サクラダリセット3 MEMORY in CHILDREN (角川スニーカー文庫 こ 1-1-3)
- 角川書店(角川グループパブリッシング) (2010年8月31日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (376ページ)
- / ISBN・EAN: 9784044743031
感想・レビュー・書評
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11/03/06読了
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主人公「ケイ」と「ハルキ」が中学生の頃のストーリー。
更に「ケイ」がこの町に来てからの経緯も書かれていて
ここにきてこのシリーズの血の部分が露になってきました。
個人的な偏見ですがラノベが割とベタっとした平面の
イメージを持っているのですが、このシリーズは奥行き...
と言っても立体的なものではなく、透けるような、あくまでも
平面上の奥行きを感じます。暖かいのだけれど
暖色ではなく透明感があるというか...。
ライトノベルの舞台ではなく、一般文芸作品の
舞台でも勝負出来る作家さんなのではないでしょうか?
樋口有介の初期の頃に雰囲気が近い気がするのは
自分だけ?? なの??
「リセット」の能力によって時間を遡って行き来する
展開が多いのでどうしても流し読みすると、スグに
ついて行けなくなるので、読むのに少々疲れるのが
贅沢な難点w。 -
前二作において限りなくケイに従い続けてきた春埼。その信頼関係の原点をここに見た気がします。透明感のある文章は今作でも健在。まさに無色透明純粋な世界といった感じでした。そこに加えられる少量の異物が、物語に幅と奥行きを与えているように見えます。
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「アンドロイドは誰?」
前巻の続きと、浅井ケイ、春埼美空、相麻菫が出会った頃の回想を混ぜつつ。能力者の街サクラダで、クラカワマリの母の愛を取り戻すため、また相麻菫の計画を実現するため、それぞれの能力を組み合わせて解決へ向かう様は実に巧みで見事。
人間の当たり前の情緒がどこか欠けてしまっているような登場人物の悩みも、物静かに氷解していく。
とにかく静かで、パズルを解いていくような物語。
未来視の能力ってのは、とにかく謎が多い。能力者が何をしても未来は変わらないのか。未来を見た能力者が何もしなくてもそうなるのか。能力者がそうなるように動くからその未来がくるのか。 -
今回は過去編、今まで若干ぼんやりしていた春埼とケイ、そして相麻の関係性がメインです。
相麻が戻ってきたことにより、今後どんな展開になるのか注目。 -
1,2巻ではわからなかった過去が部分が判明し、死んでしまった相麻との関係も出てきたので、今までで一番面白かった。相麻が戻ったことでの、この後の展開がとても気になる。
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3巻めもおもしろかった。今回は過去編ということでこれまでの登場人物が最初どのような形で咲良田(さくらだ)という街に関わってきたのかが描かれており、第2巻の最後の続きが早く読みたいと思わせながら、うまく3巻の最後まで引っ張ったんじゃないかと思う。つまり第2巻から未来のお話はほんのわずかという構成で、今回は恐らく大きな動きとなる次巻につながる舞台を整えたという感がある。もちろん単なる自己紹介的昔話で終わったわけではなくマリという小さな女の子とその母との物語を軸に、すべての登場人物の行動原理をより理解する上で非常に重要な内容だったと思う。ファンなら間違っても読み飛ばしたくない巻。
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春崎とケイが出会った頃の話
相麻が何を考えて行動してたのかは、結局良く分からんかった。次巻に持ち越し?
未来予知って便利だけど、先が全部わかってて、幸せになるためにはそれに従って生きないとダメ、ってのはやっぱツマンナイんだと思った。先が分からないから面白いみたいな
あと、春崎は髪短いほうがカワイイ -
今巻は今までで一番おもしろかった。それに、スラスラと読むことができた。二巻までは読み進めるのに時間がかかったのですが・・・文体に慣れたからだろうか。
今回は中野の出番が増えたのが良かった。他にあまり明るい人がいないので中野が出ると少しホッとします。
あと中二の春埼がかわいい。