赤き月の廻るころ なくした記憶のかけら (角川ビーンズ文庫)
- 角川書店(角川グループパブリッシング) (2010年2月27日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
- / ISBN・EAN: 9784044547042
作品紹介・あらすじ
「俺の隣に立つのは、おまえしかいない」ジェラールとようやく想いが通じ合ったのも束の間、レウリアからジェラールの記憶が消え落ちてしまった!!強引で不遜なジェラールの態度に憤慨するレウリアだったが、なぜかジェラールが気になってしまう。そんな中ブロウでクーデターが起き、窮地に立たされたジェラールを本能で救おうと、レウリアはジェラールと共にブロウへ向かう事を決意するが!?急展開の第4弾。
感想・レビュー・書評
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読了 2010/4/16
ジェラールに関する記憶だけを失ったレウリア。
やっと両思いになったっていうのに、
オレ様王子大ピンチなところ。
更にリシールによって、父と兄が危機に陥ったり、
本当にジェラールにとっての災難続きな1冊かも・・・・・・
本能でジェラールを助けようとするレウリアが動くと、
ロシュアも動き出す。
今回のロシュアの行動の意図はわかりにくいところ。
確信犯的なイメージもあるけれど、どうなんだろ。
ロシュア相手じゃレウリアがツンデレじゃないから何か物足りないから、
ジェラール頑張れって感じです。
最終的にはジェラールなんだろうけど、
そこに、どうやってたどり着くかが楽しみです。 -
前回ジェラールに関する記憶だけをなくしてしまったレウリア。
そのことに傷つきつつも、忘れたならもう一度覚えこませるというのがジェラールらしい。
一方で、ジェラール不在の間に、相変わらず怪しい動きをしているのがリシール。
その動きを察知して、帰国の途に着くジェラールだったが、リシール側の巧妙な罠が待ち受けている。
ジェラールを救うために、自らに宿る間の力を使う事を思い立つレウリア。
一方で、異端の力を見せることで、ジェラールからも奇異を見る目で見られる事を、ひいては嫌われることことを恐れている自分に気づく。
助けたい、嫌われたくない、二つの思いに挟まれて心を揺さぶられながらも、最終的には、ジェラールを助けたいという思いが勝ったレウリア。読んでいるほうとしては、心がジェラールのことを覚えているんだ!とときめくのに、当のジェラールは、そんな気持ちには気づかない。本当に読むほうをやきもきさせてくれます。
一方のジェラールは、自分が国を不在にしている間に、リシールの陰謀が動いている事を知る。その陰謀とは、王および王位継承者を廃していくことで、自分が王位に近づこうというもの。
父のことであり、自国の事であるから、レウリアを巻き込みたくないジェラールと、自分の身の危険を顧みず、ジェラールを助けたいという思いに突き動かされるレウリア。まずは目の前にいる苦しんでいる人を助けたいというレウリアの思いを受け入れる形で、ロシュアの力も借りて、何とかリfシールの陰謀を阻止。
漸くレウリアが自分の下に戻ったとジェラールが喜んだのもつかの間。ジェラールのものにはなれないと去って行くレウリアだった。 -
前回、記憶がなくなってどうなることかと思ったが、それについては解決したようでホッとした。
でも、またしても、不穏な方向へ進んでおります。あの王子は一筋縄では行かないようなので、頑張れジェラール(笑)。続きが気になります。