名画 絶世の美女 130人 (中経の文庫)

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著者 : 平松洋
  • 中経出版 (2013年11月27日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (159ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784046000835

名画 絶世の美女 130人 (中経の文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 個人的にはなぜだかビジン、ビジョのイマージュの相場があり、ビジンといえば、色白で切れ目のような感じ、ビジョといえば、表紙に描かれているような、眉が濃いめで、鼻筋が通って、目がくりんとしているような、アン・ハサウェイとか小松菜奈とかヨルダン美女みたいな感じになる。脳とは不思議なもので、このイマージュはどこから来るのだろうか。本来顔なんぞどうでもいいはずなのに、人々にとって顔の魔力は甚大である。
    ビジン • ビジョなどに形容される美しきものは、霊感の源泉(the fountain of inspiration)である生命の気を揺動させる空間のエロスとアガペーを高揚することがある。一方で羨望と嫉妬の標的にもなる。

    ヒトに対して、なぜ美を感じるのかはわからない。それは実際は顔だけでなく、全体の様相性の妄想から認識されるのだろう。この曖昧さや他者に囚われることなく、でも生活全体における芸術の一つとして、そこにあるのかもないのかもしれない純粋な美を自ら追究していくのもまた、いとをかし。

  • はーほーふーん、といいながら読み終えた。
    確かに、西洋絵画白人、男性画家、近代のコレクションとか、偏りもあるかもしれない。でも、それを補って余りある、美の競演。いや饗宴?

    知ってるようで知らないことが多く、しかもコンサイスにかかれていて、サクサク読めるのもいい。

    へー、あの絵は「イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢の肖像」なのかあ。
    あ、これって「すみれのブーケをつけたベルト・モリゾの肖像」って名前なのか。
    とか。

    ちなみに最後にまとまりよく置かれた解説の、ロラン・バルトの言葉が素晴らしかった。

    「美は(醜とは反対に)、実際、説明できない。それは語られ、確かめられ、体の各部分で繰り返されるが、描写されない。神と同じように(同じように空虚だ)、美は、私は私があるところのものである、としかいえない。したがってデイスクールはもはや、それぞれの細部の完璧さについて断言することしかできないし、《残り》はすべての美の基礎となるコード、すなわち、「芸術」に委ねる他はない。いいかえれば、美は引用の形でしか自分について述べたてることができないのである」(ロラン・バルト『S/Z』)

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名画 絶世の美女 130人 (中経の文庫)はこんな本です

名画 絶世の美女 130人 (中経の文庫)の作品紹介

ベストセラー美術書が、ついに文庫化!ヴィーナス、オフィーリア、エリザベートら至高の題材・モデルを、ダ・ヴィンチ、フェルメール、クリムトら超一流の画家が描く!崇高な女神から、無垢な少女、官能的な悪女、死にとりつかれた浮薄の美女まで、人類が描き得るあらゆる「美女」が勢揃い。美しき女性たちの華麗なる競演が今、はじまる。

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