英語が面白くなる 東大のディープな英語

著者 :
  • 中経出版
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本棚登録 : 78
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (287ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784046000095

作品紹介・あらすじ

ネイティブでは教えることができない英語の基本が見えてくる!基本をおろそかにすると決して解くことができない良問の数々。

感想・レビュー・書評

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  • ●読んで得たもの
     東大英語が何を求めているか
     こういった英語の勉強もあるんだということ

    ●感想
     東大英語は、誰もが知って当然でいて忘れがちなことが身についているかを求めているとの由、本書を読むと納得できる。
     英語の下地がないと読んでも難しいかもしれない。

  • 代々木ゼミナールの英語科講師の著者が、東大の英語入試問題を通して、いかに東大の英語入試問題が英語の問題として良問であるかということを示しつつ、英語の読み方や英語の発想・仕組みのポイント等を解説。
    確かに東大の入試問題だからといって、難解な単語や文法を出題しているのではなく、日本人が中途半端に理解しがちな英語の基本的な発想や考え方を問うているということがよくわかった。英語は苦手であるが、著者の狙いどおり、英語の面白さが少し感じられた気がする。

  •  東大英語が単に知識の多寡や勝手な想像力を試すものではなく、ちゃんと初歩的な英文法の知識に基づき、文意を考えるという読解の基本的な作業をちゃんとやれば解けるものであることを示したもの。
     おれが英語の教師だから厳しく見てしまうせいなのか、東大の問題自体を解くことは面白いけれど、解説はとても平凡だし、正直何が「ディープ」なのか、おれにはよく分からなかった。「文法のみならず、他の文とのつながりを同時に考えることがこの問題の難度を上げている要因といえるかもしれませんが、まさしくそれが東大英語のディープな部分といえるものです。」(p.59)、「形式が異なるだけで対応できなくなってしまうというマニュアル人間ではなく、考え方の本質を身につけている学生がほしいという東大の意図の表れなのではないかという気がします。」(p.155)、(教養の重要性を説いた英文を受けて)「文系学部にも数学を課しているのは、何より数学で学ぶ論理的思考の重要さ(中略)を東大が重視している表れであると同時に、理系学部の個別入試でも国語を課している意味も見えてくるのではないでしょうか。」(p.179)、といった東大入試が東大入試たるにふさわしい理由、みたいなものを散々説明しているが、はっきり言ってどれも当たり前のことなんじゃない、別に東大じゃなくても。と思ってしまう。なんか高校生でもこれくらいのことは普通に思いそうだし、わざわざ「ディープ」と銘打って解説するだけのことはあるのか、とても疑問だった。もっと一般的な解説を超えた「何かディープなもの」を期待していただけに、単に問題集の解説をひたすら読んでいるだけ、という感じ。
     勉強になった部分のメモは、「~する(なる)ための素質」をwhat it takes to doと訳せるかどうか、というところ(p.108)。あとはa good example of how he doesn't give much awayをhow much he doesn't give awayと混同した訳をせず、さらに「~する次第、こと」と訳せるかという部分。例えば He told us how she had arrived at the end of the party.は、He said to us, "She (has) arrived at the end of the party"と同じ意味で、実質接続詞のthatと変わらない訳をする、という部分は盲点だった。
     という訳でこの「ディープ」シリーズ、日本史と倫理を読んで結構面白いと思ったので、英語じゃなくて他の科目のを読んでみるのがいいと思ってしまった。(18/07/03)

  • 2014/9/27図書館から借りてきた。

  • 東大が求めているのは英米でも一部のインテリしか知らないような高級な単語をいくつ覚えているかといったような暗記競争とは無縁の、むしろ英語学習者は誰もが知らなければいけない、それでいて忘れがちのことをしっかりと身に着けているかどうか。

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著者プロフィール

1961年生まれのイラストレーター。自動車大学卒業後、自動車メカニックから転身しスタジオ・オブ・イラストレーターズを主宰する野口佐武郎氏に師事。テクニカルイラストレーション事務所、広告制作会社イラスト部を経てフリーランスに。自動車から人物まで幅広く描く。

「2022年 『特選官能画集 果てなきエロスの旅 夜のおとなの週刊現代』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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