名画 絶世の美女 130人 (中経の文庫)

著者 :
  • 中経出版
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (159ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784046000835

作品紹介・あらすじ

ベストセラー美術書が、ついに文庫化!ヴィーナス、オフィーリア、エリザベートら至高の題材・モデルを、ダ・ヴィンチ、フェルメール、クリムトら超一流の画家が描く!崇高な女神から、無垢な少女、官能的な悪女、死にとりつかれた浮薄の美女まで、人類が描き得るあらゆる「美女」が勢揃い。美しき女性たちの華麗なる競演が今、はじまる。

感想・レビュー・書評

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  • なんか気になって買った本。
    この手の本は他にいっぱいあるしな〜と思ったけど、著者の趣味が私と合っていそうなので買った。実際合っていた。
    ルートヴィヒ1世の美女ギャラリーの美女が網羅されているのがすごいと思った。この時代の絵って神秘的に思える。
    絵だけ見ていても十分楽しいのだけれど、美術の知識がある人が読んだらさらに面白いと思った。逆に、知識があまりない人には時々「?」かもしれない。でも絵だけで十分見ごたえがあります。

    この本の真髄は著者のあとがきじゃないかな〜と思ったりする。
    この人何者なのかな、と思ったらフリーの美術キュレーターっていうのしかわからなくて。
    私は美術の専門ではないので著者がどんな立ち位置なのかわからないけれど、現代の問題意識を今の主流とは違う角度から浮かび上がらせようとしている感じなのかな。

  • はーほーふーん、といいながら読み終えた。
    確かに、西洋絵画白人、男性画家、近代のコレクションとか、偏りもあるかもしれない。でも、それを補って余りある、美の競演。いや饗宴?

    知ってるようで知らないことが多く、しかもコンサイスにかかれていて、サクサク読めるのもいい。

    へー、あの絵は「イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢の肖像」なのかあ。
    あ、これって「すみれのブーケをつけたベルト・モリゾの肖像」って名前なのか。
    とか。

    ちなみに最後にまとまりよく置かれた解説の、ロラン・バルトの言葉が素晴らしかった。

    「美は(醜とは反対に)、実際、説明できない。それは語られ、確かめられ、体の各部分で繰り返されるが、描写されない。神と同じように(同じように空虚だ)、美は、私は私があるところのものである、としかいえない。したがってデイスクールはもはや、それぞれの細部の完璧さについて断言することしかできないし、《残り》はすべての美の基礎となるコード、すなわち、「芸術」に委ねる他はない。いいかえれば、美は引用の形でしか自分について述べたてることができないのである」(ロラン・バルト『S/Z』)

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著者プロフィール

1962年、岡山県生まれ。早大文卒。展覧会の企画・運営やプランニングとともに執筆活動を行い、早稲田大学エクステンションカレッジなどで講師も務める。主な著書に『名画の謎を解き明かす アトリビュート・シンボル図鑑』『ラファエル前派の世界』『バーン・ジョーンズの世界』『名画で見る シェイクスピアの世界』『名画 絶世の美女130人』『名画 絶世の美女 ヌード』『名画 絶世の美女 魔性』『名画 絶世の美男 同性愛』『芸術家たちの臨終図鑑』『名画の読み方 怖い絵の謎を解く』(以上、KADOKAWA)ほか多数。

「2017年 『2018 ウィリアム・モリス カレンダー 英国ヴィクトリア朝の美の革命家』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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