ばいばい、アースIII 爪先立ちて望みしは (角川文庫 う 20-3)

著者 :
  • 角川書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (427ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044729066

作品紹介・あらすじ

カタコーム戦役で皆を叱咤した城外の民の指導者、ジンバックが死んだ。弔いに訪れたベル一行は、城外の友人たちと再会し、酒と剣と恋に夜は更けてゆく。一方、飢餓同盟に身を投じたアドニスは、究極の治療薬にして猛毒「試者の灰」を手に城を襲い、王に挑みかかった。今度は敵としてベルの前に立ったアドニスは笑いながら問いかける。「俺を、斬れるか?」-冲方丁がおくる魂のファンタジー、狂騒の第3巻。

感想・レビュー・書評

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  • 「対峙。爪先立ち立ちて望みしは (承前)」
    敗北を味わった時には。
    神の言葉に背く事が罪であろうと、遭遇してしまったのに無視することは無理だろ。

    「狂騒。NOWHERE」
    牢から出され闘う相手。
    一人が動くのなら分かるが、まさか他に同調し動くだなんて予想外過ぎただろうな。

  • 冲方さんの初期の頃のSF
    マルドゥック・スクランブルから、こっちに飛んできた。
    言葉の使い方が特徴的で、なかなか難しい。
    でも物語は理解できるし、サクサク読める不思議。

  • ばいばい、アース〈3〉爪先立ちて望みしは (角川文庫)

  • 2014/1/27

  • 逆から、読むんやーーー!!!

    と、3巻目にして気づきました。
    遅すぎ?

    いままで、どういうことなんだと思っていた謎が、それだけでだいぶ解けた気がします。

    なにかのアンチテーゼとして自分を確立していこうとすれば、ぶつかるのは当然。
    そういう意味では、ベルも、アドニスも一緒。
    そして、王国も、饑餓同盟も同じ。

    それは、タイミングがちょっと違っただけの運命かもしれない。

    それでも、その運命にあらがう。あらがうことすら運命づけられているとき、あらがうことで運命を超えられるのか?

    次巻、怒濤のラストです。多分、怒濤のはず。

  • 3巻目ともなると、それなりには世界観がつかめてくるが、動画を詳しい説明なしに読んでいる感じは、ずーっと続いていて、世界観を理解できていないとはっきり言って面白くない。
    戦闘シーンは迫力あるものの、読んでいて退屈で何回も寝てしまい、1冊読むのに結構時間がかかった。
    スピード感はあるので、アニメ向きかも。
    登場人物それぞれの影の部分がクローズアップされる。「一歩違ったらこうなっていたかも知れない。理解できるからこそ、虫唾が走る」。こういう対象はムキになって叩き潰してしまう。
    戦いを通して、剣も使い手も成長していく。

  • ベルの剣にべネットの結界、ギネスの指揮と物語として見せ場のシーンがつまった3巻。
    どの登場人物も世界も剣も心や感情の戦いであって、この物語の世界における強さとは、力ではなく形なき意志。
    物語が大きく動くほど感情は大きく動き、スポットライトを浴びる登場人物が多いほど、いくつもの感情に振り回される。
    これは読むのが大変。
    だけどそれがまた面白い!

  • この広がった風呂敷はたたまれるのか?そんな疑問を抱きつつ。アース3巻。

    押井守の「イノセンス」を彷彿とさせられる観念的な言葉の応酬。頭のどこかで許容と拒否がせめぎ合う。理解しようと務めるも浮遊する言葉たち。ちょっとしたトランス気分に陥ったのはさておき。


    闘う。傷つく。失う。癒される。成長する。典型的な冒険譚の構造を持ちつつ、独自の理論をぶちかます。これがデビュー作二作目とは。いやはや。若者特有の熱量を出し惜しみすることなく放出。


    若造がなんか青臭いこと言ってるよ。と、思う部分が大半ではあるが、読み物として惹きつける引力たるや。いやはや。さてさて。この風呂敷の行方を楽しみに四巻へ。

  • 2.8。

  • その寂しさを、誰のせいにもしないでこれたんだ。

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著者プロフィール

1977年岐阜県生まれ。1996年『黒い季節』で角川スニーカー大賞金賞を受賞しデビュー。2003年『マルドゥック・スクランブル』で第24回日本SF大賞、2010年『天地明察』で第31回吉川英治文学新人賞、第7回本屋大賞、第4回舟橋聖一文学賞、第7回北東文学賞、2012年『光圀伝』で第3回山田風太郎賞を受賞。主な著書に『十二人の死にたい子どもたち』『戦の国』『剣樹抄』『麒麟児』『アクティベイター』などがある。

「2022年 『骨灰』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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