仕事の結果は「はじめる前」に決まっている マッキンゼーで学んだ段取りの技法

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784046011008

作品紹介・あらすじ

「忙しいばかりで結果がなかなか出ない……」

残業や休日出勤をして、一生懸命仕事をしているのに、
それに見合った結果が出ない人は
作業にムダが多く、力が分散している可能性があります。

マッキンゼーのコンサルタントや
私がこれまでに出会った多くの優秀なビジネスエリートの仕事には、
驚くほどムダがありません。

「もっとも力を入れるべきところ」だけに
100%の力を注ぐので、
彼らは結果を出すことができるのです。

では、ムダな仕事をなくすには、どうすればよいのか?

それは、「段取り」です。

仕事は段取りがすべて。

仕事の結果は、仕事を始める前の「段取り」ですでに決まっているのです。

感想・レビュー・書評

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  • 仕事を始める前の段取りの重要性、手順を紹介した一冊。
    「イシューから始めよ」「仮説思考」を足して、エッセンスを簡単にした印象といったところでしょうか。
    確かに仕事を始める前の準備は大切です。今後とも意識していきたいですね。

    ▼「ミニマム思考」:価値を生み出す最も重要なことに集中して、最小の力でそれを成し遂げる思考法のこと

    ▼「バリュー(価値)」:自分もしくは相手にとっての「メリット」
     あなたの提供するバリューは何か?

    ▼バリューを出すための段取りを組んでいく上での必要不可欠な技術
    ①仮説を立てる技術
    ②全体を設計する技術
    ③アウトプットをデザインする技術

    <目次>
    第1章 ミニマム思考――最小の力で最大の成果を得る
    第2章 あらゆる仕事に「仮説」をもつ
    第3章 「全体設計」が最短のルートを示す
    第4章 「アウトプット」がバリューを左右する
    第5章 結果が変わる!「五感」を研ぎ澄ます習慣

  • ・バリューとは、自分もしくは相手にとっての「メリット」。「こんなものがあったらいいな」や「こんな悩みが解決したらいいな」に応えるということ。

    ・バリューを出すための段取りで必要不可欠な技術3つ。
    ① 仮説を立てる
    ② 全体を設計する
    ③ アウトプットをデザインする

    ・イシューを解決することが目指すべき「バリュー」

    ・解決策を打ち出す「空・雨・傘」フレームワーク
     空……現状はどうなっているか(事実)
     雨……その現状が何を意味するか(解釈)
     傘……その意味合いから何をするのか(行動)

    ・仕事を進めるうえでは、常にゼロから考え「そもそも」に立ち返ること。まず何が前提となっているのかを見つけ出し、その前提が本当なのか見極める。

  • 時間内に限られたリソースで結果を出すために必須な点がまとめられた本。最終成果物から考える、フレームワークを活用するなど一般的ではあるが、日常を振り返って見落としているところがないか確認するために使える。

  • 元マッキンゼーの著者が仕事の段取り方法について書いている本。
    個人的に実践したい内容を3つピックアップ。

    ①その仕事で求められるもの(バリュー・価値)をまず確認する
     →「バリュー」がわかると仕事を進める方向性や道筋がわかる。

    ②必ず「仮説」を立ててから仕事を始める
     →バリューを効率よく実現するには「仮説(方向性)」が必要。
      仮説は「一行」でまとめる。装飾は抜きで、最も本質的で具体的な内容に落とし込む。
      ただし、仮説は正しいものでなくても構わない。
      そして、自分の仮説が間違っている可能性も常に考えながら検討する。
      間違っていることがわかれば、その仮説は棄却し新しい仮説を立てて再度検証する。
      なお、仮説の検証ための情報は「一次情報」を利用する。
      
    ③報告は「空・雨・傘」でまとめる
     【空(事実)】 空が曇っている
     【雨(解釈)】 雨が降るかもしれない
     【傘(行動)】 傘を持っていこう

  • その仕事の意味や全体の流れを考えて自分の仕事に取り組むのは大事だとあらためて思う。

  • 質とスピードを兼ね備えて仕事を進めるための考え方や方法を記した本。実践性を意識して記されており、自分ごととして捉えられる点がとても良い。

    そもそも、自分の仕事のバリューとは何か?を抑えなければ取組む方向性や改善点、無駄な作業が見えてこないと痛感した。個人的に過去もしているからと省けていない作業は多いなぁと実感している。

    他にも使えるポイントが多くある。

    ガントチャートを作る際の注意点
    ・mece
    ・作業の期限が決められている
    ・これらが一目で分かること
    ・最終成果物が明示されていること

    プロセスに分けて、各プロセスのサブバリューを設定する。
    仕事の種類を明確にしてから時間配分。
    3つのポイントでまとめてそれぞれを3つでまとめる三乗の法則。

    情報を収集、編集する力


    ・バリューとは?
    ・最終成果物
    ・流れ
    ・ステップを考える
    ・作業を分ける
    ・各作業の期限と作業時間
    ・その中で最も強みを発揮できること(他は任せる)

    日々瞑想
    嫌なことはメモ
    その後、賢人としてアドバイスする

  • パワーフレーズ
    「仕事の結果は「はじめる前」に決まっている」
    まさにそのとおり。段取り本を読んできた中で、事前事前が大切なことはわかった。なぜ大切かをここまでまとめて、魅力的に書いた本はまさにこの1冊だけだろう。仕事というよりその「価値」が決まるということだ。
    愚弟的には「段取りチャート」この1枚でおおむねすべてが説明できそうだ。
    また読みたい。

  • 仕事の結果は「はじめる前」に決まっている マッキンゼーで学んだ段取りの技法  2016/9/28 著:大嶋 祥誉

    段取り上手は、最小の力で最大の成果を得る。
    そんな「ミニマム思考」が身についている。
    仕事は段取りがすべて。結果を始める前の「思考」で決まるのだ。

