光の精煉師ディオン 指揮官は明日を夢見る (角川ビーンズ文庫 54-10)

著者 :
  • 角川グループパブリッシング
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044510107

作品紹介・あらすじ

天才精煉師にして、エリート精煉師部隊「蒼い鷹」のリーダー、中将・キースが失踪した!!しかもキースは、恐ろしい殺戮兵器・黒雷獣の体の部品を持ち出していた。なぜキースが!?驚きを隠しつつ、キースを探すディオンたち。しかもその直後、なんとキースの親友である大佐・カイルも行方不明に!!キースは黒雷獣を甦らせてしまうのか!?そしてその目的とは!?男たちの強烈な絆が胸を打つ、感涙必至のシリーズ最終巻。

感想・レビュー・書評

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  • 化学物質の融合と分解を、石と「炉」で操ることのできる「精煉師」のみが所属する部隊の二人の少年が主人公のシリーズ六巻目にして最終巻。……なんだけど、今回は、その上司であるキースがディオンの母代わりの人造犬・アッシュとともに失踪、実は彼らは「黒雷獣」を復活させようとしている!?という、キースが主人公的展開(笑)。
    生き物苦手なキースが何で、と思ったらまたそんな事情が……。もちろん仮面の変態もおじいちゃんも登場で、満足いく結末でした。このシリーズは、恋愛要素こそほぼないですが、男の子+青年らが軍隊で(といっても傭兵っぽいノリだけど)わいわい楽しくやっている感じを楽しむのにはとてもよいシリーズでした。そういうのが好きな人にはおすすめです。途中の女装に脱線な感じも含めて面白かった。

  • 確認先:目黒区立八雲中央図書館
    一読後、口ずさむのはやはり「川崎市民の歌(好きです かわさき 愛の街)」。川崎市民もしくはフロンターレフリークで目ざとい人ならば「指揮官は明日を夢見る」という本書のサブタイトルと「つなぐ手に 明日を夢見る」がぴったり重なること、そしてなによりも川崎市民の歌の歌詞と基本コンセプトに沿って本書を書いたのではあるまいかと勘繰りたくなるような展開を見せていることに注目を向ける必要があるかもしれない。
    というのも、一見すると「ご都合主義」との批判も生じるかもしれない展開でありながら、精神主義に回収することなく話を転がした部分が大きいからだ(精神主義への安易な回収が思考停止を伴うことはままあり、それが批判の矢面に立たされたのはそう古い話だけではない)。

    もっとも惜しまれる点はある。
    結果的にビルディング・ロマンスになっていないのにもかかわらず、「成長物語」と無理強いに言い張る村田の無駄なあがき(あとがき参照のこと)があること。「立つ鳥、跡を濁さず」とはよく言うが村田のこのあがきが「跡を濁」してしまったのは言うまでもない。

  • 最終巻を読み終わった後、最初の1冊目からシリーズを読み直してみると、見落としていた伏線がいろいろ出てきました。
    ああ、そういうことだったんだ。…と納得したり、認識がぐるりと変わってみたり。
    充分に読み応えを感じる、完結! でした。

  • 最終巻です。

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