寂しさや不安を癒す 人生のくすり箱

著者 :
  • KADOKAWA/中経出版
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本棚登録 : 153
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784046005083

感想・レビュー・書評

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  • この本を読んで思った事。

    錬金術って、全ての物質を
    私達が欲する<金>に変える技術(魔術?)だと言うけれど
    それって、物質的なモノじゃなく、
    ただの言葉を
    人の心から淀みを消し去る事が可能な言葉に変える術の事だと言っても過言ではない気がする。

    金の言葉。

    年を重ねてからの悩みや不安は実際深い。
    もはや逃亡もリセットも引きこもりも不可能。
    行く手にはにやにやと<死>が待ってるだけであり、
    「ここに来るまでになんとか解決してこいや。」
    と、脅しをかけてくる。

    そうだ、
    もう悩みや不安から逃げてはいられない。
    真っ向から勝負するしかないのだ。

    でも、
    枡野住職のお話を聞いていると、
    空っぽだった右手に敵をなぎ倒す<武器>がわらわらと現れてくる様だった。
    金ピカに光る勇者の剣、の様な…(笑

    言葉、と言う実体も無きただ意志を伝えるツールから、
    頼もしい武器が生まれた。
    これを錬金術といわずして何と言う…?

  • 心の持ち方は、自分次第で変われる。
    著者の書を時々、読んでは何とか不安の芽を摘んで頑張って行かなくちゃと思わせてもらってる。

    ・悩みより動く
    ・人は人、自分は自分
    ・ねばならないと思わないこと
    ・前向きな人と一緒にいること

  • 幸せは誰もが平等に持っていて、
    周りにはたくさん落ちている。

    その幸せを見つけ出す力。
    その力を養っていくことこそが、
    人間としての成長なのです。

    幸せとは自身の心にこそ宿っている。

    (桝野俊明/住職・庭園デザイナー
    『人生のくすり箱』より)

    * * *

    あなたにとって
    「豊かな生活」とは何ですか?

    そんな質問をされたことがある

    わたしにとって豊かさとは……

    “何かを得ること”ではなく

    いまあるものに感謝して
    「このままでいい」
    「いまがいい」
    と感じられることだ、と答えた

    自分が足りていると知る
    感謝の気持ちを忘れないでいる

    ありのままを認める
    ありのままでいられる

    豊かさも幸せも
    いまここにある

    小さなことに喜びを感じて
    おだやかなココロでいたい

  • タイトルのとおり、ふと訪れる不安や知らず知らずに持ってしまっていたこだわりを捨て、今を思い残すことなく生きましょうという本。
    これを読むと座禅を組んだあとの清々しさが得られます。

  • 人生には不安が付きもの。そんな不安を軽くする、あるいはうまく付き合っていくにはどうすればよいのかについて優しい筆致で書かれています。書かれていることひとつひとつが、そうだよなあと納得させられます。読みやすい良い本です。

  • <まとめ>
    ★世間の物差しを捨てること
    →世間体や他人の目ばかりを気にするのではなく、自分自身の物差しをしっかりと持つことです。
    ★もので心が満たされる事は無い
    →あえて手に入れない勇気を持つこと
    ★まずは行動に移すこと
    →考える前に行動に移す
    ★執着は時に悲劇を生み出すもの
    ★たった1つの生き方に執着するのではなく、常に他の道もあることを意識しながら生きていく
    →執着心やこだわりを捨てて、自由自在な心を持つことが大切である。
    ★心と体の逃げ道を作っておく
    →路地裏のように、逃げたり隠れたりする道をいくつも持っておくこと。
    ★今ある自分に幸せを感じること
    →幸せになりたいのなら、今ある自分に幸せを感じることです。不幸せになりたくないのなら、不幸せだと自分が感じないことです。
    ★守るべきものは何もない
    →本当の自分にとって必要なものだけを残し、後のものは手放すことです。
    →人間は孤独の中にいればこそ、本当の自分の姿に気づくものです。

    <感想とやること>
    ★悩む前に行動する
    →悩みすぎて考えると本当の意味で「思考停止」してしまう。それは本来の自分に反することである。
    ★自分にとって大切なものだけは残す
    →自分にとって不快に感じるものを手放す

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著者プロフィール

枡野俊明(ますの・しゅんみょう)
1953年神奈川県生まれ。曹洞宗徳雄山建功寺住職、庭園デザイナー、多摩美術大学名誉教授。大学卒業後、大本山總持寺で修行。禅の思想と日本の伝統文化に根ざした「禅の庭」の創作活動を行い、国内外から高い評価を得る。芸術選奨文部大臣新人賞を庭園デザイナーとして初受賞。ドイツ連邦共和国功労勲章功労十字小綬章を受章。2006年『ニューズウィーク』日本版「世界が尊敬する日本人100人」に選出される。近年は講演活動や執筆も積極的に行い、ベストセラー・ロングセラー多数。

「2023年 『仏にゃんのふわもこやさしい仏教の教え』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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