    「ミニマム思考」とは、価値を生み出す最も重要なことに集中して、最小の力でそれを成し遂げる思考法のこと。

    そんな「ミニマム思考」を根底とした仕事の段取りについて以下の6章により説明している。
    ①ミニマム思考 最小の力で最大の成果を得る
    ②あらゆる仕事に「仮説」をもつ
    ③「全体設計」が最短のルートを示す
    ④「アウトプット」がバリューを左右する
    ⑤ワンランク上の超・段取り術
    ⑥結果が変わる!「五感」を研ぎ澄ます習慣

    ものすごくわかりやすく、実践的。
    コンサル出身の方が書かれた仕事術の本は芯はしっかりしているもののやはりどこま小難しかったり現場の行動レベルや自分の現状に落とし込むまでは難しかったりするケースも多い。

    しかし、本書はそんな難しい背景をもちろん踏まえながら簡単にわかりやすく今日から取り組めるまでに分解して本質のみ抜き出して書かれていることが素晴らしい。

    書かれていることは当たり前のことであったり、今まで多くの方が言われていることばかりではあるものの、著者の言葉ですべてを全体を通して説明されていることにより、1から10まで納得しながら読み終えることができた。

    仕事のスピード・質で迷うことがあれば手に取りもう一度初心に戻る気持ちを忘れないように手元においておきたい一冊。

  • マッキンゼーの、
    ・空 現状はどうなっているか(事実)
    ・雨 その現状が何を意味するか(傘)
    ・傘 その意味合いから何をするのか(行動)
    は、実存主義というか、存在するとのには何かの意義があるという発想が根底にあると思う。

    仕事の段取りを組む場合は、「できそうだと思った時間」の2倍の時間を見積もる。

  • どんな仕事もそうだが、まずは全体を把握し、
    それぞれにかかる時間を試算して、優先順位を設定、
    最後にアウトプットをイメージする。

    WBSを作るときにやっていることですが、
    意外と出来ていない人が多いように感じる。

    いきなり着手してしまって手戻りが発生し、
    結果的に時間がかかってしまってガッカリする。
    時間がかかってもいいから、まず全体を把握する、
    ブレークダウンするといった作業をひと手間かけてから、
    作業に着手するようにすることが大切です。

    【勉強になったこと】
    ・時間は有限であり、限られた時間の中で
     最高のアウトプットを出すことが常に求められる。
     そのためには注力すべきこととそうでないことを
     分別して作業に取り組むことが重要。
     極端なことを言えば、注力すべきでないなら捨てることも
     視野に入れて作業に取り掛かること。
     こういった考え方を「ミニマム思考」と言う。

    ・結果を出すために必要な技術
     仮説を立てる技術
     全体を設計する技術
     アウトプットをデザインする技術

    ・アウトプットをデザインするときに役に立つのが
     フレームワーク。
      空・雨・傘:事実・解釈・行動
      マトリクス:2軸を定義して整理 

    ・クライアントの問題解決に取り組むとき(3ー6ヶ月)、
     最初の1 - 2週間が勝負。この最初で出来るだけ筋の良い
     仮説を立てられるか、段取りを組めるかが勝負。

    ・仮説があれば、質問もしやすいし10個くらいは出せる。
     目利きの人に聞くにしても仮説は重要。

    ・仮説を立てるときに参考にする情報は、
     出来るだけ加工されていない一次情報を参考にすること。
     二次情報だと人の見解等レイヤーがかかっている。

    ・作業を視覚化するときのポイント
     やるべき作業がモレなく網羅されている
     作業の期限が明確である
     視覚的に見やすい(全体を把握しやすい)
     最終成果物が明記されている

    ・一般的なメーカーにおけるビジネスシステムは、
     商品開発→製造→マーケティング→物流→営業→店頭管理
     という流れを踏んでビジネスが成立している。

    ・提案書ではひな型を用意しておくとアウトプットを
     出しやすくなる。
      提案書サンプル:
       表紙→ご挨拶→弊社の理解(市場、ライバル動向)
       →弊社の理解(貴社の状況、課題、強み)
       →提案内容サマリー→提案内容詳細
       →提案のメリット→提案の課題
       →スケジュール、体制→お見積もり

    ・依頼された仕事に対しては、いきなり着手するのではなく、
     依頼者がどんな成果物を期待しているかを把握すること。
     どのレベルの成果物をいつまでに必要としているのか、
     どんな背景からその成果物が必要となっているのか、
     どんな目的で使うのかを確認すること。

    ・作業のプロセス、タスクを整理するときは、
     ゴールの明確化、プロセスの細分化、
     各プロセスで必要なタスク出しと全体から考えること。

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著者プロフィール

エグゼクティブコーチ/作家/TM瞑想教師、センジュヒューマンデザインワークス代表取締役
米国デューク大学MBA取得。シカゴ大学大学院修了。マッキンゼー・アンド・カンパニー、ワトソンワイアットなどの外資系コンサルティング会社を経て独立。現在、経営者やビジネスリーダーを対象にエグゼクティブコーチング、ビジネススキル研修のほか、人材開発コンサルティングを行う。また、TM瞑想や生産性を上げる効果的な休息法なども指導。
著書に『マッキンゼーで叩き込まれた 超速フレームワーク』(三笠書房)、『マッキンゼーのエリートが大切にしている39の仕事の習慣』(三笠書房《知的生きかた文庫》)、『マッキンゼー流 入社1年目問題解決の教科書』(SBクリエイティブ)など多数。自分らしい働き方を探究するオンラインコミュニティ『ギフト』主催。

「2023年 『マッキンゼーで叩き込まれた超速仕事術』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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