STEINS;GATE 蝶翼のダイバージェンス:Reverse (角川スニーカー文庫 ん 2-1-1)
- 角川書店(角川グループパブリッシング) (2011年6月30日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (324ページ)
- / ISBN・EAN: 9784044748456
作品紹介・あらすじ
父親との和解におとずれた「ラジ館」で、牧瀬紅莉栖は命を落とした。名も知らない、白衣姿の男の腕の中で-。そんな生々して夢に違和感を覚えながら、講演のために秋葉原をおとずれた紅莉栖。彼女はそこで、「お前は刺されたはずだ」と喚く白衣の男、岡部倫太郎と出会った…。熱く支持される想定科学ADV『STEINS;GATE』。牧瀬紅莉栖の視点で描かれる世界線。"運命石の扉"の選択は、彼女をどこへ導くのか-。
感想・レビュー・書評
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シュタゲ関連の本は全て
ゲットしてやるぜぃ!と言うことで、
この小説をももちろん購入。
『円環連鎖のウロボロス』も、じゃっかん異なる世界線の話で面白かったけど、この『蝶翼のダイバージェンス:Reverse』は、完全に紅莉栖視点で描かれており、世界線は本編にそって展開される。
紅莉栖主観なので、本編よりも科学者的な思考が多いし読み応えがある。
さらにツンデレ目線でもあるので、
あのシーンでどうして、紅莉栖はこんなセリフを言ったのか?
どうして、ラボに来たのか?等も描かれていて面白かった。
リーディングシュタイナーを持っていない紅莉栖が
世界線を駆け巡るシュタゲの話にどうやって展開されるんだろう?
と疑問だったが、誰もがわずかに持っているリーディングシュタイナーで
別の世界線も上手くつながっている構成に感心した。
ジャケットの絵や、挿絵から放送中のアニメを意識してリリースしているのは解るけど、これは是非 hukeさんの描き下ろしにしてほしかったかな。
この点はウロボロスの方が好み。
あと、アニメもちょうど半分が過ぎたくらいだけど、この小説は本編を最後まで観てから(プレイしてから)読まないと、酷いネタバレがある。
まぁ、紅莉栖視点だからしょうがないんだけど・・・。
是非、ゲームのトゥルーエンドまでプレイしてから、『蝶翼』を読むのをお勧めする。
かなりの傑作だったので、次巻、次次巻?が楽しみすぎる。 -
アニメ版シュタゲをベースに原作ゲームなどの要素を加味したノベライズ版。特徴は牧瀬紅莉栖の一人称であること。ドラマCD版ともまた少し違う、紅莉栖の父親との確執と岡部に惹かれていく気持ちが丁寧に描かれていく。研究者らしく自身を分析しながら感情に整理をつけているのだが、その中に気付かぬうちに岡部に恋慕する気持ちが入っており、紅莉栖自身はそのことに気付いていない。原作ゲームで何度もなぞったストーリーのため新鮮味はないが、丁寧に心情が綴られているところは好感触。
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クリス視点でのシュタゲの世界。
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物理学は好きだし、こういった要素が大きくからんでいる話には、非常に心引かれる。
けれどここに本来、正当な手段を持ってアクセスするには必要な数学的知識が不足しているため、エンターテイメントにとどまってしまうんだろうな。 -
マラソンを2時間じっと見ていることはできなくても、毎年、正月になると箱根駅伝を10時間見続けることは出来ます。別に母校が出ているわけでもないのに、ひたすら走り続ける姿を見ていられる、そんな魅力が箱根にはあります。ありえない話とわかっていても、そんなこと関係ないと思わせるぐらい、それぞれのランナーの思いが息遣いまでが聞こえてきそうなほどとてもリアルで、襷が繋がっていくその姿に涙がこぼれそうになります。すがすがしく、そして箱根駅伝の魅力がいっぱい詰まった、陸上ファンにはたまらない一冊です。
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助手視点のシュタゲ! このときこんなことを思っていたんだ……ということが分かり、オカリン視点よりオカリンが変人だった(笑)