや紅州の至宝を使った)を振りまくる秀麗のシーンは思わず電車の中では読めない笑いが出てしまった。こんなやり取りが続くのもこのシリーズが面白い理由かなと思った。次は完結編。続けて読んでいきたいと思う。

  • 「彩雲国物語 紫闇の玉座 上」

    ついに悪者がわかった!
    でも、結局はみんな野心の塊からなんだなぁ。

    主人公は死にそうだし。。

    次でラスト!どうなる??

  • もはや国全体を脅かす蝗害の回避策を求め
    官吏として奔走する秀麗。
    異能の一族、縹家の全面支援を取り付ける。
    一方、国王である劉輝は、全権を旺季に委任し、
    沈黙を守っていた。
    飛蝗の大群が迫る紅州で的確に対応する旺季。
    残り時間があと僅かである秀麗も
    紅州へと向かう…

    ついに最終巻か~ここまで来ても劉輝が
    頼りなくてこのまま終わったらどうしよう…
    感想は下巻にて。

  • とりあえず蝗害は何とかなったみたいで、ホッとしたけれど、他にも気になる問題が山積み(-_-;)なのに頼りになりそうな人達が次々と居なくなり(瑠花と羽羽の時、泣いたわ~(ToT))、秀麗ちゃんも眠りについて、どーなるのーっ!Σ(´□`;)とパニック気味\(>_<)/次はいよいよ本編最終巻!ラストがどうなるかワクワクドキドキ(゜゜;)

  • 【内容】
    王の官吏、秀麗が蝗害に挑む。紅州の蝗害への対処の裏にはまだ、様々な陰謀が潜んでいた。
    秀麗は陰謀に対抗できるのか、また秀麗は体は?
    【得たもの?やってみること】
    ・自分の仕事に真摯に取り組む
    【感想】
    妻が読んで、進められて読み始めた。イラストとか見ると、甘い恋愛ものを想像するが、実際にはそんなことはなく、非常に楽しんで読めた。
    特に、個々最近の巻では、シリアスさが増して、男が読んでも面白いものになっている。
    シリーズ通して、様々な伏線もあり、キャラクターも多いので、しばらくぶりに読むと誰がだれやら、これ誰だっけとか、忘れている部分があり、ちょっと残念。自分の責任だが。。。。
    前の巻からの流れで、瑠花の描写がすごくかっこいい、もちろん羽羽も。主人公よりもキャラがたってる感じ。静蘭はどうしてしまった。
    次の巻でいよいよラスト、本当にどう終了させるのかが楽しみ、展開が読めない。秀麗ちゃんは死んでしまうの?それってこの手の本でありえるのか?

  • だんだんと人間の物語でなくなっていくのがさみしいと思っていたけれど、ここにきてこの流れ、異能の物語としも、よかったなあと感じた。
    色々なシーンで涙が出ること出ること。
    瑠花と羽羽の最期は涙。いよいよ、最後。
    2015.10.16

  • 面白かった。
    ただ……奇妙なメリハリに「あれ?」とも思う。
    感じとしては、リボーンみたいなかんじ? こう、なんだろうな? KY的な空気が漂う作風。シリアス傾向なんだけども。
    最終的に、主人公が尊ばれていて、とても良い、と思う反面、どこかくどさがあるようにも思われる。こう……そう何度も奇跡は起こらない、という感じのセリフ。
    もう良いから。何度か思った。

    ついでに、何と無く、キャラの気持ちの切り替えが早すぎる気がするが、実際時間軸が正確に記されてないので、そうではないのかもしれない。

    何かこう……物凄く矛盾じみたところがあった気はするが……忘れてしまった。

  • たくさんの人が死ぬ一冊。(別に殺さなくでもよかったのに。。。)羽羽と瑠花が。。。。
    秀麗がいろいろ出来過ぎたような気もします。
    旺季もよくあれを秀麗に聞けるね。。。呆れた。
    次巻、どうかハッッピエンドでありますように。

  • 瑠花姫の考え方、生き方が好き。
    『いいか悪いかじゃなく、その方が好み』と言って飛び出す秀麗も好き。
    強い女性は好きだ。

  • ここに感想を書く暇も惜しんで、下巻まで貪り読んだ。

  • 最終巻の上ですが、これで本当にあと一巻で終わるの?と思いたくなるくらいの盛りだくさん。
    蝗退治して、国全体を揺るがす災害を治め、瑠花も羽羽も英姫もみんないなくなって、秀麗の命は風前の灯。
    でも、秀麗がきっぱりと言い、旺季が言葉もなかったあのシーンだけは素晴らしい。さすが秀麗男前。
    漂う空気はドツボなのに、劉輝には可能性がある、と下巻に希望を持たせる内容でした。

  • 男性陣のア頭が悪くなっていく加減よ…
    それに反比例して秀麗の冴えわたっていく感よ…
    ちょこっとやりすぎではないか?

