サクラダリセット4 GOODBYE is not EASY WORD to SAY (角川スニーカー文庫 こ 1-1-4)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044743048

作品紹介・あらすじ

「リセットを、使えません」相麻菫の死から二週間。浅井ケイと春埼美空は、七坂中学校の奉仕クラブに入部する。二人は初めての仕事を振られるが、春埼はリセットを使えずにいた。相麻の死をそれぞれに考えるケイと春埼。ケイは、相麻が死んだ山へと向かい…(「Strapping/Goodbye is not an easy word to say」)。中学二年の夏の残骸、高校一年の春、そして夏-。壊れそうな世界をやわらかに綴る、シリーズ第4弾。

感想・レビュー・書評

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  • 淡々と進んでいくストリーは相変わらずだけど、やはり読みどころは春埼の心理変化。なんか、あれこれ辻褄が合ったところもあるけど、さて、これからどこへ向かうのかな。

  • 短編集ということで3巻のひっくりかえるようなあれはなかったが
    平均点はさすがに高い
    突飛な設定でなしに ごく普通の舞台で 
    「普通の語彙でしか」喋れない人物を描写するとどうなるかも見てみたいもの

  • 時間をリセットできる能力を持つ彼女と、記憶を維持することのできる彼の二人が住む市でのシリーズの短編集。この短編集のひとつひとつが、このシリーズをよく表していると思います。偶然や奇跡なんて、この世界にはない。でも、だからこそ、ひとりひとりが選択し、実行していくことに意味がある。そんな、綺麗で、綺麗だけではないから、存在する物語がうつくしい。しっかりと通った筋があります。このシリーズは二巻を読んでちょっと違うかなーと思ったのですが、面白くなってきました。

  • 短編集。
    本筋の続きが気になるところではあるけど、頭がこんがらがってきそうなので、ちょっとひと休みできたのは良かったのかも。
    長編とは違って、いろんな人の思考やら何やらがそこまで複雑ではない短編は、結構読みやすかった。こういうサクラダリセットもありなのかなーと。でもその複雑さが長編、というかシリーズ全体の面白いところだからな、、本筋の続きも早く読みたい。

  • サクラダリセットシリーズ4巻、と思ったら短編集なんですね。
    最初の「キャンディ」はいままでのサクラダリセットっぽいと思いました。津島先生そんなこと考えてたんだ、みたいな。
    ショートショートのある日の春埼さんは、どちらもかわいかった。野々尾さんとのからみは癒されます。お見舞いで悩む姿もとてもかわいい。ついにやにやしました。久しぶりに皆実の姿が見られたのもうれしかった。
    月の砂を取ってくる少年の話もおもしろかった。野々尾さんも淡白な人だと思ったけど、やさしさも見えてちょっと安心しました。出てくる女の子あんな感じの子ばかりじゃこわいです。
    最後の「ホワイトパズル」はかなりよかったと思います。サクラダリセットとは関係ない話でしたが、違和感なく読めました。ハッピーエンドでよかった。
    相変わらずの独特の哲学とリリカルで美しい言葉がすてきでした。次の本編も楽しみです。

  • 評価:☆3.5

    サクラダリセット第4巻、今回は短編集。
    っておい!ww相麻菫の話気になってんだから早くしてくれ!w

    内容としてはそうですね。
    ケイのお見舞いをどうするかで悩む春埼が可愛らしかった。

    あと、今までケイと春埼のリセットで誰かを助ける(誰かを不幸にすることになったとしても)というのはエゴなんじゃないかと少し思ってたんだけど、ケイの「能力なんて関係ない。すべての人の、すべての行動が、未来を変える。リセットだけが未来に干渉すると思っているなら、そんなものは自惚れだ」という台詞にそれもそうかと妙に納得した。
    人間なんて究極的にはすべて自分のために行動するものだし、エゴだと言うなら生きていることがもう既にエゴなのかもしれない。

  • 初めの話では春埼がケイの喋り方を真似たあたりが面白かった。
    ある日の春埼さんもニヤニヤしながら読めた。

    短編のホワイトパズルも面白かった。やっぱりハッピーエンドはいいなぁ。

  • 短編集なのだが、地味に新キャラが出てきたりと次以降につながる内容もちらほら。
    個人的に「ある日の春埼さん」のほのぼのした感じが好み。

  • 番外編の、ある日の春埼さんがすごいかわいかったです。基本的にサクラダにはそういうシーンがないので(そういうところも魅力の一つなんだろうと思いますが)、ほっこりしながら読めました^^//
    一番最後の、サクラダとはまったく関係ない短編もとってもよかったです。
    このシリーズを乙一さんが絶賛されていると聞いて、そしてこの短編を読んで、確かに雰囲気やキャラクターがほんのり乙一さん風味だなーっと思いました。えぐくない乙一さん、みたいな…?

  • 表題作が、結構好き。
    ちょろっと出てきた人が、これからのお話にも
    かかわるらしいので、今後の展開がすごく楽しみ。

    作者が言うとおり、全然本編と関係ない短編が
    そっと入ってるのって、いい感じ。

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著者プロフィール

徳島県出身。2009年に『サクラダリセット CAT,GHOST and REVOLUTION SUNDAY』で、角川スニーカー文庫よりデビュー。若者を中心に人気を博し、シリーズは7冊を数える。他著作に「つれづれ、北野坂探偵舎」シリーズ(角川文庫)、『いなくなれ、群青』(新潮文庫)に始まる「階段島」シリーズなどがある。

「2023年 『昨日星を探した言い訳』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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