サクラダリセット4 GOODBYE is not EASY WORD to SAY (角川スニーカー文庫 こ 1-1-4)
- 角川書店(角川グループパブリッシング) (2010年11月30日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
- / ISBN・EAN: 9784044743048
作品紹介・あらすじ
「リセットを、使えません」相麻菫の死から二週間。浅井ケイと春埼美空は、七坂中学校の奉仕クラブに入部する。二人は初めての仕事を振られるが、春埼はリセットを使えずにいた。相麻の死をそれぞれに考えるケイと春埼。ケイは、相麻が死んだ山へと向かい…(「Strapping/Goodbye is not an easy word to say」)。中学二年の夏の残骸、高校一年の春、そして夏-。壊れそうな世界をやわらかに綴る、シリーズ第4弾。
感想・レビュー・書評
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淡々と進んでいくストリーは相変わらずだけど、やはり読みどころは春埼の心理変化。なんか、あれこれ辻褄が合ったところもあるけど、さて、これからどこへ向かうのかな。
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短編集ということで3巻のひっくりかえるようなあれはなかったが
平均点はさすがに高い
突飛な設定でなしに ごく普通の舞台で
「普通の語彙でしか」喋れない人物を描写するとどうなるかも見てみたいもの -
時間をリセットできる能力を持つ彼女と、記憶を維持することのできる彼の二人が住む市でのシリーズの短編集。この短編集のひとつひとつが、このシリーズをよく表していると思います。偶然や奇跡なんて、この世界にはない。でも、だからこそ、ひとりひとりが選択し、実行していくことに意味がある。そんな、綺麗で、綺麗だけではないから、存在する物語がうつくしい。しっかりと通った筋があります。このシリーズは二巻を読んでちょっと違うかなーと思ったのですが、面白くなってきました。
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短編集。
本筋の続きが気になるところではあるけど、頭がこんがらがってきそうなので、ちょっとひと休みできたのは良かったのかも。
長編とは違って、いろんな人の思考やら何やらがそこまで複雑ではない短編は、結構読みやすかった。こういうサクラダリセットもありなのかなーと。でもその複雑さが長編、というかシリーズ全体の面白いところだからな、、本筋の続きも早く読みたい。 -
サクラダリセットシリーズ4巻、と思ったら短編集なんですね。
最初の「キャンディ」はいままでのサクラダリセットっぽいと思いました。津島先生そんなこと考えてたんだ、みたいな。
ショートショートのある日の春埼さんは、どちらもかわいかった。野々尾さんとのからみは癒されます。お見舞いで悩む姿もとてもかわいい。ついにやにやしました。久しぶりに皆実の姿が見られたのもうれしかった。
月の砂を取ってくる少年の話もおもしろかった。野々尾さんも淡白な人だと思ったけど、やさしさも見えてちょっと安心しました。出てくる女の子あんな感じの子ばかりじゃこわいです。
最後の「ホワイトパズル」はかなりよかったと思います。サクラダリセットとは関係ない話でしたが、違和感なく読めました。ハッピーエンドでよかった。
相変わらずの独特の哲学とリリカルで美しい言葉がすてきでした。次の本編も楽しみです。 -
短編集なのだが、地味に新キャラが出てきたりと次以降につながる内容もちらほら。
個人的に「ある日の春埼さん」のほのぼのした感じが好み。 -
番外編の、ある日の春埼さんがすごいかわいかったです。基本的にサクラダにはそういうシーンがないので(そういうところも魅力の一つなんだろうと思いますが)、ほっこりしながら読めました^^//
一番最後の、サクラダとはまったく関係ない短編もとってもよかったです。
このシリーズを乙一さんが絶賛されていると聞いて、そしてこの短編を読んで、確かに雰囲気やキャラクターがほんのり乙一さん風味だなーっと思いました。えぐくない乙一さん、みたいな…? -
表題作が、結構好き。
ちょろっと出てきた人が、これからのお話にも
かかわるらしいので、今後の展開がすごく楽しみ。
作者が言うとおり、全然本編と関係ない短編が
そっと入ってるのって、いい感じ。