    特に静蘭、、、一番秀麗の近くにいて育ってきたのに
    一番近くていいはずなのに、一番のライバルだったはずなのに
    どこにいってしまったんだろう(笑)

    飛翔が言いたい事を代弁してくれた。
    そうそう自分たちも悪かったと自覚するところからじゃないと
    始められないんだよね。

    おうきが秀麗に言われた事にきちんと返せないんじゃ
    おうきの負けだと思う。

    さて次回は王様の活躍か。楽しみ

  • 主人公なのに、秀麗ちゃん死んじゃうのー!?とドキドキしながら読み進めました。
    彩雲国物語はどのキャラもしっかり立ってて、それぞれにストーリーがあって…嫌いになりたいのに嫌いになれないキャラばっかり!笑

    秀麗サイドは一旦終了…さて、主上はどう動くか…

  • やっぱり読み始めるととまらない。
    最後の最後になって劉輝がちゃんと王様になったよなぁ。と。
    ハッピーエンド・・・なのかな。

  • 結構がさがさと人が死んでいって、秀麗も残り寿命がはっきりと言われるし、容赦ないなと思いつつも精一杯やった結果だからなぁという切ない気持ち。

  • 彩雲国物語21冊目

  • 旺季は劉輝よりずっと濃く王の血をひくものだった

    旺季の紅州行きに静蘭も加わることに

    秀麗・縹家から紅州煩悩寺に到着

    縹家からの全面協力により食糧を確保

    リオウと楸瑛が紅州煩悩寺に到着

    通路を開きリオウと秀麗が狐の面の兇手を追う
    その先の村で紅州から消えた大量の鉄炭を発見

    追った狐の面は偽物、その目的は秀麗達の足止め

    雨が降り人為的に発生させた疫病により蝗害は完全終結!

    紅州州尹の州牧への複雑な思いからのスレ違い

    立香の導きにより縹家に入った狐の面の兇手を使い晏樹が瑠花を殺害

    煩悩寺にて旺季・迅・韓升が子蘭とその仲間(と静蘭)に囲まれる
    静蘭・王都へ帰還するまでは旺季を守ることに

    秀麗と燕青が子蘭捕縛と旺季救出に到着

    子蘭を晏樹が殺害

    瑠花が秀麗の体を使い、離魂して羽羽のもとへ

    瑠花・羽羽・縹英姫・立香で神器を修復

    羽羽・暗殺される

    最後に、瑠花と羽羽の二人の時が訪れる

    碧仙

    秀麗が体の時を止める棺で眠りにつく
    目覚めたら秀麗の残り時間は僅か1日

  • 主人公の秀麗が死ぬわけない、と思いつつも、どんな方法で命をつなぐのか、、、、下巻が気になります

  • とうとう最終巻(前半)の彩雲国物語。
    瑠花姫と羽羽のお話が美しいな、と。

  • 瑠花お母様。憑き物が落ちたお母様。秀麗は甘えられてよかったね。
    そして死ぬ自分に向かっていけるところがすごい。
    静蘭は我慢できなかったね。雪乃さんは彼にもうちょっとフォローしてあげてほしかったです…

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著者プロフィール

茨城県生まれ。2002年10月「彩雲国綺譚」で第1回ビーンズ小説賞の読者賞・奨励賞をダブル受賞。03年11月、受賞作をもとに改稿執筆した『彩雲国物語 はじまりの風は紅く』で作家デビュー。同シリーズは11年7月に本編が完結し、累計650万部を超える大ヒット作となる。他の著作に「レアリア」シリーズ、『エンド オブ スカイ』がある。

「2023年 『彩雲国物語 十六、 蒼き迷宮の巫女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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