葛城副編集長の最後の賭け (角川ルビー文庫 131-3)
- 角川書店(角川グループパブリッシング) (2011年4月28日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
- / ISBN・EAN: 9784044550424
作品紹介・あらすじ
名門・葛城家の規律が煩わしくて家を離れ、東京で文芸誌の副編集長をしている葛城。そんな彼のもとに、葛城家の使用人の諒が上京してくる。不幸な生い立ちから葛城家にとらわれながらも、凛としてひたすら仕える諒の姿が好きだった葛城。一方、諒もまた葛城のことを慕っていると知り、お互いを求める気持ちが募る二人、しかし、このままでは身分の違いからお互いが離されると感じた葛城は、諒を自由にするため、人生を捧げた賭けにでるが…。
感想・レビュー・書評
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めでたしめでたし。末長くラブラブしてほしい。そして尻にひかれてほしい。
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もそっとワイルドな方かと思っておりましたが意外と細やかな葛城副編集長でした。
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まさかこの作品で三島由紀夫サンが出てくるとは思いませんでした。やっぱりBL作品の世界を広げるには必須なのか!?宿命というか、そういうのを感じました。
それでも「副編集長」と言っている割にはあまり仕事関係はなかったと思います。
そして久しぶりにノーマルなBL(BLをノーマルと位置付けるのはおかしいような気がしますが、適当な言葉が出てこない作品)を読んだ気がします。
しかもハッピーエンドだし、楽しかったです。
期待はしていたけど、素敵でほっこりです。 -
とにかくこれでもか!ってくらい『本家』の人間がする受けへの仕打ちとそれに耐える受けがイライラするワケなんだが、最後の最後にスッとしたよw ナイスキャラ!w
そして読む度にやっぱり言ってしまう『高遠作品大好きだ!!』 -
葛城さんは結局それでよかったのかな。
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読後、あっさり感。
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高遠先生の新作で期待していたのだけど、ルビー文庫だから?か高遠先生の作品のなかでは穏やかでした。
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「春の雪」の他にも「モルグ街の殺人」のネタバレも有り(^_^ゞ
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諒を想う気持ちに蓋をしている葛城。捕らわれてしまったのは いつかと考える葛城。自由を愛することは葛城本家から離れること。それが風体に現れているのかな? でも心の拠り所は故郷の自然であり、諒なのね。
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諒がかわいい。ただただそれにつきる!
葛城の気持ちが丁寧に描かれているので、諒への思いが胸にしみます。
諒の気持ちがつかめなくて、いっしょにはらはらできるのもいいです。最後のあたりの諒のかわいさといったら…!
読み終えて、幸せな気持ちになりました。 -
面白かった!葛城の父の実家が山あいの土地一体を牛耳る一族であるという舞台設定と高遠さんの流麗な文章表現により、文学的な匂いを感じて物語に引き込まれました。恋愛成分を前面に押し出してはいないのに葛城と諒の感情を読み手に伝える高遠さんの筆力がすごい。だからこそ、終盤の高熱にうなされた諒のストレートな告白が胸にグッと来ました。そして、恩と義理としきたりによって世俗から隔離されて生きてきた諒の素直な情欲の吐露にヤラれた!今後、葛城は諒に甘々になりそうですよね。で、諒はさりげなく葛城の手綱を握っていそうな…(笑)